第4回対談「のらえもん&住井はなが語る、女性から見たモデルルームのお話」後編

スムログ初の女性ブロガー対談記事ということもあり、前編ではとてもご好評いただきました。今回も、はなさんの子育て、住まい、教育に関する考え方や、マンションに求めることなど、たくさん語っていただきました。それではどうぞ!(収録2020年6月)

目次

  1. この座談会に参加したメンバーは?
  2. 対談
  3. 最後に

この対談 に参加したメンバーは?

のらえもんさん

マンションアナリスト、ブロガー、インフルエンサー。マンション購入ということに真正面から真剣に考えたブログを足掛け10年も運営しました。忙しくなりすぎて更新が滞りがちですが、スムログも引き続きがんばります、よろしくお願いします!
運営ブログのらえもんブログ

住井はなさん

マンションが大好きな子育てママです。女性目線でマンションの選び方や住まいの情報を発信していきます! (モデルルーム、街づくり、子育て、ワンオペ、保育園、教育)

スポンサードリンク

対談


対談後半スタート

のらえもん
はなさん、後半もよろしくお願いいたします!
住井はな
よろしくお願いします!
のらえもん
はなさんは、スムログブロガーの中では唯一の子育てブロガーですけど、「自分が住むマンションに求める条件」ってどんなものがありますか?
住井はな
んー、もちろんママとして重視したいのは「子育て」なんですが…。求める条件は「親が快適に子育てできる」「安心感のある暮らし」「子供が子供っぽい家時間を過ごせる」の両立かな…?あと、子供がいると引越ししづらいというのとは反対に、いざという時に選択肢を残しておきたいので「売買や賃貸に出すことになっても買い手・借り手が見つかりそうな住まい」であること。…欲張りでしょうか?(苦笑)
のらえもん
はなさんのコメント、結構多元的な問いかもしれませんね。親が快適に暮らせること、安心感、自然が多い環境、更にその後の住宅需要ともなると。100点満点の家は無いだけに、何を優先するか?という問題にもなりそう。
住井はな
そうですね…。「子育て環境」と一言で言っても、要素はいろいろあると思っていて。
のらえもん
ふむふむ
住井はな
例えば、「子育て向けの設備仕様」「共用施設」「部屋が複数」などのマンションの設備や仕様もあるし、「近くに大きい公園がある」「保育園や小学校が近い」「学区がいい(と言われている)」「(認可)保育園に入りやすい」「行政の子育て支援が充実」「静かで落ち着いた住環境」「歩道が車や自転車と分離されている」とか。
あとは「利便性が高い」も親がラクという意味で「子育て環境」だと思うんですよね。スーパーが近いとか。結構マンションによってもアピールポイントが変わっていて、それぞれ都合よくアピールしているなって感じます。
のらえもん
これ2つに分解できますね。「マンション内に求めるもの」と「マンションの外、立地に求めるもの」。スパっと2つに分けられるものではないかもしれませんけど、お願いします!

マンションの立地に求めるもの。学校区って気にする?

住井はな
まずは立地面でいうと、立地が良いマンションは立地や環境を押す。でも例えば「学校が近くにある」or「学区がいい」は全然違うんですが、どっちも「子育て環境がいい!」ってアピールしています。
のらえもん
おおおー確かに。思い返すとその傾向ありますね。学校の評判の良し悪しは別として、学校が近くにある物件はそこをまずアピールしてきます。
住井はな
そうなんです。面白いなって。
のらえもん
でも、どうなんだろう?中学校から私立に通わそうと思っている親御さんにとっては「中学受験に強い塾に通いやすい」の方が、アピールになるかもです。「SAPIX優先入学!」とかあったら売りやすかったりして笑。学習塾とは違いますが、バディに優先入学枠がある分譲マンションは実際にありました。
住井はな
保育園でいうと「幕張ベイパーク」も住民優先の認可保育園がありますね。あとたまに認証や小規模保育園で優先権があるところも。確かに小学校や中学校よりも「保育園に入りやすい」とか「学習塾に通いやすい」とかの方がアピールになる場合もあるでしょうね。最寄り駅に学習塾が無いと、電車に乗って通うか親が送り迎えすることになりますものね。

