居住地域と中学受験:サピックス考(1)総論

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忘年会以来書く書く詐欺が疑われているので、今回はスムログはじめたときから書く書く書いていた、サピックスねたです。

とはいえ、そもそもサピックスって何?という方もいるでしょうから、まず中学受験総論から。最新の冊子suumo新築マンション、首都圏版の特集は「東京23区学校力調べ」ですね。

suumo新築マンション2019.3.5

suumo新築マンション2019.3.5 (fujisan.jpより)


少なくとも2年前から毎年ある特集で、マン点さんが「記載内容を見るとあまりマンション選びには直結しないように思えるのは、筆者がシニア男性だからなのか?」とコメントされています。


Chapter1 キーワード編は「キャリア教育」「アクティブラーニング型教育」「グローバル教育」「ICT・プログラミング教育」とはやりのワードが並んでいます。が、「注目の学校」として付記されるのは川崎市、柏市、戸田市、町田市(2校)、守谷市、つくば市、相模原市といった具合で、23区の自治体がひとつもありません(suumo住みたい街ランキングの埼玉躍進と同じく察し?)。

Chapter2 データ編は、一転して23区すべてのデータがランキングつきで載っています。が、もっとも気になる「学力」(全国学力調査の平均正答率)について港/台東/渋谷/中野/杉並/北/荒川/葛飾は個別データを開示してません(開示している中ではやはりというか千代田区、文京区がツートップ)。

ここで注目するのは、もちろん「中学受験」(受験校への進学率)の項で、都内私立の進学率に基づき掲載されているランキングは次のとおり。区部平均は22.6%なので、上位は受験に関し特殊な地域であることが読み取れます。

1位 文京区(42.3%)
2位 千代田区(39. 5%)
3位 中央区(38.7%)
4位 港区(37.5%)
5位 目黒区(35.1%)

が、文京区が高いのはわかるとして、九段中学(千代田区区民枠がある千代田区立一貫校)が考慮されていないため千代田区がトップでないなど実態を反映していない感があります。そこで元データ(平成30年度公立学校統計調査報告書【公立学校卒業者(平成29年度)の進路状況調査編】)から何らかの受験があるという基準で次にて再計算しました。

(都内私立+都外+義務教育学校後期課程進学者(≒国公立中高一貫校))/卒業生

「都外」は、データとしては私立に限らないのですが、わざわざ都外に通っているということで、渋幕(渋谷学園幕張)などを想定しています。また、国立はもちろんですが、都立・区立も最近は一貫校化がすすんでいるのではずせないでしょう。中学受験の特徴を見るため、男女別も含め計算した補正版「受験校への進学率」はこちら。

受験校進学率

受験校進学率(補正版)


予想はしていましたが、3位以下は女子が男子より顕著に5%程度高いですね。中学受験ならではの特殊な事情として、いわゆる御三家(桜蔭、女子学院、雙葉)はもちろんですが、女子は高校から入れる学校が非常に限られます。千代田区は、九段中効果が出すぎて圧倒的トップで結果として男子も多く、教育熱心で知られる文京区は男女ほぼトントンとなりました。

このようにデータで見る中学受験校進学率は都心3区で4割オーバーといったところですが、湾岸タワーエリアに絞れば女子で6割、全体で5割はあるのではないでしょうか。しかもこれは実際の進学率で、親御さんが「なんちゃって受験」と謙遜?される例や、いわゆる「全落ち」のケースを含めれば受験率はさらに高くなります。実際、都心の小学校において6年生はインフルエンザ回避やお試し受験もあり1月はどんどん登校率が減り、2/1(東京、神奈川の中学受験解禁日)から2/3(国公立試験日)はほとんど登校しないのが実態のようです。ここまでいくと、いろいろご意見はあるでしょうがマンション選びの要件として中学受験を無視するわけにもいかないと考えています。

おや、こんなところにコミックスが。パラパラ…

桂「都内で中学受験をする児童は約2万5千人。」
佐倉「てことは4人に1人!?多!!」
(略)
桂「いわゆる「トップ校」に受かる人数は大雑把に見て、受験生の1割。」
佐倉「うわあ…狭き門…」
桂「更に言っちゃうと、トップ校の合格者のなんと約6割が、あそこに見える「フェニックス小学部」の生徒。」
佐倉「6割!?なんでひとつの塾だけでそんなに受かるんですか!?」

