結局いくらあればマンションが買えるのか?エリア×築年別に平均価格をまとめてみました!東京編

スポンサードリンク

こんにちは。DSアキです。ようやく暑さが和らいできましたね。
季節の変わり目、皆様どうぞご自愛ください!

さて、さっそく本題に移りたいところなのですが、スムログで一体何を書くべきか…非常に悩ましい最近です。
都内の新築マンションは1億超えが当たり前になり、気軽にマンションが買える状況ではなくなってしまいましたよね。

ということもあり、今回はエリア×築年数別に平均価格を算出いたしました。
新築マンションを中心に検討している方も多いと思いますが、中古マンションの価格相場を知り、合わせてご検討いただければ幸いです。
※今回の算出には、実際の中古マンション成約事例をもとに住まいサーフィンで集計加工した相場データを使用しています。

1都3県を全4回に分けてご紹介していきますので、しばしお付き合いください。
初回である今回は東京都編となります!

では初めにご参考として、マンション相場がどのくらい上昇したかについて価格推移を簡単にご紹介します。

東京23区 築年別 中古マンション価格推移


東京市部 築年別 中古マンション価格推移


マンション市況は2012年頃から上昇相場が続いていますが、2020年の後半より一段と価格が上昇しました。
新型コロナウイルスの流行前である2019年と比較すると、東京23区の築浅マンションの価格は約2,600万円も上昇しました。東京市部についても1,000万円以上上昇している状態です。

補足として、最も上昇しているエリアは港区で、築10年以内のマンションは、この4年で平均して4,000万円以上も値上がりしています。
一方、東京23区でもっとも上昇幅が小さかったのは葛飾区でした。築10年以内のマンションの2019年と2023年の価格差は約1,000万円に留まっています。

東京23区 築10年以内のマンション 2019年と2023年の価格差

東京23区 築10年以内マンション 2019年と2023年の価格差


ですが、このようにマンション価格が急激に上昇する中でも、依然として築年数による価格差は大きいです。
日本人は新築好きとよく言われますが、ご覧いただいた通り築年数が経過したマンションは価格が下がっていきます。
住まいサーフィンでは、「マンションの価値は1年で2%下がる」とお伝えしているのですが、実際にグラフを見ても築1-10年と築11-20年を比較すると2割前後の価格差が見られます。

そのため、築10年以上の物件であれば、築浅物件と比較し2割程度安く購入できる可能性があります。
立地は後から変えられませんが、内装はリフォームやリノベーションもできるので妥協しやすいポイントとも言えるのではないでしょうか。

ということで、ここからは実際に2023年6月時点の中古マンション相場データをもとに、エリア×築年数別に70㎡平均価格をご紹介します。

東京23区 築10年以内のマンション 2019年と2023年の価格差

東京23区 築年別 中古マンション70㎡平均価格


東京23区では、築浅マンションの平均価格が1億円を超えるエリアが増えつつあります。
しかし、予算6,000万円前後であっても、荒川に近い都県境エリアであれば東京23区でマンションを購入することができます。

東京市部 築年別 中古マンション70㎡平均価格


東京市部を見てみると、吉祥寺・三鷹といった人気エリアを含む武蔵野市では、予算6千万円でマンションを買うことは難しくなっています。
ですが、そのほかのエリアであれば、5千万円前後で購入できるエリアもあります。

東京都心に近いエリアで、マンション価格が急激に値上がりしているのは事実です。ですが、場所や築年数を選べばマンションが買えないということはありません。
今の市況で買える選択肢の中で、ご自身やご家族に一番合っている住まいを探していきたいですね。

それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
次回もよろしくお願いいたします。

ABOUTこの記事をかいた人

マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」運営会社に在職中。 住まいサーフィンコラム編集長・データサイエンティストとして、住宅購入に役立つ情報を日々発信しています。

スムログでは、住まいサーフィン独自の分析データを活用しつつも、都心偏重の自社サイトとは異なる目線で記事を更新していきます!
かくいう私自身も、さいたま市在住の30代です。よろしくお願いします。

運営サイト⇒住まいサーフィン

6 件のコメント

  • でぃんくす より:

    とても参考になります!
    ブックマークしました。また参照にきます。

  • 流星 より:

    非常におもしろい記事でした。
    5-6千万しか予算を出せない場合、値上がり額下位のエリアにしか届かないため、リセールバリューは諦めて一生暮らす覚悟で買うか、賃貸で暮らすしかないでしょうか?
    それとも、面積を妥協して上位エリアで買うほうがオススメですか?

    • DSアキ より:

      流星様

      コメントありがとうございます!
      リセールバリューを最重要視するのであれば、面積を妥協して立地を優先する方が良いという回答にはなります。
      ですが、世帯人数やご自宅での過ごし方など様々ですので、あくまで流星様の生活にあった選択をおすすめいたします。

      また、都県境エリアや他県で物件を探す場合にも、
      ・生活利便性&交通利便性は悪くないか?
      ・周辺相場から見て割高ではないか?
      上記の2点をポイントとして考慮した上でマンション探しを行ってみてください。
      この2点が満たせているマンションを選べば、マンションが売却できなくなるリスクは抑えられます。

      生活利便性の例:日常の買い物に困らない、ショッピングモールが近い等
      交通利便性の例::駅近物件、最寄り駅からの都心アクセスが良い等

      相場情報は住まいサーフィンや他不動産情報サイトにも多くの情報がありますので、よろしければチェックしてみてください!

      この場での回答は画一的なものとなってしまいますが、少しでもご参考になれば幸いでございますm(__)m
      よろしくお願いいたします。

  • ちばちゃん より:

    都内はなかなかサラリーマンには厳しいので神奈川・埼玉・千葉などの情報を発信して頂くと非常にうれしいです。

    • DSアキ より:

      ちばちゃん様

      コメントありがとうございます!
      今回のデータにつきましては、神奈川・埼玉・千葉のデータも只今準備中です。
      もうしばらくお待ちいただけますと幸いでございますm(__)m

      今後も東京以外の情報をご提供できるよう検討していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!

  • コメントを残す

    「コメント」と「名前」は必須項目となります。


    ※個別物件への質問コメントは他の読者様の参考のためマンションコミュニティの「スムログ出張所」に転載させて頂く場合があります。
    ※日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)