幕張ベイパークの計画図。敷地内に認可保育園やインターナショナルプリスクール、アフタスクールなどが新設されています


のらえもん
公立小学校区も外から移住してくる人にとってはわかんないかもですが、ブランド学校区とそうでない学校区で違ったりする。あ、でもこれは地方の方が強いかも。学区縛りでの住宅選び。
私、地方に住んでた時代がありましたけど、地方だと「駅から徒歩何分」というよりも「学校区」の方が強調される傾向でした。チラシには「〇〇学校区!」って大書きしてあってちょっと雰囲気違うなって思いました。
住井はな
関東でも学区が良いマンションはモデルルームに行ったら必ず説明されますし、実際、学区縛りで探されるご家庭もあるみたいです。子供を通わせたいだけじゃなく「その学校に通わせたい人がいる」という意味では、将来的な資産価値も期待できるということで…。のらえもさんんは学区気にしますか?
のらえもん
んー、実は私はそこまで気にしないですけど、行政区をまたいじゃうとその地域の学校の評判を集めるのって難しいかもですね。突き詰めて考えると「学区を気にするのは同じ行政区からの移住が多い」気がします。ちょっと郊外の浦和とかは多そう。
住井はな
実際、浦和エリアのマンションは学区をアピールしているところ多いですね!評判を聞いて異なる行政区からわざわざ引っ越してくる場合もあるそうです。あるいは「今までは離れていたけどもともと土地勘はある」とか。あとは「官公庁の宿舎跡地や近くに有名企業の社宅があって帰国子女や海外から赴任してくる人が多いエリア」って、学区がいいのをアピールしているところが多い。英語教育が充実していたり、多様性があり国際感覚を身につけられるとかってことのようです。
のらえもん
たしかに、官公庁の子弟が入る学校区はなんとなくお行儀が良いと聞きますね。
住井はな
実は私もあんまり学区は気にしないです。「学区がいい」って偏差値?進学率?雰囲気? 「学区がいい=超教育的」なことが多い気がするけど、学年にもよっても微妙に変わるでしょうし、校長先生が変われば方針から何から変わる可能性もある。超教育的というよりも、荒れすぎず、子供が「学ぶ」ことに前向きになれて、少しでも勉強する習慣がつくといいなという程度。
のらえもん
私も学区がどうこうよりも、子供がのびのび育ってくれればいいなと、そこが重要かな。
住井はな
おっ。意見が一致した(笑) 
のらえもん
わたしはごくフツーの親として子供に接したいので。むしろ教育熱むんむんのママたちに囲まれるのはいやだなぁ。ただ、より良い教育環境を求めて住まいを探すというのは一定数はいると思います。浦和以外だと、川崎市宮前区とか、市川とか…もっと言えば東大近くに住むとか。ちょっと完全にイメージで言ってますけど、そういう場所では学校区を気にして購入される方はいそうですね。
住井はな
そう考えていくと…前置きが長くなりましたが、私がマンションの外、立地で求めることって、「交通(通勤)や買い物利便性が高い」「子供と安心して歩ける(歩道がしっかりある、人通りがあるなど)」「子連れで出かけやすいスポットや飲食店がある」かな。絶対じゃないけれど希望したい次点の条件が「教育施設(保育園や小学校)と医療施設」。…まぁ「駅近か大型商業施設に隣接したマンション」ってことになりそうです!ありがち(苦笑)

子育て世代が駅前の近くに住むのって安心感ある?

