マン点流!不都合な真実を解説(マンションポエム_23区編)

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マンションポエムという言葉を聞いたことはないだろうか。
マンションポエムの名付け親である大山顕氏によれば、マンションポエムとは、「マンション広告に見られる詩的なキャッチコピーのこと」とされている。

SUUMOに掲載されていた23区の新築マンション508件(19年1月12日現在)のなから、厳選したマンションポエムを紹介しよう。

 

普段見ない言葉遣いや漢字が含まれたマンションポエム

普段見ない、住むという言葉遣いとして、最も頻繁に登場する表現は「住まう」という動詞。普段の会話ではほとんど使われないこともあり、どこか高級感が漂う。

  • 都の中心地に住まう(シティハウス四谷坂町)
  • 色彩の中に、澄む。(クレヴィア池袋East)
  • 中央区日本橋に棲む、あなただけの価値を。(ザ・サンクレイドル日本橋レジデンス)

「住まう」の次に多いのが「佇む/佇まい」
  • 練馬の静穏を纏い、緑陰に佇む。(クリオ練馬ガーデンマークス)

4つの漢字で構成されたマンションポエム

完成済みマンションに見られる4漢字
「堂々完成」「堂々竣工」「完成披露」「実物体感」。売れていない状況をカムフラージュする場合に使われている。とても前向きな表現が印象的。

そのほかの4漢字ポエムとしては――
  • 森隣都心(ユニーブル下目黒)
  • 桜華絢爛(ジオ練馬北町)
  • 浅草粋都(プレサンス ジェネ 浅草 EAST)

立地の良さを強調したマンションポエム

  • 賢く、華やかに、山手線に暮らす(リビオ山手線PROJECT)
  • 緑も都心も同時に手にできるポジション。(オープンレジデンシア早稲田)
  • 新国立競技場の前、世界が注目する再開発エリアに唯一の住まい。(THE COURT神宮外苑)

新語・造語が含まれたマンションポエム

「邸」のバリエーションとして、「静邸」「丘邸」「刻邸」「秀邸」「邸壇」。なかには「美住」や「美壇」も。

  • 駅徒歩3分。大通りから一本奥に入った三角地の静邸に暮らす。(パークホームズ浅草寿)
  • 都心が求めていたもの。渋谷区 丘邸(プラウド渋谷本町)
  • 松庵刻邸。風格の地に、新しき美しさを刻み続ける。(ローレルコート杉並松庵)

ダジャレ的なマンションポエムとして、「静域(≒聖域)」「輝席(≒奇跡)」「私邸席(≒指定席)」「稀賓(≒貴賓)」「翠彩(≒水彩)」「悠丘(≒悠久)」「粋きる(≒生きる)」など。

  • ここが都心静域。(クリオ日本橋久松町)
  • 駅徒歩4分、公園前の輝席。(プレシス大井町パークフロント)
  • 公園前の私邸席(ブランズ中野富士見町パークナード)

汎用性が高いマンションポエム

セースルポイントに乏しいマンションは、コピーライターの腕の見せ所。どのマンションにでも使い回し可能な、汎用性が高いマンションポエム。

  • ここには今日という一日の始まりに、優しい気持ちになる風景がある。(ザ・パークハウス アーバンス 目黒平町)
  • 見つけた、私にちょうどいい心地(プラネスーペリア石神井公園)
  • 一生愛せる、佇まいがある。(ピアース東北沢)

テキストマイニング

大山顕氏に倣い、フリーソフト「KH Coder」を使って、テキストマイニングをやってみた結果が次図。円が大きいほど出現回数が多く、線が太いほど関係性が高いことを示している。

共起ネットワーク分析

上図からは、23区新築マンションのポエムには間取りやキッチン設備、共有施設といった建物に関係した言葉がほとんど出てこないことが確認できる。

読者に生活臭さを想起させず、いかにして幻想を抱かせるかということが、マンションポエムの役割なのである。マンションポエムとは、新築マンションの広告に掲載された、販促を目的としたキャッチコピー(by マン点)。

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マンションアナリスト。11年間で5,000枚のマンション・チラシを“読破”したマンション・チラシ研究家。一級建築士。

不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」
twitter.com/1manken

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