ぼくのTWITTERで
私、大阪タワーも細々とですがツイッターをしております。スムログ の他の皆さんのように何万人というような方に見られているわけでもないので、気楽に自分の楽しみとしてやらせていただいているわけですが最近、珍しく?(というか、たぶんはじめて)バズったツイートがこちら↓↓↓
これ、素晴らしいな。ほぼ理想かも。。。 pic.twitter.com/iRsoW50hBH
— OSAKAタワー (@osk_tower) February 27, 2022
はい、みんな大好き、間取りコーナー!!!
この人数でバズってるとか言うな!と言われるとは思いますが、
そもそもいい間取りって何なんだろう???ということを考えましょうというのが今日のテーマ。
間取りを科学する
とりあえず、この間取りがなぜいいと思ったのか?その理由を細かく書いていきたいと思います。- 玄関①:アルコーブの広さ
⇒これだけでしっかりと設計されていることがわかります。
【祝2周年】対談企画「のらえもん&マンションマニアが語る、最近のけしからん新築マンション」で書かれているようなけしからんマンションの対局ですね。 - 玄関②:シューズインクロークにハンガーレールが大量にある。
⇒本来、コートは出かける時に着るものなので、家の中に持ち込むのはナンセンスです。非常に素晴らしいアイデアです。(他では滅多に見ません) - 玄関③:シューズインクローゼットの他に下駄箱がある
⇒シューズインクローゼット自体はいいのですがそれしかないと、靴を替えるたびにシューズクロークから取らねばならず面倒が多い。両方あって、ヘビーローテションするようなものを玄関の下駄箱に入れておけたら便利。よって、この玄関は理想的です。 - お風呂:窓がある
⇒開放感が違いますし、換気的にもあった方がうれしい。しかも、ここの場合、ヴォイドに抜いているので目線を気にする必要がありません。(外に抜けていると、何かと気を使うものです。) - 洗面所:2WAY動線
⇒個人的にマストではないですが、通れるに越したことはありません。 - 廊下:短い。かつ、廊下に面して物入がある
⇒はるぶー先生のおっしゃる通り、床の値段は1万円札より高いことが当たり前な時代ですから、無駄は許されません。長い廊下など、家でボーリングの練習するような人でなければ、なかなか実用的に使いこなすことはできませんから本質的には短いに越したことない。
この間取りのもう一ついいところは奥まったところに廊下に面して物入を付けているところ。廊下に通路以上の価値を持たせているということはそのスペースに投資する価値があるということですから賞賛に値します。 - 洋室①:ウォークインクローゼットがない
⇒これは後述しますがウォークインクローゼットは無駄が多いので嫌い。ここの場合、「でかいスーツケースやゴルフバックのようなものはエントランスクロークに入るからウォークインクローゼットはいらないだろう」という判断だと思いますが慧眼だと思います。 - 洋室②:適度に壁があって、ほぼ整形
⇒洋室(1)、(2)は完璧。(3)は若干いびつだけど、他と比べたら文句はないかな。なにより、クローゼットがとってつけたようにボコッと出ていないのがいい。 - リビング①:きっちりと壁がある
⇒後述しますが重要な要素です - リビング②:リビングとダイニングが使い分けられる配置で形状がいい
⇒これも後述しますがこれも重要な要素です - トイレ:位置
⇒洋室に隣接していると音などを気にする人もおりますので、いい場所にあると思います。
昔からLESS IS MOREとは言ったもので、なんぼでも広くても良ければ簡単なことなわけですがマンション選びとは現実とのせめぎ合いという側面も強いため、何でもアリってわけにはいきません。
無論、昨今のような相場観であれば尚更です。
ちなみに、このマンションはプレディア住吉甲南町という物件。
神戸の名門・灘中学高校の近く。閑静な住宅街に建つ低層マンションということで大阪タワー的にはなかなか買おうとはならないけれど、この辺で探している人からすると悪くないかなー、と。なかなかお高そうではありますが。
いい間取りの条件とは
100点は取れないと思った方がいい
