スムログ7周年
5/10をもってスムログが7周年を迎えました。そして新規ブロガー稲垣ヨシクニさんが参加。デビュー記事より引用:
・不動産屋の視点からお伝えするマンション選びの注意点
・スムログではあまり人気の無い西湾岸エリア、芝浦について
・リノベーション物件を購入する際の注意点
港区湾岸エリア&リノベ担当として力不足恐縮ですが、7周年を迎え稲垣さんのプロの視点とはまた違う記事を書ければと思います。
事務局から当日連絡をもらうまで7周年を忘れていたので記念記事には間に合いませんでしたが、スムログの誕生日と同じ5/10にオープンしたオーケー札の辻店の活況ぶりから、港区湾岸エリア(海岸/芝浦/港南)の生活に密着したスーパーについて。
マンションマニアさんのブログでは必ずと言っていいほどスーパー徒歩時間や実際の使い分けなどが生活利便性の観点から言及されています。いっぽう、都心物件ではスーパー自体がほとんどないのが当たり前でした。そこで初期に書いていた考古学シリーズの体で、今回は港区湾岸エリアのスーパーの歴史を振り返ります。関連するマンション内コンビニについては以前考察しました。
まずはエリア別の歴史と分布から。
海岸エリア
私が2004年に23区で最初に住んだのは、港区海岸アドレスでした。付近にスーパーがなかったエリアに、引っ越すタイミングでマルエツが経営するフーデックスプレス(Foodexpress)ができると聞き、すでにオープンしていた赤坂のFoodexpressを見に行ったのを思い出します。Foodexpress業態はとうになくなり、マルエツプチに統合されてしまいました。あまりに近隣にスーパーがないので、海岸アドレスではありませんがたまに軍艦ビル(芝パークビル)のダイエーNOW芝公園店に遠征していました。これは軍艦ビルにダイエーの東京本社機能があった関係で、本社機能の移転からほどなくお店もなくなってしまいました。
現在、海岸アドレスにあるスーパーは次の3店舗ですね(以下、データはNAVITIMEより)。海岸3丁目店の最寄りJR駅は田町で実質芝浦エリアなのと、9月竣工予定のBrillia Tower 浜離宮にほど近いBio c’ Bonは高級ラインなので普段遣いはやや厳しそうです。
東京都港区海岸のスーパー一覧 – NAVITIME
- マルエツ プチ 汐留シオサイト店
- Bio c’ Bon(ビオセボン) アトレ竹芝店
- まいばすけっと 海岸3丁目店
この当時の買い物難民感覚から週末に車で買い出しする習慣となり、スーパー事情が改善された現在もその感覚で車を維持している気もします。
港南エリア
港南エリアは、atre内の少々(?)お高いクイーンズ伊勢丹と、大規模タワー1Fマルエツで役割分担ですね。新築マンションが最近まったくないので、勢力図も変わらず。東京都港区港南のスーパー一覧 – NAVITIME
- マルエツ プチ 港南シティタワー店
- マルエツ 港南ワールドシティ店
- (クイーンズ伊勢丹品川店;なぜかNAVITIMEでは出ません)
以前は高輪口すぐに京急ストア高輪店があったのですが、品川駅再開発にともない第一京浜を渡った先に移転してしまい、普段遣いは厳しそうです。
芝浦エリア
そして今回の記事化意図である芝浦エリア。現在のスーパーは5店舗です。東京都港区芝浦のスーパー一覧 – NAVITIME
- ピーコックストア 芝浦アイランド店
- 肉のハナマサ 芝浦店
- ライフ ムスブ田町店
- まいばすけっと 芝浦1丁目店
- まいばすけっと 芝浦3丁目店
さらに三田サイドには例によってマルエツプチ、まいばすけっとが複数あります。
以下、芝浦のスーパーの歴史を。
芝浦も昔は買い物難民地区で、スーパーはグランパーク内のピーコックストア(旧:大丸ピーコック)のみでした。そしてコンビニも、ローソンの本社機能が芝浦スクエアにあった関係でローソンだらけ。
芝浦アイランドにスーパーが入ると聞き、楽しみにしていたらやっぱりピーコックでずっこけたのを思い出します。その後、ハナマサが出店(いったん閉店後に再オープン)し生鮮はかなり改善しました。
高級感が売りだったはずのピーコックは2013年にイオンが買収し、もともと鮮魚などは弱かったのですが値段の高さだけが残る始末。
時を経て2018年末、ライフが港区初出店し、芝浦民のスーパーライフは激変しました。
ライフ ムスブ田町店
ライフ/港区初出店「ムスブ田町店」年収1000万円世帯とオフィス需要狙う | 流通ニュース (ryutsuu.biz)ライフnews|東京港区初出店のライフムスブ田町店(356坪)12/4オープン – 流通スーパーニュース (shoninsha.co.jp)
