お便り返し-44 新居引渡しまで時間がないけど現居を高く売る方法は?【DJあかい】

スポンサードリンク

マイホームのイラスト(いらすとやより)


はい、バシバシ行きましょう。

差出人: 最後の購入予定

誰に答えて欲しいですか?
マンションマニア, 三井健太, 勝どきちゃん, ふじふじ太, DJあかい


メッセージ本文:
いつも楽しく拝読させていただいています。
本日は「短期間で現居をスムーズに売却し、住み替えできるような新居の購入の進め方は?」について、アドバイスをいただけましたら幸いです。

ここ1、2年ほど住み替え先のマンションを探していましたが、希望エリアかつ予算の合う物件がなく、たまたま希望エリア外の物件情報に目が止まったところ、まさに希望の間取り&価格が優しい物件に出会いました。エリアも地縁はある所で、家族ともども前向きに検討してます。

ただし竣工/引き渡しが近いです。
現居を購入する際も慌ただしい日程で、旧居は業者買取にお願いしたため、査定価格より1割安い金額での売却になりました(ローン停止条件の2ヶ月期間内に一般売却ができず)。

今回はそのようなことにならないようにしたいのですが、次のような状況で何か方策などあればぜひアドバイスをいただきたく、何卒よろしくお願いいたします。

1)現居の売却価格からローン残債を清算した残額を、新居の購入代金(全額)+諸費用に充当する考え。
 (現居の売却価格は査定金額を想定して計画しているため、それはできるだけ確保したい=安値での売却は避けたい。)
2)定年間際で新たな住宅ローンは難しく、リバースモーゲージローンも長期間の利息負担は避けたい。つなぎローンも使用は避けたい。

大変虫のいい話かもしれないのですが、手附金だけで3ヶ月程度の現居の販売活動期間を売主に設けていただき、新居の決済(支払い)を待っていただけるなどの交渉できないのかな、と考えております。

よろしくお願い申しあげます。


竣工引き渡しが近いということは2月竣工、3月引渡しのイメージですかね。そしたらもう早く仲介に広告してもらわないと!刻一刻と時間は減っていきますよ。以前他の方の相談でもありましたが、繁忙期は高値成約、早期成約が狙える時期です。買う側だって若い世代であれば学校等の関係で3月入居マストで考えているはずです。
新居契約後3か月程度の販売活動期間を売主に認めてもらう、という話はなかなかハードルが高そうです。売れ行きが難航していて、竣工引き渡し以降もかなりの戸数を販売するマンションであれば別ですが、そうでなければ売主に応じるメリットは少ないかなと思います。今年度分の所得では住宅ローンが足りず、次年度分であればローンが組めるので年度をまたいで新しい源泉徴収票が出てからローンを組んで引渡しというケースがありましたが、それだって相当レアケースですし売主の協力なしでは成り立たなかった話です。
基本的には売主の引き渡しスケジュールを尊重しつつ、事情も説明して3月頭とか中旬の引き渡しを月末までずらしてもらうよう交渉しつつ、満額で売れなかったらお金足りなくなるからどうか!と小幅な価格交渉を行い、仲介には現居の決済時期(防衛ライン)を初めに明示して連絡を取り合いながら進めるしかないでしょう。その期間で売れなければ?それは業者に買い取ってもらうしかありません。一年で一番活発な繁忙期で全然売れなかったとしたらそれは査定がおかしい(高すぎる)のであきらめてください。最初に業者買取の査定額も聞いておくのもいいかもしれません。それで成り立たないとまた話が違っちゃうので。業者買取されるくらいなら新居をあきらめる!という覚悟ならいいですがそういう優先順位ではないはずです。人事を尽くして天命を待つではないですが、やるべきことをやってそれでも最後業者買取になったとしても、たぶん前の後悔とは違うと思います。前のやりきれなさをリベンジする機会を与えられたのだから、今度はしっかり悔いのないように全力で売却活動してください。

最後の購入予定さん、売主に自分の希望を通そうとする前に、ご自身でできることをしっかりやった上で、無理を承知でお願いするという立場を見せて交渉すればきっとよい結果になると思います。家庭や会社では枢要な地位にあられるところかと思いますが、そういった場所でのご自身の立場は忘れて、ここまでやったけれどもこれ以上はご協力が必要だということを説明してお願いすれば、お子様くらいの年代の売主側の営業マンもなんとか力になってやりたいと、うまくいくように上司に協力を仰ぐはずです。健闘を祈ります。

参考記事
お便り返し-40 繁忙期に合わせて売却すべき?【DJあかい】

ABOUTこの記事をかいた人

マンションコミュニティの皆々様方、ごきげんよう。不動産業界に身を置くDJあかいと申します。 この度、スムログという多くの人の目に触れる晴れの舞台をいただきましたので、普段のブログと一味違った学びのある記事を発信していきたいと思います。

運営ブログ
DJあかいのマンション総研

1 個のコメント

  • 最後の購入予定 より:

    DJあかい 様
    お忙しい中、ご返答いただきまして誠にありがとうございました。
    考えるばかりであったところ、背中を押していただき、ありがたく存じます。
    「売主に自分の希望を通そうとする前に、」全くその通りでございます。

    MRで話しを進める前に、早速売却の準備はしておき、状況を含めて営業担当者様に真摯に相談したいと思います。
    ありがとうございました。

  • コメントを残す

    「コメント」と「名前」は必須項目となります。


    ※個別物件への質問コメントは他の読者様の参考のためマンションコミュニティの「スムログ出張所」に転載させて頂く場合があります。
    ※日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)