のらえもん
「駅前や繁華街の近くに住む」って、昔は避けられてた気がしますけど、今はどうなんでしょう?駅前はパチンコ屋や飲み屋街も近いし、「不良のたまり場(笑)」であるかもしれない。便利である一方で「なんとなく離れたい」というのもあるじゃないですか。駅チカはトレンドですが、ママの観点で見るとまた違いそうです。
住井はな
子供が生まれる前に駅近の繁華街裏に住んでいたけど全く気にしなかったです。すごーく便利だったのですが、子供が生まれた途端引っ越したくなった。
のらえもん
あ、やっぱり子供を持つと完全に視点が変わりますか?
住井はな
子供が生まれて「家探しの条件」は完全に変わりました。繁華街も子供が歩くようになったら予想以上に気になるようになりました。
塾のバックを背負った小学生がラブホの前を歩いているのとか、お客さんを探している女の人が我が子に「かわいいー」って話しかけてきたりとか、この環境って子供ながらに何かを感じるんじゃないかと思って…。
のらえもん
ラブホがすぐ近くで、お客さんを探しているほすてすが声をかけてくるwww
住井はな
見知らぬ酔っ払いに抱っこされそうになったのはすごーく嫌だったな。今の家を探し始めたのも「私がその家から引っ越したくなったから」です。
のらえもん
それはたしかに便利な駅前から引っ越したくなるエピソードですね。決して漂白された街が良いとは思わないんだけど、小さいうちは混沌からはなるべく離したいかも。
住井はな
でも、駅から近いとか商業施設が近いとか「そういう利便性=子育てしやすさ(効率)」は失いたくないんですよね…。ただ自分がラクしたいだけなんですが、ストレスを減らしてなるべく笑顔で子育てしたい!「大型商業施設がマンションの足元や敷地内にある」or「ペデストリアンデッキ直結」だったりしたら信号や車通りを心配しなくていいいので、ストレスなく子供と移動できそう。
のらえもん
私は子供が生まれて視線が相当低くなりました。ベビーカーを押すから段差がない道を歩きたい、子供が歩くようになると歩道の幅が気になる、まぁそういうことって実際子育てする立場になって気づくようになるもんですよね。
住井はな
子供の性格にもよるので、これこそ「生まれてみないとわからないこと」ではありますが、「子供と歩きやすい」って外出時の緊張感が違う。子供が一人で出かけるようになった時のことを考えても歩きやすい街がいいですね。
あと、古い街ってベビーカーに優しくないんですよね。だいたい店に入るのに段差があったりして。
のらえもん
バリアフリーって最近の概念ですからね。古い街は更新されていないからこそ良い。だから現代的な子育てにはあまり向いてない(笑)

子育てに向いた東京湾岸エリア

住井はな
だからのらえもんさんのおっしゃる「東京東湾岸エリア」などの新しい街は「子育てはしやすいよなー」って思います。
のらえもん
そうですね、湾岸エリアはある意味では「子育てに向いている街」だと思います。最初からバリアフリーが意識されているし、歩道も広い。新しい学校も多い。あと子供が多いと「整体院よりも習い事が多い」。いま郊外の方へ行くと整体院やデイケアがものすごく増えていて、高齢化の波を感じます。湾岸エリアはまだ高齢化してないですね。
住井はな
「休日に家族で遊びに行けるスポット」も複数ある!
のらえもん
そうですね、運河沿いに広い公園も多いし、大型ショッピングセンターも適度にあって、繁華街の銀座も近い。
住井はな
私が両立したい「親が快適に子育てできる」「安心感のある暮らし」「子供が子供っぽい家時間を過ごせる」が湾岸なら叶いやすそうですよね!
のらえもん
でも、はなさんは湾岸選ばなかったじゃない。やはり行政区をまたぎたくなかった?親の近くに住みたかったとか?
住井はな
いや、私は湾岸住まいしたいです!笑
子供の頃の家をすごく覚えていて。外廊下の団地だったと思うんですが、「窓と玄関を開けて通り抜けていく風の匂い」とか「自然」とか「星」とか子供にも意識して生活してほしいと思っていて。だから湾岸エリアでも有明とか晴海とか、「緑や水が見えて開放感があるエリア」にはすごく住みたいなーって思っています。
のらえもん
ほー、はなさんは私以上に湾岸推しの時がありますよね笑。でも開放感は本当に大事ですね。
住井はな
でもね、前編でも言ったんですが、夫と意見が合わなくて・・・(泣)
のらえもん
あ、そうでした。

