[スムログ座談会] 東雲タワマン見学会(前編)パークタワー東雲/プラウドタワー東雲キャナルコート/BEACON Tower Residence

好評いただきました、湾岸タワー7棟(豊洲・晴海)編有明エリア編につづきまして、今回は東京江東区の東雲のタワーを訪問後に座談会を行っております。
ブロガーごとに気に入った物件の感想などを語ってもらいました。全2回にわたってレポートいたします!

目次

  1. この座談会に参加したメンバーは?
  2. 座談会

この座談会 に参加したメンバーは?

のらえもんさん

マンションアナリスト、ブロガー、インフルエンサー。マンション購入ということに真正面から真剣に考えたブログを足掛け10年も運営しました。忙しくなりすぎて更新が滞りがちですが、スムログも引き続きがんばります、よろしくお願いします!
運営ブログのらえもんブログ

タビーさん

港区湾岸タワーマンションに在住の計算機技術者(でありたい)。 23区では同エリアしか居住経験がなく、いまも湾岸エリアで評判のMRは見に行っています。 自分の新築リノベーション経験を振り返りつつ、主に湾岸を中心に常に変化し続ける街の情報などを追うことで、次のリノベーションへのヒントを得ようという目論みです。

はるぶーさん

マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。多いはず!! それなのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。世の中に多い管理士系ブログとは一味違う、理事会側から見たマンションの運営を中心テーマに書いていこうと思ってます。

住井はなさん

マンションが大好きな子育てママです。女性目線でマンションの選び方や住まいの情報を発信していきます! (モデルルーム、街づくり、子育て、ワンオペ、保育園、教育)

ふじふじ太さん

不動産コンサルティングマスター。2022年MBA取得。現場で仲介営業を10年経験済。取引件数500件以上。賃貸・売買どちらにも精通。多数メディア出演経歴あり(NHKクローズアップ現代・ABEMA TV・香港TV等)。不透明な不動産取引業界を透明化させ、失敗のない購入・売却のサポートをすることが使命!マンション購入は怖くないと発信していきたい!皆さんのマンションライフを応援しています!YouTubeもやっておりますので是非ご覧下さい!

すまいよみさん

ファミリーで永住できる居住性を第一に、資産としての側面も合わせて見るのが、すまいよみマンション選びのモットー。ただしマンション選びに失敗しても深刻になる必要はありません。今や住まいは一生物の買い物ではなく、僕も4度のマンション購入を経て満足の境地に達しました。
東京東5区(墨田、江東、足立、葛飾、江戸川)のマンションを日々探訪しています。
運営ブログすまいよみブログ
マンションコミュニティスムログ出張所スレ

大阪タワーさん

こんにちは、大阪タワーです。 昼間は在阪デベロッパーで都市開発のお仕事をしております。 大阪市内タワマン在住の永遠の30歳です。よろしくお願いします。

[寄稿] マンションコミュニティ:スムラボ派出所スレ

2ldk
2LDKさん

自身の新築マンションの購入経験を踏まえて、首都圏のマンションをご紹介していきます。
スムラボの首都圏担当

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座談会


ふじふじ太
本日はよろしくお願いします。
全員
よろしくお願いします。
ふじふじ太
今回訪問したマンションは、
「パークタワー東雲」、
「Wコンフォートタワーズ」、
「アップルタワー東京キャナルコート」、
「キャナルファーストタワー」、
「BEACON Tower Residence」、
「プラウドタワー東雲キャナルコート」、
「プラウドシティ東雲キャナルマークス」
です。
ふじふじ太
この中から皆さんが気に入ったマンションを1つあげていただいて、その理由も含めてコメントをいただければと思います!

プラウドタワー東雲キャナルコート(すまいよみ)

プラウドタワー東雲キャナルコート外観


すまいよみ
今回見た中で、気に入ったのはプラウドタワー東雲キャナルコートです。今まで、パークタワー東雲の企画の良さを推してきましたが、初めてプラウドタワー東雲キャナルコートを見て、ランドスケープデザイン、共用部の新しさ、高級感あふれる造り込みと、東雲のタワマンの中では立地が1番いいなとあらためて思ったので、今回はプラウドタワーを選びました。

