小乗仏教的な住友不動産キャッチコピー「光景となる象徴」

住友不動産売主物件の公式Webページをアクセスすると、どーんと「2年連続マンション供給戸数全国首都圏第1位」ってバナーが強制表示されてちょっと・・・てなりませんか。いや、別に人さまのWebページなんだから口出さないほうがいいのですが、サイトに訪れてくる方は、住友不動産の情報よりも物件そのものの情報を欲しいと思うのですが、いかがでしょう。

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マンションにまつわるエトセトラ、第四回目となる今回は、その第1位バナーの話ではなく、上の絵でいう、住友不動産全物件のキャッチコピー「光景(シーン)となる象徴(シンボル)」です。こちらのバナーも住友不動産の物件ページにはほぼついています。

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住友不動産はマンションのエントランスと外観を他のデベロッパーよりも重視します。それはマンションそのものが、選んだその人の個性であり、プライドであるというメッセージが込められているからです。

住む家が一戸建てだと遠く離れた場所から自分の家を紹介できません。
でもマンションなら「あれだよ」、と指をさすことができます。

住む家が一戸建てだと広いエントランスはなかなか用意できません。
でもマンションなら堂々とした広いロビーを通すことができます。

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住友不動産さんはそうしたマンションのシンボル性や規模の経済に注目して、ここを研ぎ澄ましたマンションを造っています。指をさした先の自分のマンションが金太郎飴ではまずいのです。(マンションのことならわかるんだ〜たらったらったら〜とは真逆の価値観です)

でも、逆を返せば街とは調和しない、周りと比べて目立つ・浮いた存在のマンションを造ることに他なりません(彼らは”品よく際立つ”という言葉を使います)。実際、住友不動産のマンションは単体で見るとめちゃくちゃカッコいいのですが、空を見上げた時、明らかに浮いている存在が多いです。もちろん私の価値観で言ってますよ。

住友不動産にとっての街とはその街区ではなく、マンションそのものなのかもしれません。俺が輝くためのマンション!街!そのためには他より際立つ必要がある!当然ですね。僕はそこに小乗仏教的価値観を感じるのです。

面白いことにこの姿勢は三井不動産と真逆です。三井さんの場合は、開発規模をもっと大きくして街そのものを造るプロジェクトが多いのですが。。。この2社がマンション分譲会社のトップというのは面白いでね。

しかし、このエントリで紹介するためにはじめて「光景となる象徴」のオープニングムービーを見たのですが、トップのこちらのマンションってどこでしょう?ほかのマンションはイージーです。(⇒グランドヒルズ三軒茶屋ヒルトップガーデンというご指摘をうけました、ありがとうございました)

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ちなみにオープニングムービーで触れられている他のマンションは・・・

ワールドシティータワーズ(このマンションは周りから浮いてるとかではないですね。。。):

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シティータワーズ豊洲 ザ・ツイン:

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シティテラス横浜仲町台:

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グランドヒルズ三軒茶屋ヒルトップガーデン:

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早押しクイズみたいな感じで、メモっていたのですがあれ?最初のだけはどうしてもわかりませんでした。ムービーを作ったのが数年前なのでこのメンツだと思うのですが、最近だと何が入るかな、まずスカイティアラとドゥトゥールが入ってくるかしらと思いながら見てました。

あ、小乗仏教的というのは批判的な意味では使っていませんよ。

画像出展:住友不動産「光景となる象徴」コンセプトページ

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マンションアナリスト、ブロガー、インフルエンサー。マンション購入ということに真正面から真剣に考えたブログを足掛け10年も運営しました。忙しくなりすぎて更新が滞りがちですが、スムログも引き続きがんばります、よろしくお願いします!
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