東京湾岸タワマンズを見学してきた!!【大阪タワー】

大阪タワーです。

もうみなさん、ご覧になったかと思いますが東京湾岸マンションの座談会にわたくし大阪タワーも参加してまいりました。
今更かよ!!!っていうツッコミが入るのは覚悟の上ではあるものの、記事を掘り起こす目的だってあるんだよ!と抗弁しておこう
私なんぞ、東京のマンションなどなかなか入れることもないし、見たことあるといってもたまーに東京行った際に外から見るだけというものでこのような貴重な機会をいただけたことに大変感謝!!!
タビーさん、僕もウニは大好物です!!!(チラッ
その時の感じや全体的な感想などは座談会でお話した通りなのですが、せっかくなのでもう少し感想を書いておこうかなぁと。
座談会だと、皆さん詳しすぎて田舎者のシロウトが余計な口を挟んでもなぁ、なところもあるからね。(大人顔

あと、一つ断っておかないといけないことがあって、大阪タワーは当日、時間の都合でskyz、bayzは見ることができませんでした。ですので、座談会でもその二物件には触れていません。すみません。

見学したのは夏のずいぶん暑い日だったのにいつの間にか肌寒い季節になってしまったよ、、、とほほ、、、

[スムログ座談会] 湾岸タワー見学会(その1)ベイズタワー&ガーデン/パークタワー晴海/ブランズタワー豊洲



[スムログ座談会] 湾岸タワー見学会(その2)スカイズタワー&ガーデン/アーバンドックパークシティ豊洲/ザ・パークハウス晴海タワーズ



[スムログ座談会] 湾岸タワー見学会(その3)タワマンコンビニ事情/印象的だった共用部/低層階の運河ビュー


ここがすごかったよ!東京のタワマン

①.ブランズタワー豊洲のエレベーターホール

写真で見たことはあって、ものすごく立派なのだろうなと想像していましたが想像以上に大きかった!!!

ブランズタワー豊洲


一言でいうと、不思議な空間。
オフィスビルやホテルなんかでもこれくらい広い空間をもっているところはたくさんありますが椅子すらないというのは逆に新鮮で面白かった。
ヨーロッパの教会やモスクに近いような神々しい雰囲気すら感じました。

大阪でエントランスが立派なマンションというと、やっぱりザパークハウス中之島タワー。

ザパークハウス中之島タワー 1Fエントランス


ザパークハウス中之島タワー ロビー(エスカレーターを上がった先です)


高級感と規模で考えると、中之島タワーも相当なハイレベル物件なわけですがちょっとジャンルが違うかな。。。
初見の人が入ってきた時に、「おお、、、」と思わせるものはあるけれど、もう少し現実味があるような空間。
一方のブランズタワー豊洲はそういう感覚を超えた“何か”がある気がします。

シティタワー大阪本町(本物は結構広くて立派なのだけど、伝わりづらいな、、、)


大阪市内の新築だと、シティタワー大阪本町もかなり広くて立派なんですが、圧倒されるような感覚はブランズタワー豊洲の方が巧みな気がします。
シティタワー大阪本町のエントランス写真を探そうと思って画像検索をしていて思いましたが、画像だとなぜか小さく見えます。本物の方が広くて立派な感じ。

シティタワー東梅田パークフロント


同じ住友不動産のシティタワー東梅田パークフロントもなかなか立派でしたがシティタワー大阪本町の方がそれを上回る天井の高さがあったように思います。
ブランズタワー豊洲もそうですがエレベーターやエスカレーターで上がってからエントランスに向かうパターンというのはシークエンスが良くなるので、初見の人はテンション上がりますね!!!
なお、自宅マンションもそのような感じで家に帰るのに一回、乗り換えが必須なのですが住み始めるとやはりエレベーターは一回で済ませられるに越したことないよねとはなってしまいます。そう考えるとメイン動線とは別に便利なサブ動線があるところがベストじゃないかという気がしますがそういうところはなかなかいですね。

初見の人がどう感じるのかという視点はリセールには大いに関係があるわけで、中古を買う人や賃貸の内見に来る人はサラッとしか見ないのがふつう。
その短期間で見た時の印象がどうか?テンションが上がるのか?というのは極めて重要な視点です。

どうせ大規模タワマンを選ぶのならば、スケールメリットを享受したいわけで、それを感じられる設えになっているのかというのは見るべきポイントですね。
そういう意味では、やはり東京湾岸のタワマンは大阪よりも上手だなと残念ながら認めざるを得ません。

②.えぐい密度だよ、パークタワー晴海

続いてはパークタワー晴海。
大阪タワーも本編で一番印象に残ったマンションとして喋りました。

実はパークタワー晴海は分譲当時にモデルルームに行ったことがあって、それはそれで感動したのですが出来栄えはそれ以上に感じましたね。

パークタワー晴海×はるちゃん エキスパートインタビュー モデルルーム訪問



パークタワー晴海のMRにお出かけしました



いやー、本物の密度はすごい!!!