プラウドタワー東雲キャナルコート 敷地配置図


すまいよみ
プラウドタワー東雲キャナルコートは豊洲寄りの立地。「豊洲」駅まで徒歩11分で歩けてしまいます。比較して、パークタワー東雲は最寄りが「東雲」駅なので、私みたいに車を持ってないとちょっと不便で若干寂しい立地なんですよね。
プラウドタワーは、「イオン東雲店」も近いですし「グランチャ東雲」もすぐ。子育て環境も良いポジション。

東雲エリア 周辺地図と各マンションの位置関係(クリックで大きくなります)※詳細なGoogle Map


すまいよみ
訪問した時間帯もあるかもしれませんが、マンションが新しいので「ファミリー層中心に子供も小さくて元気なコミュニティだな」という明るい印象もありました。

他のタワマンと比べて、いつまでも新しいデザイン、重厚感。共用廊下の手摺りパネルのデザインだったり、ルーバー面格子なども現代のマンションの造り。屋上テラスの洗練さや高層階のラウンジも素敵な空間でした!ゴルフレンジ、ジム、キッズルームに1階のレストランなど、共用施設も充実していますね。自走式の駐車場にエントランス周りの車寄せ、エントランス周りの水面の情景にも感動しました。


ふじふじ太
プラウドタワー東雲キャナルコートは、坪単価でいうと340万円くらいで取引されてまして、東雲エリアの中でも非常に人気のあるマンションですね。

最近だと坪350万円以上で成約する例も出てきていたり、やはりデザイン性が良くてあまり古さを感じないんですよね。
それこそ他の新築と比較をしても全然見劣りしないので、購入検討者さんもすごく意思決定しやすいマンションなのかなと思います。

パークタワー東雲(2LDK)

パークタワー東雲外観


2LDK
私はベタですがパークタワー東雲を選びました。今回6つのマンションを見る中で「震災前か後かで雰囲気が違ったな」という印象です。

今回見学した中で震災後のマンションというと、具体的にはプラウドタワー東雲キャナルコートとパークタワー東雲なのですが、この2つは好印象でした。私みたいな新築・築浅中古派の人もとっつきやすい雰囲気を感じました。

その中でもプラウドタワー東雲キャナルコートではなくパークタワー東雲を選んだのは、小さな子供がいる我が家にとって「より共用施設をより使い倒せそう、マンションでの暮らしを楽しめそう」と感じたためです。

理由は大きく3点です。

1つ目は「マンション内にミニショップがあって、ちょっとした買い物がマンション内で完結すること」。周辺にはスーパーやコンビニもあって、買い物利便性が高いエリアではありますが、小さな子供がいるとちょっとした外出も手間になりがちなのでマンション内で買い物が完結することはありがたいです。

ミニショップ

ミニショップ


2LDK
2つ目は、「マンションのセキュリティエリア内に子供向けの遊具や砂場があること」です。湾岸エリアを中心に多くのマンションを見学させていただきましたが、しっかりとした遊具があるマンションは初めてみました。

遊具・砂場


2LDK
住民専用ということで、管理面から見るとメンテナンスコストがかかるのかもしれないですが、利用者が限られているので非常に綺麗でしたし、込み合ってないので、子供が遊びたい時に自由に遊べそうなのも好印象でした。

我が家も近くに遊具付きの公園があるのですが、休日になると遊具は大行列になって「遊びたくても遊びづらいシーン」が多いです。住民専用の遊具や砂場があるのは非常に贅沢だなと感じました。

3つ目は、「ライブラリーラウンジが有効活用されていたこと」です。本や雑誌を置いているライブラリーラウンジがあるマンションはたくさんありますが、「本が飾りとして置かれているだけで、実際には稼働してなさそうなマンション」と「本を積極的に入れ替えていて、ちゃんと住民に使われているマンション」と二極化している印象があります。

パークタワー東雲は後者で、最新の雑誌が複数置かれていていたり、子供用の絵本もあったりして、しっかり有効活用されている点は好印象でした。

ライブラリーラウンジ(出典:公式サイト)


2LDK
私はペット飼ってないので加点要素にはならなかったのですが、共用施設にドッグランがあったのは特徴的でした。もし自分にペットがいれば散歩のために外出するのもちょっとした手間になるのでそれがマンション内で完結するっていうのは、便利なんだろうと感じました。

スカイドッグラン(出典:公式サイト)


2LDK
せっかくタワーマンションを選ぶ以上は「スケールメリットを活かした豊富な共有施設をしっかり使い倒したい」と私は思うタイプなのですが、子供が生まれてからその考えが一層強まりました。

