不都合な真実(SUUMO特集記事の変遷)

フリーペーパー「SUUMO新築マンション(首都圏版)」の特集記事のタイトル。長年観測しているとずいぶんと変わってきたように感じている。

過去8年分(393冊)の特集記事のタイトルを分析してみた。

SUUMOの表紙
【もくじ】
特集記事は「おカネ」と「住む場所」の話題が中心
特集記事は「おカネ」から「住む場所」に変化
モノを売らずにコトを売る…

特集記事は「おカネ」と「住む場所」の話題が中心

テキストマイニングができるフリーソフト「KH Coder」を使って、共起ネットワーク分析をやってみた。この分析によって、どんな言葉が多く出てきていて、どの言葉とどの言葉が一緒に使われているのかを探ることができる。

特徴のある言葉(以下、「特徴語」)上位60語を対象に、共起ネットワーク分析した結果を次図に示す。

特集記事は「おカネ」と「街」の話題が中心
色で分けられたネットワークの言葉を見て、筆者がエイヤっと付けた小見出しは、「おカネの話題」「住む場所の話題」「間取り・設備の話題」。

円の大きさは「特徴語」の頻度の高さを表すことから、特集記事では「おカネの話題」や「住む場所の話題」が数多く取り上げられている一方で、マンション本体の「間取り・設備の話題」についてはあまり取り上げられていないということが分かる。

特集記事は「おカネ」から「住む場所」に変化

「KH Coder」を使って、年度ごとに抽出した特徴語のうち、上位10語を次表に示す。

11~14年度は、「年収別」や「お金」、「価格」や「額」といった、おカネにまつわる言葉が上位を占めている。

15年度から18年度に向かうにつれて、「おカネ」にまつわる言葉が下位になり、「首都圏」や「街」、「東京23」や「住む」といった「住む場所」にまつわる言葉が上位になっている

特集記事は「おカネ」から「住む場所」に変化

モノを売らずにコトを売る…

なぜ、SUUMOの特集記事は「おカネ」から「住む場所」に変化してきたのか?

上表に、不動産経済研究所が定期的に公表している首都圏新築マンションの分譲価格のトレンドを重ねてみたのが次図。

分譲価格が上昇するにつれて、SUUMOの特集記事が「おカネ」から「住む場所」に変化しているように見えないか。

おカネの話は横に置いといて
マンション価格が高騰し庶民には手も足も出なくなったので、おカネの話は横に置いといて、まず、「住む場所」にまつわる特集記事で読者の興味を引こうということなのではないだろうか。

できる営業マンは、モノを売らずにコトを売る……。

こちらもどうぞ!(SUUMO関連記事)

マン点流!不都合な真実シリーズ

SUUMO隔週化マンションポエム(関東vs関西)マンションポエム(23区)契約率あと何年マンションに住めるのか?羽田新ルートの影響KYBデータ改ざん免震マンション大手・非大手の階高の違い中古マンション事情階高も小さく10年でより狭く、より高く必要になったときが買い時か…シングル女子航空機からの落下物長周期地震動不動産テックによる相場価格物件のネーミング住みたい街ランキング住む場所と健康リスクおとり広告ペット可モデルルーム使用住戸人気マンション・ランキングマンション品質グッドデザイン賞即日完売供給過剰シニアマンション屋上緑化住宅ローン1階専用庭先着順と抽選の違いマンション管理業界新築vs中古今は買いどき?内覧会賃貸vs購入間取図

スポンサードリンク
マスクを着けた女性

ABOUTこの記事をかいた人

マンションアナリスト。11年間で5,000枚のマンション・チラシを“読破”したマンション・チラシ研究家。一級建築士。

不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」
twitter.com/1manken

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)