欲しいと思えるマンションで上のような条件の部屋が出て、手の届く価格であればそれは運命と思って黙って買えばいいのですが世の中そんなことはなかなかありません。大阪タワーの中の人も「間取りは100点、、いや、120点だけど立地がうちには合わないなぁ」とおっしゃっているように完璧は非常に難しい。マンション選びはセンター試験(古いか)のようなものです。志望校に入ルートためには、東大であっても全科目で満点を取る必要はありません。
また、得点配分(=重視するポイント)も人によって違っていて当たり前です。センター試験も志願する大学や学部によって、得点配分が違っています。それと同じ。
マンション選びもそれと一緒で、お金持ちからしたら価格は二の次でしょうが大阪タワーからしたら価格が一番大事、、、といった具合です。
大阪タワーが重視すること
実は大阪タワーが間取りで重視することは一つだけ。それは置きたいものがきっちり置けることです。逆に言えば、これだけだとも言えます。特にリビング。
- 大きめのダイニングテーブル
これは皆さんにもオススメします。大阪タワー的にはどんなに小さくても長さは1600mmほしい。標準で1800mm。家族が4人以上なら、2000mmあるのが理想かなと思います。
まず、ダイニングテーブルはいろいろな用途で使えます。
ほら、こんな感じで、、、
ご存知、桑野信介さん。家に絶対人を入れない主義の彼の家にも大きいダイニングテーブルがあって、一脚だけ椅子があります。
これは単にドラマの演出上、ポツンと椅子があるということを強調したいから敢えて大きめにしているだけでしょうといえばそれまでですが彼は優秀な建築家だけあって、うまく空間を使っている。
一方の早坂先生の家。このちゃぶ台でタイタニックのプラモデルを組み立てるのは難しいと思われる。桑野さんの家のテーブルの方が生活しやすく使いやすそうですね。ちなみに、桑野さんの家のテーブルですがドラマの中でテーブルの上に桑野さんが寝転ぶシーンがありましたね。阿部寛さんの身長は189cmとのことなので、だいたい2m弱といったところでしょうか。
いくら大きい机がいいといっても、これはやりすぎだと思う今日この頃。。。 - 大きいテレビ
いまさら言うまでもありませんが、今のテレビは多用途に使える上に本当に薄くなっています。
LGの有機ELの上位機種を壁掛けにすれば、写真のように壁にベタっと貼れる。面積効率的にも言うことありません。画質もさぞかしいいことでしょう。
テレビボードもあって困るものではないと思うものの、建ぺい率的には壁掛けがベター。
これをするためには、リビングに戸境ではない(隣の住戸に接していない)壁が2000mm程度は必要です。
※参考:65型 1446×284×888mm(幅×奥行き×高さ)
テレビも迷うのなら、大きいサイズを買っておくに越したことはないかと。
(ちなみに、戸境壁に穴を開けてテレビを貼るなんて冒険は大阪タワーのようなチキンハートの持ち主にはさすがに怖くてする勇気はありません!!!どっかの国の大統領と違って、お隣とは平和に仲良くやりたい派です。) - 寝転べるソファ
ソファも大きい方がQOLは向上しますね。公称、身長168cmの大阪タワーさんであれば、肘掛け込みで1800mmくらいのソファか、リクライニングチェアがあればいいかな。
こんなのが理想系ですかね。写真はBo concept OSAKA。これだと、2.5シーターの幅が1980mmですので、私からしたら充分な大きさです。 - 寝室の大きさ
ベッドは大きい方が快適に寝れるので、夫婦ならシングル2つ分くらいの大きさがほしいところ。
ただ、個人的には寝室はこのでかいベッドを置ければ充分だと思っています。
それ以上、広くてもベッドとの余白が生まれるだけのことであり、スペースの無駄じゃないかと思っています。
寝室を寝るだけの場所と割り切れば、APAホテルくらいのスペースでも充分コトは足りるわけです。あと、寝室に絶対必要なものといえば、テレビ用の小さい棚くらいなものでしょうか。
さらに言うと、窓は腰高窓が理想。下手にバルコニーに面していたりすると、バルコニーに人が出る動線を確保しないといけませんので、デッドスペースを生む要因になりますよね。