うちの子供は一日中家にいると有り余るエネルギーが爆発してしまうので、どこかで発散させてあげないといけないのですが、マンション内でエネルギーを発散できるような場所が複数あるところは魅力に感じました。

話は少し変わりますが、今回見学した東雲のタワマンってパークタワー東雲以外は上から俯瞰して見ると菱形(◆)向きに建ってました。一方でパークタワー東雲だけは正方形(■)の向きで建っていて、西側を向いてる面が広いです。
東雲の西方向にはレインボーブリッジがあるのですが、それを眺望として楽しめそうな部屋が多そうな印象を受けました。

パークタワー東雲から望むレインボーブリッジ遠景(写真左上)


2LDK
湾岸エリアのタワマンの良さの1つは開放感のある眺望だと思っていますし、私はどうせならレインボーブリッジみたいな「東京っぽい眺望」を楽しみたいと思うミーハー人間なので、他のマンションよりレインボーブリッジビューを楽しめそうな住戸が多そうだと思ったところも、+αで魅力に感じたところです。

パークタワー東雲(住井はな)

住井はな
私も子育て目線なので、基本2LDKさんがおっしゃった通りです(笑)

東雲エリアって、車を気にせず遊べるちょっとしたスペースがあったり、子どもの習い事が揃っていたり、大きいイオンがあったり…と子育てしやすそうな街だなぁと思っているので、その中でマンション内も子育てしやすそうな共用施設が揃っているのはエリアにマッチしているなと感じました。

ちょうどこの前、ママ友と「冬の公園は親がつらいね」と話をしていて。毎週、公園で遊ぶ友人グループがあるんですが、この季節、子どもは良くても、親は寒くて見守っていられない。
とはいえ、小学1年生だけで1時間2時間遊ばせるのは不安。だから、最近はうちのマンションのキッズルームとかで遊ぶことが多いです。

パークタワー東雲のキッズルーム


住井はな
パークタワー東雲なら、セキュリティ内に公園があって、多少目を離しても安心感ありますし、建物の中から公園見守れる。親は建物内に入って、ミニショップで温かい飲み物でも買って、ガラス越しに見守ってればつらくない。安心してお母さんたち談義をできるからいいなと思います。
あと、畑が敷地内にあるのも魅力的!子の食育の為にとシェア畑を借りたのですが、ちょっと遠いので、真冬は本当行く気がしない。家の下にあったらすごいいいなって思いました。

菜園スペースとバーベキュースペース(出典:公式サイト)

パークタワー東雲(はるぶー)

はるぶー
このマンションというよりも東雲全体の特徴としてタワーマンションの多くが、豊洲や晴海や有明など「今までスムログで見てきたところ」と比較して少し小ぶりというか戸数が少な目なんですよね。
基本的にタワマンって「管理費をどう設定するか」っていう問題があります。東雲はかなり早期に開発されたマンションが多いので比較的安価に管理費を初期設定している場合が多い。「月々の管理費の1m2単価は、なぜか坪単価の数字と同じになる」という坪単価の数字の法則ってのがあって、坪200万のマンションだと1平米200円で管理費を初期設定するので、今のタワマンと比較するとかなり安めなところが多いんですよ。

Wコンフォートタワーズは管理費が1平米200円を切ったと思いますけど、逆にタワーマンじゃないのに、プラウドシティ東雲キャナルマークスは300円超えてますよね。管理費とかそれに対応したサービスは後からそう簡単に変更できない慣性がある。そんな事情があって、「タワマンとしては割りと共用施設とか抑えめになってる」ってところに特徴があると思います。
比較して言うと豊洲とかってどこも800戸ぐらいあるじゃないですか?タワマンて、24時間防災センターに人を貼りつけてないといけなくて、だいたい年に2~3,000万とかかかってくる。

戸数が1000戸とかあると負担は何とかなるんだけど、ここは単純に人件費なので400戸でも同じ金額かかって結構きついんですよ。戸数に逆比例でコストが上がるので、他にできることはすごく限られてきちゃう。具体的には施設に人を常駐させにくいんですね。それで東雲って人がいる施設って少ないんだと思います。そうやって管理費を押さえているわけですが。

東雲のタワマン群夜景、中央奥がパークタワー東雲(出典:公式サイト)