これだけ、しっかりと作り込まれているマンションは他にはないんじゃないかな?と思います。


レバーハンドルまで拘って世界観を作っているマンションはなかなかないでしょう。


もちろん、上のようなアートピースが作る世界というのもあるわけですが作り込みとはどこまで細かくこだわれるかというのも大切な要素。

「神は細部に宿る」とか言いますもんねぇ。


サインどころかベルトパーテーションまでもが特注品とかこだわりがすごい。



この辺ははるぶーさんがおっしゃっている通りだなと思っていて、ここまで最初からきっちり出来ていれば、みんな一生懸命に維持しようってなると思うんですよね。

また、感動したのはじゃぶじゃぶ池!!!


拝見した日も暑い日で子供たちが本当に楽しそうに遊んでいました。
パークタワー晴海はデザインによる世界観の醸成もさることながら、それぞれのスペースについてきっちり考えられているのがとても好印象でした。
多くのタワーマンションは大人がゆったりと寛げるスペースはあるのに、子供が楽しく遊べるような場所が無いことが多い。まあ、それはある意味当然といえば当然。だって、子供がマンションを買うわけじゃないもの。
ですが、その辺りがきっちりしていないとトラブルになりがち。
大阪タワー家には子供はいませんがよその子でもロビーのソファに転がってゲームボーイをしている姿を見るよりはじゃぶじゃぶ池で水をかけあってビショビショになっていられるようなマンションの方がいいなぁと思います。
すなわち、子供のためと思いきや実は大人にも優しいマンションになっている。素直に感動しました。

入り口に水盤が張ってあるマンション自体は大阪にもたくさんありますがこのように人が入る前提のところは記憶にないなぁ。(あったら教えてください!)

これに近いコンセプトのマンションといえば、ミリカヒルズやプラウドシティ塚口のような長谷工コーポレーションが企画した大規模マンションかな。
ただ、タワーマンションでというとなかなか思いつきません。

パークタワー南千里丘にはパークシティと共用の体育館が付いていたけれど、パークタワー晴海ほどの手数があるわけではないため、あまり比較にはならないかな。

パークタワー南千里丘の体育館


パークタワー南千里丘は自走式駐車場だし、値段も今の相場観からしたら手が届きやすいので良いマンションじゃないかなと。
僕はタワーマンションが好きなので、南千里丘ならパークシティよりもパークタワーを選ぶと思いますがどちらもいいと思います。

敷地の使い方

左から、「パークタワー晴海」「ザパークハウス晴海タワー ティアロレジデンス」「ザパークハウス晴海タワー クロノレジデンス」


晴海三物件を衛星写真で見てみると、考え方の違いがよくわかりますね。

きっちり真っ直ぐに木が並んでいるザパークハウス。有機的な曲線の通路が目立つパークタワー。

対照的で面白いですね!

定番スポットも見学しました。の◯えもん先生はお留守だったようです。残念!!!

雑感など

みんな違ってみんないい

今回、いろいろな物件を見ていて思ったことはどれも結構違うなということ。
不動産=場所、と言われるくらい大切な要素なのですが、良い意味でも悪い意味でもその個性が少ない場所であるからこそ、コンセプトがしっかり練られている物件ばかりでした。

他の物件との差別化を図るポイントが建物やランドスケープにいきがちでそういったところに目が向く環境だからこそ、こういった個性のある建物群が出来上がったのだなぁと改めて納得。

また、それぞれの物件が1000戸とか大阪にはなかなかない単位の大きさであるというのも大きいポイントかもしれません。
戸数が多くなれば、できることの規模や手数もそれだけ増えるわけですから。

1000人集まれば、できることも増えますね。(写真はパークタワー晴海)

湾岸のタワマンは現代建築の夢の結晶だ

湾岸の話からはずいぶんと飛びますが歴史上、世界で一番偉大な建築家といえば、ル・コルビュジエ Le Corbusierであります。(断言)

Le Corbusier


氏の作品で有名なものは世界中にたくさんあるわけですが、その中で最も理想的で優れていて意味のある建築というのはフランス・マルセイユにあるユニテ・ダビタシオン。
ユニテダビタシオン自体はベルリンやらフェルミニやらいろいろなところにあるけれど、その中でもマルセイユのユニテが一番コンセプトに忠実で優れているというのはいうまでもありません。世界遺産になったのはマルセイユだけだしね。(ユニテダビタシオンについては、ぐぐるなり本を読むなりしてみてください。)

ユニテダビタシオン・マルセイユ


この建物がなぜ、偉大であるかというといろいろな理由があるのですが一つの建物の中にホテル、保育園、スーパーなどの様々な機能が内包され、建物自体が一つの街となっている。
そして、周りの空いたエリアに緑地などを配して高密度でも快適に住むことのできる一つのタイポロジーを具現化したという点にあります。1950年代でこれを作り上げたというのはすごく先進的だった。

これは現代でも一つの街づくりの理想形であるとされております。
例えば、森ビルのいう「バーティカルガーデンシティ」というビジョンなんて完全にコルビュジエの理念の一つの解釈です。故森稔氏はコルビュジエのアートコレクターとして著名な方ですしね。