子育てママがマンションの中に求めるもの

のらえもん
「マンション内に求めるもの」に移りましょうか。
住井はな
「子育てしやすい(親の利便性)」「安心感」「子供らしい家時間」を考えていくと…「子育てファミリー世帯がたくさんいる大規模マンション」になってくるのかな。「単身者中心のコンパクトマンション」よりも「ファミリーがたくさんマンション」の方が、住民同士で子供のことを考えて結果的に自治レベルも上がる。「安心感」って単に「セキュリティが多重」とか「緊急時に自家発電できる」とか「免震構造」とかハード的な面だけではなく「なんとなくマンションの敷地に入るとホッとする」みたいなソフト的な面も重視したいんですよね。
のらえもん
たしかに「暮らしを担保するハードウェア」と「ほっとできるコミュニケーションがマンションの中にあるソフトウェア」、どっちも大事ですね。
住井はな
べったりしたご近所付き合いがなくても、エレベーターで子連れ同士が乗り合わせ、たわいもない挨拶話をする程度でも、あるのとないのでは全然違う。あとは子供がお友達と遊べるようなサードプレイスがあると嬉しい。
のらえもん
はなさんは、子供が遊ぶスペースって「マンション内に求める派」ですか?
住井はな
そうですね。欲しいです!のらえもさんはいらないですか?
のらえもん
いや、もちろん「あったら欲しい派」なんですけどね。キッズルームって年中さん?くらいまでは便利でよく使うんですけど、結局小学校入る前に使わなくなっちゃうんですよね。
だから私の中では、キッズルームは「いるよ派」と「いらないよ派」が拮抗してまして。
住井はな
それはすごくわかります!うちの子供は5歳ですが、今もう使わないです。
のらえもん
キッズルームって「販売時のフックが強いから作る」と思うんですが、使う年代のことを考えると、キッズルーム作る面積があったら他の事に使った方がより幅広い世代が楽しめるようになる。
「ラウンジに使う」のも「宿泊施設にする」のも「ジムにする」のも「ライブラリーにする」のもありなのでは、と。ライブラリーにしておけば小学生でも大人でも使えますからね。まぁそれは企画によるんですが。
住井はな
キッズルームじゃなくてもいいんです。「屋上」とか「車が来ない庭園」とかでもいい。実際キッズルームを作らず、小学生以上や大人も利用できる多目的スペースなどを作るマンションも増えていると思います。
のらえもん
なるほどー、屋上ってあんまり行かないかもしれませんが、とりあえずマンションの中で「遊んでもいい空間」が自宅とは別にあったほうがいいと。
住井はな
これは世の多くのママに共感していただけるんじゃないかと思うんですが、ずっと同じところにいるとマンネリ化してうまくいかない。やっぱり家以外に遊ぶスペースが欲しい。騒音などで迷惑をかけないためにも「気軽に使える子供のスペース」があると嬉しいです。商業施設や大きな公園が近接していて、そこに子供が遊べるスペースがあれば良いのかもしれないけれど…
のらえもん
共働きでお母さんお父さんに時間が無いからこそ、マンション内でリソースを抱えていた方が、ぱっと遊ばせることができて便利ですよね。
住井はな
そうなんです。連れて行くのに準備とか移動とかが無い方がありがたい。あと、同じマンション内にお友達ができて、「ゆる~く約束しているだけでまた一緒に遊べたりする」のが親としては助かります。「明日もこれくらいの時間に来るかも。もし会えたらまた一緒に遊ぼうねー」くらいだときっちり時間に合わせなくても良いので。次の日も朝から「お友達と遊ぶ時間」を楽しみにしつつ、子供の生活ペースを整えることができる。
のらえもん
一方で公園抱えていると維持費がかかる。公園が隣にあれば行政がやってくれますからね、タバコ吸う大人が占領するかもしれませんが…
住井はな
確かに共用スペースは管理やお金の問題がありますよね。水ものとかではなくても作れば作るほどコストは上がって行くので…「ライフスタイル的に本当に必要か?」は十分考えてマンション選びをした方がいいとは思います。
のらえもん
私の実家は、250戸くらいある、当時としては大きめの板状マンションでして。キッズルームというか「子供工作室兼図書室」みたいのがあったのですが、あんまり使った覚えがなくて。先日、「あそこいまどうなっているんだろう?」と帰省の時に訪ねたら、防災倉庫と集会室に変わってました笑
住井はな
築約10年のタワーマンションを見学した時、「あ、きっとキッズルーム使い放題だな…」って感じました!(笑)だいたいどこのマンションも10年くらい経つとキッズルームは使われなくなってますよね。
あーー、でも「パーティールームと連結できるキッズルーム」は今の年齢だとすごく助かります。子供がたくさんいるパーティも快適です。
のらえもん
たしかに!まぁ共用部がいっぱいある方が夢ありますよね。私、共用施設大好きですもん。自分では使わないエリアを無料とか格安で使えるとなると、たとえ1年に1回しか使わなくてもときめく。
住井はな
私も子供が生まれてから共用施設、共用スペースがありがたいなと思うようになりました!
子供が使うだけじゃなく大人だけでも。子供がいるとどうしても話しかけてくるので、集中して作業したい時は子供を夫に見ていてもらってスタディルームに行ったりします。
のらえもん
おお、それはありがたい施設ですね。