はるぶー
で、その観点から言うて、やはり戸数が大きめでサービスを乗っけやすいって考えるとパークタワー東雲推しです。まあちょっと確かに不便なところにあるんですけど、それを補って余るだけ共用施設が潤沢にある。しかもかなり後からの設計なんで、「人を張り付けて使ってもらう」ってよりも「皆さんご自由に使ってください」っていう形で「とにかくスペースや部屋はいっぱい用意する」っていうコンセプトを徹底してますよね。

人のふれあいや絆づくりを育む多様な共有スペース《その1》(出典:公式サイト)


はるぶー
理事会など住民側がしっかり考えていけば、色々使える場所もある。設計は新しいですし、タワマンらしい共用部の充実が良かったなと。ドッグランが高層階にあって「私の家より高いところをお犬様が歩いてる」ってのはすごいなと思います。

あともう1つ、パークタワー東雲の特徴としては「公開空地などで外に開いた場所をあまり設けてない」んですよね。

公開空地をものすごくいっぱい作ってそこを皆庭にしちゃうと、豊洲の某タワマンのように「スケボーキッズがいっぱいやってきて荒らされまくる」とか、「外部の人間がよからぬ使い方をする」ってのは必ず起こるんですよね。これって基本全部マンションの管理組合の負担で、お掃除するとか修理するとかしないといけない。

確か子供の遊具が置かれた遊び場があったんですけど、完全にあのマンションの中の人専用で、外の人の来ないところに作ってあって、そのメリットよく生かしていたなという気がしたので。

住民専用のキッズパーク(出典:公式サイト)


はるぶー
まあ東雲としては後発なので、「先発の物と違えて負けないように」というコンセプトを感じました。そういう意味でも1番押しはパークタワー東雲。
まあ、私としては以上かな?

パークタワー東雲(タビー)

タビー
実は時間の都合で今回見学自体できてないんですが、モデルルームは行っているのでその話から。皆さん言われているドッグランの印象があまりに強くて、今回も合流してから「お犬様タワーはどうでした?」って聞いちゃいました。

キャナルファーストタワー屋上から現地を眺めながらドッグランほかの写真を見せてもらい、確かに想像以上のところもあって、共有部の設備の規模感が実感できました。そもそも昔ブログやってなかったこともあり、それ以外のあんまり細かいことって覚えてないんですよね。
座談会で扱った物件で言うと例えば豊洲なら「SKYZ TOWER&GARDENの兄妹が育つストーリー」みたいに、まず「忘れないインパクトがある物件」って大事だなと思います。

パークタワー東雲 グランドエントランス(出典:公式サイト)


タビー
2LDKさんも言われたとおり、震災後の2012年販売なので、基本設計はある程度済んでいて後付けの部分はあるかもしれないですが、免震はもちろん、広く災害を意識していますね。
オール電化も震災後、あらためて復旧の早さが注目されたので、ポイントになるのかなと。

オール電化自体は東雲でも結構多いと思うんですけど、やっぱ震災の影響を受けてると感じます。私オール電化の物件に住んだ経験がありますが、「電気代だけで光熱費が計算できる」っていうのはわかりやすく安心感もある一方、いつお湯が切れるかが結構不安なんですよね。

出典:公式サイト


タビー
本物件は貯湯槽が460Lで、家庭用では最大クラスを誇っています。私の経験では300L台で残湯の警告が出ると途中でドキドキしたりするんですけども、これだけあれば安心かなと。

ただし、10年を超えるとエコキュート室外機・貯湯槽が順次やられてくるので、本物件に限らず「お湯が出ない、お風呂に入れなくなる」という恐怖感から修理のタイミングが難しいと感じます。室外機だけ替えるか、高いけどいつでも交換できる保険的なのに入るかとか。

エコキュートの仕組み(出典:湯ドクター


タビー
あと共用部の設計も、震災後を想定して「コミュニティの形成と発展」を強く意識してるのかなと。畑なんかもそうだと思うんですがドッグラン含め、あくまで装置の一部で、資料を見ると「アートライフアカデミー」を創設したって書かれていますね。スムログメンバーで言うと東京湾岸ライフさんがやられている活動をマンション単体で立ちあげていて、現在の運営はどうなっているか気になります。
外観の話も出ましたが、上から見ると台形ですよね。私は東雲(要はイオン)を車でしか移動しないので、晴海通り沿いは道路に水平で、北側はタワー駐車場ということもあり角をうまく処理していて、イオン側から見ると普通に矩形(長方形ですね)に見えて違和感がない造りがうまいと思います。

