マン点流!(回答)大地震、Exp.J損壊・脱落が心配

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大地震が発生し、「階段のある居住棟との連結EPJが切れると脱出もしくは行き来が出来なくなる」ことを心配されているセブンさんへの回答。

質問:大地震、階段のある居住棟とのEPJが切れると行き来が出来なくなる

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多棟構成のマンションにおける階段設置について

いつも楽しく拝見させていただいております。

多棟構成のマンションにおいて、階段のない居住棟が見られるケースがあります。
大地震の場合、階段のある居住棟との連結EPJが切れると脱出もしくは行き来が出来なくなる恐れがあります
(隣戸隔板を破って避難ハッチまでアクセスし、梯子を使用するのはハードルが高いです。)

私自身、以前に検討したマンションにおいて、担当者から積極的な説明はありませんでした。
建築基準法上は問題ないのでしょうが、腑に落ちません。
そのようなマンションの記事を拝見するたびに気になってしかたがありません。

私の認識が間違っておりますでしょうか。
ご教示いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
セブン

回答:あまり心配しなくてもいいのでは

大地震が発生し、「階段のある居住棟との連結EPJが切れると脱出もしくは行き来が出来なくなる」ことを心配されているセブンさん。

エキスパンションジョイント(以下、「Exp.J」)とは、異なる性状を持った構造体同士を分割し、構造物にかかる破壊的な力を伝達しないようにする継目のこと。

セブンさんが心配されているケースは、たとえばこのようなイメージでしょうか(次図)。万が一大震災でB棟の両端のExp.Jに不具合が生じると共用廊下での避難が難しいように思われているのかもしれない。

イメージ
大震災時の共用廊下のExp.Jを心配される方は、ひょっとすると熊本地震(16年4月16日本震発生)のときの某マンションの渡り廊下の被害写真のインパクトが大きかったのではないか(写真)。

SNSだけでなく、マスメディアもセンセーショナルに取りあげていた。でも、実際には左右の建物が大きく揺れて、渡り廊下に取り付けられていたExp.Jが外れて落下したに過ぎない(ホントは外れて落下するようなことがあってはならないのだけど)。

熊本地震Exp.J落下
※Twitterで拡散されたツイートのスクリーンショット

阪神・淡路大震災(95年1月17日発生)では、非常時の避難経路になっていた廊下などのExp.Jが破損・脱落したことで、通行が困難になった問題などが浮上。これを機に、大地震発生後も機能を維持できるようなExp.Jの研究開発や製品化が進んでいる。

ということなので、新築マンションであれば大震災が発生してもExp.Jの損壊・脱落はあまり心配しなくてもいいのではないか。かりにExp.Jが破損・脱落したとしても、避難ハッチから梯子をつかって避難するよりも、損壊または脱落したExp.J部分(15~20cm程度)を乗り越えるほうがはるかにたやすいことは想像に難くないだろう

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一級建築士/マンションアナリスト/マンション・チラシ研究家/長寿ブロガー(16年超)

不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」
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1 個のコメント

  • セブン より:

    マン点様

    ご回答ありがとうございます。
    ご指摘のとおり、私が心配になったのは熊本地震の事例からです。
    ご説明から、最近のマンションのExp.Jは大地震時でも通行機能維持できるものと理解しました。

    しかし、マンション選びで気になるかどうかの観点(隣戸隔板の高さなど)からは、私は階段のない棟の部屋は気になるので選ぶことばないと思います。

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