子育てママがマンションの専有部に求めるもの

のらえもん
さて、モデルルームを数多く訪問されたはなさんですが、正直「ああ、これはあったらうれしいなー」と思った住戸の設備、仕様ってあります?
住井はな
んーあるといいなって思うけど、必須の設備は少ないですね。天井高くて、サッシ高くて、天カセだったらいいなと思うけれど、必須ではない。というか、高いから諦めるしかない。(苦笑)

(※編集部注釈)
天カセ:天井埋め込み型エアコン
のらえもん
なるほど。見学すると、仕様の高低はあれどだいたいどこも似たようなものですものね。でも、その中でも野村さんはいろいろ頑張っているなーと思いますね。細かいところで使い勝手良さそうなのかなと。ただし私女性目線じゃないのでわからない。
住井はな
そうですね。野村さんはキッチンとか洗面所とか、痒いところに手が届くような収納を用意していたりしますよね。ものの場所が決まっているので片付けがしやすそう。
のらえもん
ただ、野村さんの数ある工夫って他のデベでそんなにパクられないので、長期的に見た時は「実はオーソドックスな方がいい」のかな。
住井はな
それで購入するかしないかが決まらないからかな。あればもちろん便利なんですけどね。実は購入意思に影響するほどの必須の設備って少ないです。私は、床暖房、ディスポーザくらいかな。
のらえもん
ディスポーザーは必須ですね!私ももう戻れない。
住井はな
必須じゃないけどあったらうれしいもの…バルコニーにスロップシンク or バルコニー水洗、ハイサッシが無理ならせめてカーテンレールは天井から。ママとしては「子供の手が届かない高い所に鍵が付いている水周りのドア」はいいと思ったな。あ、あと風通しを重視するので、玄関横の窓!
のらえもん
玄関を開ける代わりに「小さい風通しの窓」があるってタイプですね!特に田の字間取りで活躍しそう。