出典:公式サイト


タビー
現地でのらえもんさんが解説されていましたが、東雲キャナルコートってランドスケープや設備の制約がすごく厳しいので「建物の向きとかも各エリアごとに統一されている」と思うんですが、パークタワー東雲はキャナルコートのエリア外なんですよね。

おかげで周囲の眺望は美しい状態で眺められる。具体的には「Wコンフォートタワーズと正対してないのでお見合い感がない」など、いいとこ取りができていると思います。

外観自体で言うと、清水建設のパークタワーらしいというか、ガラスと順梁のグリッド感を生かしているのがいいですね。

出典:公式サイト


タビー
今回見学できていないですが、専有部について。
天井高が2650、Low-eや御影石キッチンなど当時としてはかなりおごっていますね。さっきの「矩形じゃない話」とつながりますが、一番高く売れるはずの角部屋のリビングが非整形になってしまうのが難しいと感じています。

インテリア好きの方にとっても、ソファの位置とか難易度高めになるので、実際の部屋を見たかったかなと思います。
最後に、確かに駅からは遠いんですけど、自分が車でしか行っていないこともあり、車ありだったら、そんなに問題にならないのかなという印象です。以上です。

パークタワー東雲(のらえもん)

のらえもん
パークタワー東雲については私からも。タワマンのコンセプトが震災後に変わったちょうど最初のタワーマンションとなります。パークタワー東雲とプラウドタワー東雲キャナルコートが販売されていた頃は、「絆」というキーワードが非常に強かった頃の物件です。
両物件とも「絆を深めるためにこういうイベントがあります」とか、「住民交流ができるように施設に入れました」というアピールが多かったですね。プラウドタワー東雲キャナルコートは販売は震災後だったけど、設計変更が間に合わなかった。

パークタワー東雲は、震災の教訓を生かしたタワーマンションになっています。このマンションは豪華さよりもアットホーム、絆づくりが重視されています。

600戸規模で、ここまで共用施設が整っているマンションは首都圏見回しても他にないんじゃないでしょうかというくらい、過剰なほどの設備です。

なんと住民専用の茶室「風光庵」まで!(出典:公式サイト)

のらえもん
一方で、パークタワー東雲の一角だけは、タビーさんがおっしゃるとおり、東雲キャナルコートではない。ほぼ一体化されていますけどね。ですので、タワーパーキングが棟内に埋め込まれています。タワーパーキングがあるということは、長期的な視点にたてば高コストであるのは間違いない。でも、駐車場を縦に詰めるので、「自走式駐車場ほど面積がいらない」ということになります。
これを活かして、みなさんが言われているような住民専用の児童公園や畑。そういった企画がマンション内に取り込まれているということですね。また、共用部を見渡すと、お金が継続的にかかるような施設は実は作られていなくて、「住民が集まれる空間がたくさんあるタワーマンション」ということになります。

人のふれあいや絆づくりを育む多様な共有スペース《その2》(出典:公式サイト)


のらえもん
東雲タワーマンションに共通することなんですけど、湾岸タワマンにつきものの「上階にバーラウンジを持っているマンション」は、東雲には存在しません。下の階にカフェがある。

パークタワー東雲もミニショップがありますが、単にコーヒーが飲めるだけでなく、外の公園やキッズルームと有機的に繋がりがある。はなさんがおっしゃったように、「子どもを安全に遊ばせながら親はリラックスできる環境」を作っていますね。

それ自体が、このマンションの優位性になっています。

カフェスペースからは子供たちの遊ぶ様子を見守ることができる

プラウドタワー東雲キャナルコート(のらえもん)

のらえもん
次にプラウドタワー東雲キャナルコートについてもちょっといいですか?
このタワマンは、震災後といっても、超高層の耐震タワーマンションです。なぜ免震ではないのか?実はのっぽすぎると、免震タワマンとして作れないんですね。棟状比というんですが、底辺と高さの割合が1:5を超えると柱を太く、強固に作る耐震となる。

プラウドタワー東雲は耐震ながら超高強度コンクリート採用やスケルトン・インフィル、各階防災倉庫、”絆”を深める共用施設など震災後の湾岸タワマンの基準を作ったタワー。


