子育て世代の2LDKから3LDKへの住み替えタイミングを考える

本日も迷える子羊からの質問に答えます


差出人: 二次取得でも悩みしかない

誰に答えて欲しいですか?
マンションマニア, のらえもん, ふじふじ太, すまいよみ, 住井はな

メッセージ本文:
いつも皆様の質問回答を楽しく拝見しています。この度、質問させていただきます、よろしくお願いします。

属性など
夫 40前半、年収2,000万円台半ば(金融資産1億円超)
妻 30後半、育休中
子 1人(1歳)

現在は実家近くの板マンに住んでいます。(城南で数年前に一次取得)

当時は妻と2人だったため2LDKを購入しましたが、第一子が生まれ、
片付けられず物を溜め込んでしまう妻の性格も手伝い部屋が手狭になってきました。

2人目を計画中で、遅かれ早かれ3LDKに住替えしたいと思っていますが、
住替えタイミングや進め方について悩んでいます。

前提:

①第二子が生まれて少し成長するまでは今の駅でも良いが、住み続けるつもりはなく遅くとも第一子の小学校入学前(約3-4年後)には住替え実現したい

②次の住まいは共有施設充実のマンション希望(必然的にタワマンが候補の中心に)

③引越先は未定だが、子育て・教育のバランスが良い環境、かつ実家から遠くないエリア
例:港区湾岸など

これらは主に妻の希望ですが、この前提で住替えを考える時の悩みとして、

どこのエリアもタワマン3LDKの値上がりスピードが早く、遅かれ早かれそこに引っ越すなら早い方が良いのでは!?という思いと、

子供が小さく実家に頼れるうちはぎりぎりまで引っ越さない方が良いのでは!?という思いが闘っています。

このような場合に、どのような考え方で住替えを進めるべきか、アドバイスを頂けないでしょうか?


年収2000万円で金融資産1億円なら好きなところに住めば(以下略)

・・・という回答ではブログとしてまったく面白くないので、みなさんが悩まれる「1LDK or 2LDKから3LDKへの引っ越しタイミング」についてお話しましょう。あまり話さない個人的な話題ではありますが、私自身は、2LDKから3LDKへの買い替えタイミング、第1子が年少のときに住み替えました。私としては結果的にこれがベストなタイミングとだったと考えていますが、これは結果論です。

先日、某デベロッパーの人とお話をしました。
その方は、20代共働きの時、夫婦で話し合った結果、山手線内側に資産性を考えて1LDKを購入したものの、子どもが産まれて一気に手狭になったのに3LDKが上がりすぎてしまい、おいそれと手が出せないレベルになってしまった。近隣に住み替えられずに詰んだ、あの時一生懸命考えていた資産性とは一体何だったんだろう?と嘆いていました。このひと、デベロッパーですよ???プロですら悩むのだから、我々だって正解がわからないのです。
また人間、子育てに集中するといまの自宅含み益より今の生活レベルを続けられないことの将来不安の方が強くなる、ということもわかりますね。

さて一般的にも経験的にも、子どもが一番手がかかる時期は、0〜3歳の4年間。
4歳以上になれば、一人でできることが増えるようになります。ただし、保育園で風邪が流行ったりするとあっという間に病気を持ってくるので、もう少しかかるかもしれません。質問者の「二次取得でも悩みしかない」さんは、2人目で打ち止めなのか、2人目がいつ生まれるかにもよりますが、だいたい第1子誕生から6〜8年位が手がかかる時期と言えるでしょう。

このときに必要なのが、”近くの実家パワー“です!!!特に共働きなら必須ともいえます。双方が地方出身かつ現東京住まいカップルの生きづらさは、実はここから来ています。近くに頼れる親がいない子育てはなかなか重労働です。
爺婆から孫への無償の愛情(と介入)は、お子さんにも基本的には良い影響を与えますし、夫婦仲にも効きます。ということで、実家近くの2LDKを購入したのは大正解と考えます。私は郊外の出身、妻は地方の出身でしたが、郊外の私の親元に戻る選択をせず、ハードモードな東京で暮らすことを選びました。それにより築けたものもありますが、振り返ると失うものも大きかったです。。。

さて、いまから5年後くらいのマーケットがどのようになっているのか、私には正直わかりません。2018年に今を見通すのは不可能でした。ただ、日本国は明確なインフレ政策を取っていることは間違いありません。

インフレ時に一番最初に上がるのは、不動産です。この5年間の一番の勝ち組はバランスシートをパンパンに膨らませて、不動産で勝負した人たちでした。と同時に金融資産や現物資産も上がっていきます。「二次取得でも悩みしかない」さんも金融資産の方で勝負して勝った方なのでしょう。

 

大きく話が逸れました。3LDKの買い替えタイミングですが、子育てにおいて広さは正義です。また住宅ローンは、できるだけ若いときに借りたほうが有利な金融商品です。
もし買い替えられる資力があるのであれば、早めに動いたほうが良い、とアドバイスします。ただし奥様が育休中であるので、与信面では若干今は不利です。育休中でも借りられる銀行を探すのも良いですが、復帰した後に源泉徴収が出たタイミングで改めて探すと予算が伸びます。予算と与信については、人それぞれの価値観があるので、希望であれば個別のアドバイスを差し上げます。

 

いま私が第一子誕生したばかりであれば、キラキラな港区の湾岸タワマンを選びたい…ところをこらえて、たとえときめかなくても実家近くの3LDKを選びます。あなたは既に金融資産を膨らませて勝っています、親と夫婦仲、どちらも良好をつとめること。それが、振り返ったときに人生において最も豊かな人生の選択肢だったと気づいている湾岸の妖精でした。

港区に行くのであれば、第二子がある程度手がかからなくなった時期でも遅くありません。もちろんその時には、港区タワマンは手が届かない価格まで高騰しているかもしれませんね。でもそれが何だというのでしょう、含み益は人生において豊かさをもたらさないのです。

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マンションアナリスト、ブロガー、インフルエンサー。マンション購入ということに真正面から真剣に考えたブログを足掛け10年も運営しました。忙しくなりすぎて更新が滞りがちですが、スムログも引き続きがんばります、よろしくお願いします!
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