普通の街にとっては当たり前のライフですが、海岸・港南・芝浦と見てきて、商圏の狭さからピーコック以外ミニスーパーしか成り立たなかったところに、芝浦の人口増加もありようやくフルサイズスーパーの登場となりました。お惣菜・パンや鮮魚の品質も高いですね。
同時期に三田サイドにはサミットストア三田店もオープン。
サミット/都心攻略のモデル店990m2「三田店」を出店 | 流通ニュース (ryutsuu.biz)
ピーコックグランパーク店はライフにあっさり負けてしまい、3年もたず2021年10月に閉店しました。
田町グランパークのピーコックが2021年10月10日で閉店します。#芝浦 #閉店 #ピーコック pic.twitter.com/TrdlGW9Ay8
— はくぶん (@romenjin) August 10, 2021
もともとグランパークは大規模ユーザを擁するタワーマンションの帰宅動線として微妙だったので、駅前1分のライフの勝ちは見えていました。跡地ははくぶんさんの予想通りなかなか埋まらず、2022年6月23日になってこちらもイオン系のドラッグストア、ウエルシアグランパーク店としてオープン。
ウエルシア 田町グランパーク店ドラッグストアも芝浦エリアでは激増しています。GMS(総合スーパー)が衰退するなかドラッグストアが台頭していますが、もともとGMSがなかった港区湾岸エリアにはドラッグストア業態がマッチした面があるのでしょう。他エリアにない特徴として、富士薬品グループのスマイル薬局の本社が芝浦にあった関係でドミナント出店しています(現在は富士薬品に吸収)。利便性に欠けるウエルシアは対抗できるのでしょうか?
オーケー札の辻店
そしてライフ開店から4年半、芝浦アドレスではありませんが札ノ辻を渡った札の辻スクエアにオーケー札ノ辻店が開店となりました。広さは229坪(757.97㎡)でライフ(356坪)、サミットストア(300坪)よりはコンパクトとはいえ、周辺の従前に比べれば十分です。オーケーnews|東京都港区・229坪の都市型店「オーケー札の辻店」5/10開設 – 流通スーパーニュース (shoninsha.co.jp)
もともと飲食店が入る予定が、コロナ禍でキャンセルとなり再公募で決まったようです。
#港区 札の辻スクエアに、スーパー #オーケー 開設へ🆗
— 丸山たかのり🌖 港区議会議員 (@m70101936) October 26, 2022
民間に貸し付ける連携床の2階が店舗、3階がバックヤード等👩🍳
20年2月に一旦は飲食店に貸付決定も、コロナ禍で契約解除に❌
21年10月再公募の総務委で、近隣住民から生鮮食品等の物販の店舗の要望が強いことを訴えていたので、よかったです☺️ pic.twitter.com/z53s93LWvR
札の辻スクエア自体は、移転した三田図書館などを含め昨年4月にオープンしていたのですが、オーケーの開店は公式アカウントで最初は3月上旬開店予定とアナウンスされていたのがだんだん遅れ、最終的には2カ月延びたので期待もひとしお感ありました。
2023年3月上旬開店予定のオーケー札の辻店では、現在 #オープニングスタッフ を募集中です✍️
— オーケー(公式) (@OK_EDLP) October 31, 2022
2023年1月下旬より研修開始となります😊
皆様のご応募をお待ちしております!
詳細はこちら⇒https://t.co/vKo2TpqsRL#オーケー #スーパー #採用 #アルバイト #パート #東京都 #港区 pic.twitter.com/rnTPzL8vh0
開店当日(5/10)、もちろん行ってきました。店内撮影禁止なので入り口のみ。
芝浦・港南サイドからははるばる札の辻橋を渡ります。
写真は復路ですが、往路は両手・両肩にどっさり買い物袋を抱え、「たくさん買えたね!」という感じで坂を上るご夫婦・カップルを複数見かけました。店内はスーパーとしては比較的狭いためセルフレジに並ぶ人の列が店内通路の中央を超えてしまい、店員さんが交通整理する場面もあり、待ち焦がれた感が伝わりました。
そして5/15にまた訪問したところ、5/10はすでに売り切れていたピザがあり、30cmが498円となかなか破壊力のあるお値段。当日の夕食はもちろんピザになりました(笑)。
チラシももらいましたが、オーケーはもともと”Everyday Low Price”を売りにしておりセール品はとくにありません。また、よく言われる話としてオーケーは魚介には強くないので、魚介に定評のあるライフといい具合に使い分けができるとよいのかなと。今後、さらに利便性が増していくのか引き続き注視します。
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