その通路分をできることなら、リビングなど使い勝手の上がるスペースに充てたいです。
ただ、ビジネスホテルの狭小部屋は椅子をひくのもままならなかったり、冷蔵庫がキチンと開かないとか問題があるので、それはどうかなぁと。自宅の場合は寝室にライティングデスクを置く必要はないと思うので、広いスペースは必要ないよね。 - 洗面所のタオル掛け
使ったバスタオルをどこに掛けておくのか問題というのは昨今のマンションではけっこう深刻な悩みではないかな?と思います。
扉にタオルバーを増設するというのは常套手段ですが、LIXIL以外のUBではなぜか建築工事になるそうで部品を買えるのは業者のみらしい。(と、ぐぐったブログに書いてあった。)
新築でオプションで追加できるのなら、入れておきたいですね。あとから増やすと高くつきそうです。
そもそも、家族の人数が多ければ2本では足りないという声もありそうです。
洗面所のスペースに壁があれば、バーを増設することも可能ですがこのようなゆとりがある脱衣室はなかなかないですね。
バスタオルの幅って平均だと600mmくらいかと思いますのでそれくらいの幅のバーを付けられる壁面があるのが理想です。
当然、何も壁に付けることもなくこういった置き型でもいいわけですが残念ながらこのような置き型を置くスペースもなかなかないことが多い。
洗濯機が縦型なら、洗濯機の前に置いておけば解決ですがドラムの前開きだとそういうわけにもいかないので、困るポイントです。
一般的には洗面所はデッドスペースカウントになるかと思うので極力コンパクトにまとめたいところですが必要なものが適切に置けるスペースは無いとキツイですね。
こういう間取りのことです。一見、効率的に見えますが本当の使い勝手を考えるともう少しゆとりがほしいなぁ、と思います。
寸法の見方
上の項ではわざとものの寸法を書きました。ただ、マンションの間取り図にも寸法が書いてあるものとそうでないものがあります。
このようにきっちりと書いてあればいいのですが、ホームページやsuumoに上がっている間取り図だとたいていは簡略化してあって、わかりにくいものが多い。当然、縮尺もまちまちです。
廊下の幅に着目しましょう
マンションというより建築も一種の工業製品なので、規格というものがあります。オタクの皆さんは「パークホームズは〇〇で〜」「プラウドは××な〜」とか語りがちですが壁紙の中身はみんな同じ吉野石膏のタイガーボード。
工業製品である以上、製品自体に決まった寸法があって、それをうまいこと組み立てていって建物というものはできていっているわけです。
三谷幸喜さんの「みんなのいえ」でも建築家の唐沢寿明さんは棟梁の田中邦衛さんに「玄関は外開きに決まってんだろ!」とか、「インチなんてわけわからん寸法でできるか!」(セリフはうる覚え)って怒られていましたがこの辺は棟梁が正しい。
日本で流通している建材は尺モジュール(=910mm)で無駄が出ないようにできているのでその前提は効率よく作ろうと思うと崩さない方がいい。無駄なく安い値段でできるからです。
廊下の幅=780mm
さきほど申したように、基本的に日本の家というのは1尺=910mmというのが基本的な寸法。じゃあ、廊下の幅自体が910mmなのかと言われるとそんなこともなくて、これはあくまで壁芯(=壁の中心)の寸法ということで詳しくは下の図のようになっています。
ということで、廊下の幅=780mmというのがだいたいの住宅の基本的な寸法になっております。
たまに、メーターモジュールとか言い出す会社(積水ハウスとかは絶対そう)もありますがそれであれば、パンフレットやHPのどっかに絶対表記があるはずなので確認すればわかります。特記がなければ、尺と考えて差し支えはないんじゃないかな、と。
ちなみに、この辺の寸法は狭い間取りになってもいじられるものではないかなと思います。ワンルームに住む人が肩幅が狭いというわけでもないですから。。。
ただ、同じような面積帯の間取りを見比べてなんか違和感あるなぁ、とか思ったら確認する必要がありますね。
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