(高瀬志帆「二月の勝者」第1講「二月の挑戦」[小学館 ビッグスピリッツコミックス]より引用)



 

最近話題の、中学受験そのものをテーマにしたコミックス「二月の勝者-絶対合格の教室-」から引用でした。

マンガだけに、第1話から一般の方にとっては「いやいや、ないない」とあり得なそうなフックをかけてきてますが、わかる方にはわかるとおり、これは中学受験の現実そのものですね。「フェニックス小学部」のモデルは「サピックス小学部」です(代ゼミグループとなったため「小学部」がついているので、以降は単に「サピックス」)。

「中学受験界に現れた最強最悪の絶対合格講師」主人公の黒木蔵人は、「フェニックス小学部」吉祥寺校舎のトップ講師から、お向かいにある御三家合格者ゼロの桜花ゼミナール吉祥寺校舎の新校長に就任という設定。

実際、本物のサピックスは難関校に関しほぼ一人勝ち状態で、私立の男女トップ開成、桜蔭を例にとっても、占有率は圧倒的です(マンガ以上)。

凡例[サピックス偏差値]:学校名 サピックスからの合格者数/学校発表合格者数(=サピックス占有率)
開成[66] 273人/396人(=68.9%)
桜蔭[62] 175人/281人(=62.3%)

データは次を利用。

【中学受験】2019年合格実績速報を読み解く 御三家合格率が一番高い塾とオススメ塾



ちなみに、サピックス偏差値は母集団が上位に偏っているため、一般に受ける偏差値60台のイメージからは大きく乖離しています。

中学受験自体は各方面で語られているので、ここでは概要として、年末にはるぶーさん+もうお一人とワイン飲みながらなぜか熱く語ったネタを列挙します。(はるぶーさんも僕も、本人は塾や予備校に通ったことがないという共通点が…あ、僕はソロバン塾は通ってました!)


4人のはずが3人となったぶん、かなり飲んだのでいまひとつ覚えていませんが(^^;、順不同で次のような話でした。

・中学受験全般
-高校からの選択肢が限られる女子の場合、一度は積極的に検討したほうがベター
-男子も、たとえば御三家で高校から入れるのは開成のみなので、子どものキャラに応じた見極めは必要
-国公立中高一貫はテストが特殊すぎて2/3一発狙いになるのでおすすめしにくい
-こどものモチベーションは何年も続かないのでどこでどう頑張るか(開成に入れても燃え尽きて深海魚になる子がいる)
-成功体験させるのが大事で、仮にいかなくても1校は絶対合格させないといけない

・塾選び
-はるぶーさん曰く御三家に入れないならサピックスは不要(いわゆるアルファクラスレベル)
-日能研、四谷大塚はお弁当が必要なので共働きには厳しい(仕出しがあるケースもあるがつくりたくなるのも人情)
-総額は個別などのオプション積まなければ大手はどこもそんなに変わらない
-(本人が)通いたい/通いやすいのが大事、サピックス東京校にわざわざ遠くから通う子も多い

・サピックス特有
-入室テストはあるが、受からないレベルならそもそも中学受験するのはいかがなものか
-お弁当や休憩なしに21時(5年までは20時)までぶっ続けでお勉強するスタイル
-とくに算数を親が見てあげないと厳しい(個別のプリバートにお布施の手もあり)
-授業は詰め込み出なく探求的なディスカッションなどが多い
-通っている本人は楽しいらしい(そのぶん宿題は多いが、逆に予習は存在しない)

はるぶーさんの経験上?、行かなければママ友からえー中学受けないのと言われ、行ったら行ったで親戚やジジババから虐待だといわれるので、どおみち何か言われるならわが道を行くのが吉、とのこと。

予想どおりサピックスとマンションが結びつく話にまだなっていないので、例によってシリーズ化して(2)以降に続きます。

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ABOUTこの記事をかいた人

港区湾岸タワーマンションに在住の計算機技術者(でありたい)。 23区では同エリアしか居住経験がなく、いまも湾岸エリアで評判のMRは見に行っています。 自分の新築リノベーション経験を振り返りつつ、主に湾岸を中心に常に変化し続ける街の情報などを追うことで、次のリノベーションへのヒントを得ようという目論みです。

2 件のコメント

    • 「マックでJKが言ってた」よりは説得力あるかと思って登場いただいたものの、よく考えたら僕もはるぶーさんも塾通ったことないのでオチつけとききました(笑)。

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