先進的な管理組合活動を行っても、時として非難の対象になってしまう??

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こんにちは、東京湾岸ライフです。

はるぶーさん宛に多数来ていた某タワーマンション理事会関連の質問ですが、私宛にも2通ほど届きました。しかし私は人様のマンションをどうこういう立場ではないので、直接の回答は差し控えさせていただきます。なお私は議案書を入手していませんし、読んでもおりません。

理事長が自らアップされていた表紙と、マンションコミュニティ住民掲示板を読んだだけなのですが、過去の私の理事会での運営を振り返りつつ、マンション理事会運営はとても難しいよね、という感想戦を述べさせていただければ。

 




 

まず前提として、目次を読んだ限り、ひとつのタワーマンション管理組合の成果としてはとても素晴らしいものだと思います!間違いなく、一流の管理組合です。そして多くの住民の方々から熱い支持も得られていると考えます。


管理組合は区分所有者の集合体で、管理組合総会で次の一年間の運営方針が決まります。理事会は総会で議決したことをもとに執行して、特別な対応が必要であれば、次の年総会議案書をつくるときにそこに書き込みます。この議案書というのは、区分所有者のみに配られるもので外部に出すことはあまりありません。

今回の出来事、ゴタゴタというほどのものでもないかもしれませんが、この表紙の流出からすべてが始まったと考えます。

しかし、凄い議案ですね!

  • 車両のナンバープレート認証導入
  • 顔認証導入
  • カフェ厨房の拡張及び拡張工事(これは掲示板で総工費2000万円という情報が出ていました)
など、タワーマンション初となる取り組みだと思います。

特に顔認証導入でしょうか。顔認証によって自動でセキュリティ解除できるなら、ラクセスキーすら持たなくても良くなります。セキュリティシステムの変更は大変です。後付でラクセスキーを導入しても、タグを安全に全区分所有者にスムーズに配布するのにはかなり手間がかかりますから、顔認証がタワマンに入ればコストダウンに繋がるかもしれません。

理事として、数々の日本初となる新規軸をブリリアマーレ有明で行いましたが、顔認証やナンバープレート認証までは思いつきませんでした、このアイデアと理事会を説得した実行力には脱帽です。

また、ロビー階のカフェの改装も、きちんと運営され、マンションの価値を高めるものとなるなら、思い切った投資はむしろ褒められるべきだと思います。

 

しかし、今回Twitterや匿名掲示板を見ると、凄い、羨ましい、行動力が頼もしい、といった感想は見受けられず「理事長の独走」という声が大きかったように思えます。

どうしてなのでしょう?これは管理組合活動において、自分自身が行った成果を外に出すことについては、独特の難しさがあると私は考えます。

私は6年間の理事活動の間、自分の名前を出して表に出ようとは思いませんでした。去年、他のマンションに住まわれる方の前で喋ろうとした時は、既に理事会を降りた身で、かつ転居先も決まっていたからでした。

これは私個人の考え方ですが、管理組合、理事会というのはたいへんフラットな組織です。そして理事会に属している間は、主導的な立場でアイデアを出したとしても、私一個人が代表として手柄とするべきでは無いと思っていました。その時々の理事会メンバーからの気付きや学び、ご協力とご理解、そして総会での区分所有者からの支持があって初めて前に進められるものです。また、個性的な個人の独走を苦々しく思われる方もいらっしゃいます。

更に、マンションに住む人の中には保守的な考えを持つ方も多くいらっしゃり、そうした人たちは自分のマンションが変わっていくことを快く思わないのです。新しいことをやる=自分自身のマンションをおもちゃにされていると感じる、そういう考えを無視してはいけません。

ですから、管理組合主導で新しい設備や企画を入れ込むのは大変難しいのです。

このため、マンション全体でコンセプトの共有(これはブリリアマーレCredoの導入)や、先進的な管理組合であり続けることのまとめと振り返り、住民からの支持の取り付け(10周年記念イベントや各種広報)が必要だと考え実行しました。そして、すべてが終わるまでは表では語らない方が良い、と考えていました。

マンションの価値を高めるために、日々汗をかいているのに、様々な指摘を受けているのを見るのは悲しいことです。理事長だけでなく、理事監事と言った立場の人まで巻き込まれてしまってはかわいそうです。①理事長が総会前に決まっていないことを表に出してしまった、②それをご自身の成果とリンクした、この二点を不快に思った方からのカウンターアクションが起こったようです。

スムログをご覧になられる方は、買ったあとの管理活動も意識高い方が多いと思います。
「マンションのためにとても良いことをしても、どんな指摘を受けるかわからない」
ということを肝に、慎重に事を進められることをオススメいたします。

ABOUTこの記事をかいた人

みなさんはじめまして。 趣味がいつのまにか本業になってしまい、新都市生活研究所という会社を作った「東京湾岸ライフ」といいます

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