田の字で玄関横上部に風通し窓【ファミリーポケット】があるプラン。洋室の窓を開けなくても通風できます


住井はな
外廊下の住戸で玄関に「窓 or 通気口」があるとテンション上がります。
のらえもん
ほー、はなさんは結構風通し重視するんですね。
住井はな
風通したいんです!笑 なので、今の家は内廊下ですが、どちらかというと外廊下派。
のらえもん
玄関だけでなく共用廊下側の部屋も安心して窓を開けたいのですが、最近は「共用廊下の窓に単なる格子をはめ込む物件」も増えて「なんだかなー」と思うようになりました。可動式分割ルーバーが当たり前だった時代が懐かしい。
住井はな
その辺の仕様は下がってきていますよね・・・
「玄関、お風呂、キッチンに窓がある間取り」にはとても惹かれます。キッチンやお風呂の窓は快適なだけじゃなく「掃除しやすい」というのもあります。
のらえもん
「お風呂に窓」ってマンションだと相当希少ですよね。角部屋か相当広くてベランダ側のビューバスか、プライベートが確保された奥まった場所か。
住井はな
作りにくい間取りだし、あっても価格が高くて手が届かないことが多いですね。だからこそ、HARUMI FLAG…。SEAビレッジの「お風呂に窓があって水周りがまとまっている間取り」はすごく惹かれたなー。
のらえもん
HARUMI FLAG の SEAビレッジはビューバス間取りばかりですからね、気持ちよさそう。
住井はな
珍しい間取りというか特殊住戸って、価格とのバランスが悪いと売れ残っているマンションも多い印象ですが、コロナ後は専用庭やルーフバルコニーなどの特殊住戸が以前よりは人気出そうですよね。
のらえもん
「中住戸でかつビューバス」って本当に貴重ですからね。お家にいる時間が増えるなら専用庭の価値も上がりそうです。セキュリティや採光の関係で「1階の専用庭」ってさほど付加価値はつけられていませんでしたからね。
住井はな
あと、晴海フラッグの花台!セキュリティと風通しを気にする私にはあの花台は魅力的でした!

HARUMI FLAG SEA VILLAGEの「お風呂に窓があって水周りがまとまっている」プラン。珍しい花台に惹かれました


 

のらえもん
花台も晴海フラッグ以外では本当に見なくなりました。リーマンショック前で全滅したんじゃないかな。
住井はな
そうですね。あの格子がしっかりある花台は見た事なかったです!セキュリティ的にも風通し的にもバッチリ!
のらえもん
この他にもありますか?
住井はな
あとは、子育てママとして収納にはこだわります。例えば、コートクロークやシューズインクローゼットで「子供が用意や片付けをしやすい」ようにしたいんです。ものの場所を決めて、カバンを子供が自分で取り出したりしまったりできるようにしたい。子供が着るものを取り出しやすい収納かとか、形や奥行きにはこだわります!
のらえもん
収納は内装仕様以上に重要ですよね。収納が足りないとものが部屋にあふれるし、あと子供の手が届く場所に「ある程度の容量が入る」ようにしとかないと彼らが片付けられない。
住井はな
のらえもんさんがインタビューを受けている記事で「ウォークインクローゼットは実は面積的に不利」というのを読んで、すご~く納得したんですが…でも私は、ウォークインクローゼット、シューズインクローゼットは「欲しい派」です。

もちろん面積にもよるんですが(あまりにも小さいのはさすがにいやだ)、確かに「ものを置くために人が入るスペース」は普段デッドスペースになっているんですが、そのスペースがあることで人をすぐ呼べる。ベビーカーや子供の布団をしまうだけで家が片付き、突然の来客にも対応できます。
のらえもん
あ、なるほど。これは一本取られたかも。「とりあえずわっとしまう場所=ウォークインクローゼットのデッドスペース」と言われると納得です。あの記述はあくまでスペース効率の問題で論じてました。
住井はな
確かにそういう文脈でした!(笑)

あと、「掃除機をしまう納戸」とトランクルームも欲しい。他の収納と違って「下から上までパズルのように収納できるトランクルーム」はかなり収納力がある!けど…、シューズイン、ウォークイン、コートクローク、納戸、トランクルーム…そんなに収納が充実している広い家はなかなか買えないだろうな・・・
のらえもん
やっぱりHARUMI FLAG行くしか無い?

