私は近郊・郊外で新築マンションを何度か購入してきました。そして、売却時に大きく値下がりしたことはなく、ほとんどが値上がりしていました。

しかし、近郊・郊外の新築マンションにはかなり厳しい時代となっています。

私から見ても「これは値上がりそうだなぁ～」「価格維持率高そうだなぁ～」と思える新築マンションはほとんどありません。もちろん0ではないのですが。

近郊・郊外になればなるほど物件価格にしめる建築費の割合が大きいですから建築費高騰があたえる影響が大きいのです。一部のエリアを除けば都心と違い一般層に向けた価格にしなければ検討者が価格についてこれませんから部屋の面積を狭くしたり設備仕様をコストカットしたりと商品の魅力を下げてでも価格を抑えるしかないのです。

例えば同じエリアで同じ価格であったとしても

A・・・2006年築・・・75㎡　4500万円　坪単価198万円(新築時の販売価格)
B・・・2014年築・・・70㎡　4500万円　坪単価212万円(新築時の販売価格)
C・・・2019年築・・・65㎡　4500万円　坪単価228万円(新築時の販売価格)

坪単価には大きな差が出ています。

さらにはAとBにはディスポーザーがあったけどCにはないなんてことも多々あります。

時代は戻せませんから上記は致し方ないにしてももう一つ大きな問題があります。

それは周辺相場との価格差です。

上記は新築時の価格でしたが今の相場でAとBよりも単価が高く、かつCのほうが少しでも立地が劣っていると・・・。

今の時代、近郊・郊外で新築マンションを購入するということは大きな覚悟が必要というわけです。

資産価値の厳しい新築マンションを検討されている相談者様に必ずする質問があります。

「そのマンション、そのお部屋、中古でもほしいと思えましたか？」

と。

多くの方はギクッとなりますね。

客観的に見て新築ということが主な魅力となっている場合には中古という土俵に立ったときに厳しい現実が待っているのです。もちろん理解して買う分にはなんら問題ないです！私がダメよと言っているのは資産価値が低いのに資産価値が高いと思いこんでいたり、なにも考えずに買おうとしていることについてです。一回目の住宅購入で失敗すると詰む(残債割れで身動き取れない)ことになりかねません。

それでも仕事や子育て、実家などの関係で近郊・郊外で家を買う必要がある方もいます。私みたく近郊・郊外が好きな人もいるでしょう。その場合はどうすればよいのか？新築ということを諦めて中古にシフトすればよいのです。もちろん価値ある中古です。できればエリア№1マンションが理想です。

新築ということにこだわらなければ金銭的に大きな損をせず、満足度の高い住まいが得られる可能性が高くなるのです。

まぁ、こんなことを書きつつ私は新築派なので7件目も8件目も新築マンションを買いましたけどね（笑）

・値下がりにくい新築マンションを知りたい！
・新築にこだわらないのでおすすめの中古マンションを知りたい！

などなど個別相談お待ちしておりますっ！

私自身、新築マンションを買うときは自分自身が気に入っていることはもちろん中古だったとしてもほしいと思える、つまり第三者から見ても魅力あるマンション、お部屋を選びます。そうすれば売る、貸すも容易ですからね。

～格言～

購入しようとしている新築マンションは10年、20年後も抱きたいと思えるマンション、お部屋、エリアですか？若いことだけが魅力のやつには気をつけろ！