森ビル「Vertical Garden Cityイメージ」

湾岸のタワマンって

一方、湾岸地域のタワーマンションというのはある意味でコルビュジエの理想とする集合住宅づくりに近づいている気がします。
「タワーマンション自体がそういうものなんじゃないの?」っていうのはある意味では正しいのかなとは思いますが垂直に伸ばして密集させたことによる果実、人々が集まって住むことによるメリット、をどこで得られるの?というと駅前再開発タワーみたいなものより、湾岸のタワーマンションの方が他の要素に左右されていない分、わかりやすいですから。

しかも、それが森ビルの街づくりのように、意図してなかったとしても本当に一部の富裕層にしか開かれていないものではなく、サラリーマンでも手に入れることのできるものになっている。
個人的にはそれでいて、より多世代に開かれていた方が尚良し、というか、モダニズムが理想とする世界線に近づいていると思う。
結局、建物のカタチなんていうものは時代によって移り変わってくるし、本当に端正で優れたものに庶民が触れるわけではないのだからせめて精神的なものくらい感受したい。

そういう観点から湾岸のタワーマンションというのはある意味、集合住宅の理想形に近いのかな。

マンションにはたくさんのファクターがあるけれど、使いやすい共用部があるマンションが相対的に魅力的に見えました。
例えば、ブランズタワー豊洲はロビーフロアに集中して共用施設があるので、使いやすいですね。毎日通る場所にあれば、わざわざ行くという感じにはならず使いやすいと思います。

築年数が浅く新しい分、今までの蓄積があるのだなと思いました。

翻って、大阪のマンション

大阪の中古タワマンでも人気のある物件は大規模が多い。

具体的には、グランドメゾン新梅田タワーザクラブレジデンス(871戸)、ザパークハウス中之島タワー(894戸)、大阪ひびきの街ザ・サンクタスタワー(874戸)、ブランズタワー梅田ノース(653戸)など。
どれも800戸規模で大阪ではそんなに多くはないですね。今販売中のマンションでいえば、シティタワー大阪本町(855戸)くらいですね。規模でみれば、梅田ガーデンレジデンスやブリリアタワー堂島なども建物全体でみれば大きいですがホテルも付いているし、少し特殊な物件ですから比較対象にはならないかな、、、

実際にグランドメゾン新梅田タワーザクラブレジデンスやブランズタワー梅田ノースには比較対象になりやすい少し規模が小さいタワマンがすぐそばに建っておりますが当初の販売価格差よりも値段の差がついている。特に、ブランズタワーは如実でこれはやはり、規模があることで共用部が立派だからよく見えるということでしょう。

ブランズタワー梅田north このサンクンガーデンはすごいぞ!


今回見た物件らにはやはり、ザパークハウス中之島タワーが似ているかな。
水辺で開放感があるし、湾岸っぽい立地です。

ザパークハウス中之島タワー


ここは都心に直線距離は近いけれど、鉄道アクセスは少し弱いという点で晴海のタワマン群に近いところがあります。
大阪タワーも新築当時見に行って、買うか迷いましたが交通アクセスはネックになるかなぁと思って購入を躊躇ってしまいました!!!
今思えば、問答無用で買っておいたらよかったと思うものの、そこまで読むことはできず。。。実際、中之島タワーもそんなに早々と売れてしまったということはなかったような。
その点も当初販売が遅かったという話を聞いたクロノレジデンスに似ている点かもしれません。

立地のポテンシャルがわかりにくい場所だからこそ、中之島タワーも晴海の3物件も建物としては一流だし、いろいろな工夫が施されている。
できてみれば、景色はいいし、案外不便なく生活できる立地だということに皆が気がつくわけです。
だから結果としてみたら、ただのいいマンションじゃん!!!ということなんじゃないかな、と。

そういったところにビビビッと反応できるようにしていきたいものです。
特に、モデルルームのプレゼンテーションを見ていても本物がどのような状態であるかを想像するのはなかなか難しいですからね。
200戸程度のタワマンでも絵としては立派なエントランスパースが出ているケースは多くありますが、でも800戸とかあるマンションのエントランスの方がふつうに考えれば、200戸のものより大きいだろうし立派なはずです。
だから、実物が見える中古のマーケットではこういったマンションは強いのでしょうね。これは東京の湾岸タワマンもそうですし、大阪でも一緒。

ただ、個人的に危惧しているのは工事費が高騰(むしろ暴騰といってもいいような)している昨今の情勢で今回紹介したマンションたちのような魅力のある建物になっている物件がどれほどできるのか、ということです。

新築はもうおしまいかもしれんね、、、【大阪タワー】



↑この記事を書いた時より足元の情勢は悪化しております

今の状況でもマンション価格はとてつもなく高くなったと思っているのに、これ以上あがってしまってユーザーが付いてこられるのかは疑問ですし、そうなるとお金をかけてタワマンを作るということ自体が難しくなるのかなと思います。

今の新築マンションの中でもこの辺りがしっかりしている物件とそうでない物件の差は大きくなってきていますからきっちり見極めていきたいですし、お金をかけてしっかりとした物件は高く売れていますよということを大きな声で伝えていくことによって魅力的なタワマンをデベロッパー各位にはたくさん建ててもらいたいなーと思う大阪タワーなのでした。

 

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