タワーマンションは子育てに向くか

住井はな
HARUMI FLAGいいですよね。唯一無二。板状か…。んー、今はタワーマンションに住んでますが、本来は「子供に板状型の大規模マンションでの暮らしをさせたい」と思っていたんです。
自分が団地に住んでいたということもあって「地面に近いところで生活すること」や「価格に大きな差がないため、世帯年収が近いであろう家族が入居するあの感覚」も経験させたいと…。イメージは「クレストプライムレジデンス」「プレミスト湘南辻堂」「プラウドシティ日吉」みたいな。少し前だと「グランドメゾン品川シーサイドの杜」!どこも共用施設が充実していて管理面では賛否両論かもしれませんが…。

プレミスト湘南辻堂のエントランス。体育館やBBQスペース、茶道もできる部屋など共用施設が充実しているマンションです。


のらえもん
おっしゃることはよくわかりますよ。いわゆる「団地っぽい」って子供にとっては悪くないというか、いいことも多いですよね。
住井はな
でも、タワーマンションは「子育て」に向いているかどうかで言うと、すごく向いていると思います。圧倒的に「子育てしやすい」。
のらえもん
と、言いますと?
住井はな
まず、タワーマンションはセキュリティ面でも安心感がある。
のらえもん
セキュリティ面で言えば鉄壁ですものね。
住井はな
あと、そもそも「大体のタワーマンションって便利にできているな」って思っていて。

駅前のマンションってやはりタワーが多いですよね。今販売中のタワーをパッと考えても「ブランズタワー大船」、「シティタワー武蔵小山」、「プラウドタワー武蔵小金井」「プラウドタワー亀戸」「プラウドタワー金町」はいずれも駅前ですよね。「プラウドタワー東池袋ステーションアリーナ」は駅直結です。
仮に駅から遠くても、足元や敷地内に「コンビニやスーパーなどの商業施設」、「保育園や学童などの教育施設」、「小児科などの医療施設」など、生活利便施設が入っているマンションも多い。「パークタワー晴海」もコンビニや保育園がありますし、「幕張ベイパーク」は街が出来ているし、「シティタワーズ東京ベイ」は(駅からも近いですが)デッキで「有明ガーデン」に直結。

「その利便性による時短」って毎日のことなので、子育てしている中で大きいなって思うんです。もしかして、その時短によって仕事や家事を早く終わらせることができたら、子供と遊ぶ時間が増えるかもしれない。

有明ガーデンと隣接するシティタワーズ東京ベイ。これだけの規模の商業施設に隣接しているのは便利!


のらえもん
時短は重要なキーワードですよね。毎日5分でも時短できれば、週5で25分、1か月2時間分になる。大きい。
住井はな
中には飲食が出来たり、スパがあったり、マッサージ受けられるようなタワーマンションもあるでしょう?子供と外食しやすい飲食店があるのはたまに家事をサボりたい時に助かるし、夫に「1時間だけお願い!」と言ってスパに行けたりしたら最高です。