のらえもん
普通のコンクリートで作るととんでもなく柱も梁も太くなっちゃうから、たしかあの当時、「世界最高の超高度のコンクリート」を使って超高層タワーレジデンスを実現したはず。それでも梁が目立つんですけどね。

でも、専有部80m2以上で作られているし、あらゆる意味で余裕のあるマンションですよ。プラウドのデザインに共通しますけど、共用部の内装が時代を感じさせない。上品で普遍的ですよね。他のマンション見ると、「少し時代を感じるなー」と思うこともありますが、プラウドタワー東雲キャナルコートにはそれがない。結果論かもしれませんが、とてもお買い得だったマンションですね。

モダンな雰囲気のエントランスホール


ふじふじ太
ありがとうございます。
プラウドタワー東雲キャナルコートとパークタワー東雲は、よく現場でも比較されます。

どちらにするか迷われる方も多いです。もちろん「パークタワー東雲の方が成約価格が高い」という点はあるのですが、現場目線から1番の違いは「駐車場の空きがあるかどうか」で、「パークタワー東雲は空きがあるのですが、プラウドタワー東雲キャナルコートは空きがない」ということですね。駐車場を確保したい方はパークタワー東雲を選びます。

プラウドタワー東雲キャナルコートは駐車場のキャンセル待ちも凄まじい数で、今で40~50組くらいいます。すべて自走式駐車場という点はおすすめなんですけど、お車持ちにはなかなか紹介しにくいですね。
のらえもん
豊洲に歩いて行けるアドバンテージはプラウドタワー東雲キャナルコートありますよね。パークタワー東雲は離れてるから、バスを使うことになります。その代わりりんかい線が使えますね。立地を考えると、プラウドタワー東雲キャナルコートに僕は分があると感じる分、この2マンションは永遠のライバルです。

プラウドタワー東雲キャナルコート & BEACON Tower Residence(大阪タワー)

大阪タワー
普段、関西にいる人間からすると東雲ってほとんど馴染みがなくて、強いていえば、学生時代に伊東豊雄や隈研吾やらの「東雲キャナルコートCODAN」がBCS賞などの建築界で有名な賞を獲ったとかでその頃に見にきて以来、10年ぶりくらいの訪問です。なので、ほとんど事前のインフォメーションもバイアスもかかっていない状態で見れているかな、と。

その中で印象的だった物件を二つ上げると、プラウドタワー東雲キャナルコートとBEACON Tower Residenceの二つかな。甲乙はつけ難いところです。個人的に住むならこの二つがいいなと思いました。

プラウドタワー東雲キャナルコート外観


大阪タワー
まず、プラウドタワー東雲キャナルコートですが一番印象に残っているのが外廊下の雰囲気の良さ。関西のタワマンって案外外廊下の物件はそんなに多くないのですがたまにある外廊下物件に訪問すると、どこか物足らないというか寂しい雰囲気を感じることが多い。しかし、ここの外廊下の雰囲気は僕が今まで見てきた中でも一番!エレベーターホールの高級感はすごく良かった。
内廊下は劣化が目立ってくる年代になってくると匂いなどが気になってくることもあるし、外廊下物件の方が間取りに無理がないということもあり、個人的には外廊下でも全然いいと思っていて、その上でこれだけ作り込んでくれているのをみるとある意味で個人的な理想形で嬉しくなりました。

ビーコンタワーレジデンス外観


大阪タワー
一方の、BEACON Tower Residenceは全体的な雰囲気が一番良かった。ロビーなどの高級感も一番あったと思いますし、カフェは素敵な空間が広がっていて、使われている方も多かった。そして、タイルがきっちり貼ってある外観は大規模修繕前であっても非常に綺麗でかっこ良くて、趣味のいいマンションだな、と。これが500戸程度の戸数で叶えられているというのは非常に質の高いマンションだなと思いました。

BEACON Tower Residenceのロビー


大阪タワー
あと、気になったのはWコンフォートタワーズで広い部屋が多くて割安なんですよね。お部屋内も開放感があって、いいなと思いました。私の場合、タワマンが好きな理由って利便性と開放感の高さなんですよね。そういう意味で、広さが叶えられるWコンフォートタワーズのようなマンションが大阪にあったら、個人的には理想のタワマンかもしれません笑

次回の座談会 は・・・

東雲座談会いかがでしたか?近日公開の後編に続きます!

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