それこそ、東京湾岸ライフさんのマーレとか。マンション内のプールで水泳をレッスンできると聞き、習い事に連れていく時間を考えると最高だなって。
のらえもん
ブリリアマーレ有明は特別なマンションですよ、あそこと同じことできるのパークシティ豊洲くらいしかない。それか「ヒルズスパ」持ってるところか。
住井はな
そうですね・・・さすがに極端すぎたかしら・・・
のらえもん
プールの習い事って人気がありますから、自分の棟内でできるのはとてもいいですよね。
住井はな
そうなんです。スクールがキャンセル待ちだったりしますよね。
のらえもん
「階数差によるあれこれ」って外野から言われますけど、実際どうですか?
住井はな
子供が「⚪︎⚪︎くんのお家は△階、⚪︎⚪︎ちゃんのお家は△階。」と言うのが多少気になっていて…子供が大きくなったらどうなんだろう?まだわからない。もちろん、私は何も感じません!全く気にしていないです!
のらえもん
自分自身は、最上階組との生活感の差はもちろん感じますけど、地獄のママ会とか階数差別とかそういうのは一切ありませんね。
住井はな
そんなのないですよね…(苦笑)。でも、生活感の差というか「多世代、背景、年収が異なる多彩な世帯が入居してゆるいコミュニティーを作ること」もタワマンの魅力の一つだと思っています。
のらえもん
おっしゃるとおりタワマンは、背景がかなり違う人たちが入るの、かなり魅力だと思います。
「均質的な人たちで寄り合って住むのが安心する人」には向いていないかもしれませんが、私はいろんな人とコミュニケーションしていきたいし、そちらの方がより良い人生が送れると思っているので。
住井はな
そうですね。そして「マンション内のゆるーい交流」が管理の質を向上させたり、子供の見守りや防災・防犯力の向上などにつながって、結果的に「日々の安心感が得られる住まい」になると理想的ですね。

料理上手な奥様が語る理想的なキッチンとは

のらえもん
さて、Twitterではたびたび美味しそうな料理をアップされるはなさんですが、料理好きからみた「マンションキッチンはこうあってほしい」などありますか?
住井はな
見ていただいてありがとうございます!
のらえもん
いつも、美味しそうな晩酌写真をアップされていますね笑



住井はな
ただ食べること、飲むことが好きなだけなんですが(笑)。

緊急事態宣言中は自分で晩酌を用意するしかなかったので、キッチンが広くなったことも「コロナ前に引っ越してよかった」と感じた大きな一因です。今のキッチンの好きなところは、「収納が充実している」、「複数で作業できる広さがある」、「ゴミ箱が収納できる」、「フラットなシーザーストーン天板!」かな。笑

あと、掃除はしづらいんですが、スロップシンクは愛用しています。
のらえもん
キッチン天板は、奥側が目隠しされるタイプとフラットタイプがありますが、はなさんはフラットタイプですか。
住井はな
フラット派です!「手元隠したい派」がいるのも理解できるんですが、せっかくだからバルコニー先の眺望を見たいし、子供を見守ったり、人を呼んだ時に会話したり…
何よりフラットの方がカッコよくないですか?そう思うの私だけかな?結構人を呼ぶので、「話しやすい、料理を出しやすい」だけじゃなく「かっこいい」も重視したい。
のらえもん
私の家もフラットタイプですが、料理をテーブルまでほいっと出すのが手軽にできていいですよね!
住井はな
便利ですよね!「キッチン全部見えるとしんどい」という方には、食器棚部分がリビンクから見えないタイプのL字のキッチンをお勧めしたいです。

食器棚が隠れるL字キッチンのプラン例。赤い四角部分が食器棚


のらえもん
L字は何がいいんですか?
住井はな
シンク部分はオープンでありながら、収納は多い。角の部分も物を置いたりできるので作業スペースも広め、動線も効率が良くなります。食器棚の部分がリビンクから見えない間取りだったら、多少ごちゃっとしていても来客には見えない。
のらえもん
んー、たしかに「食器棚は見せたくない」って人多いかもですね。

有明ミッドクロスのキッチン、手元が隠れるタイプ。部屋と半分離できる。ちょっと前までのキッチンってこういうタイプの方が多くなかったですか?

有明ミッドクロスのキッチン、手元が隠れるタイプ


住井はな
今も結構あります。高い手元隠しとキッチンペーバーホルダーの付いている吊り戸棚。
のらえもん
これは拾い物ですが、東京フロントコートのキッチンはこんな感じですね。この頃のキッチンは、カウンターで出し入れはできるけど、キッチンとして入口は作っている感じでしたね。

東京フロントコート(2005) シンク上にも吊り戸棚があるタイプ


住井はな
このタイプは最近なかなか見ないですね。実際とある新築マンションで、キッチンが3タイプから選べたのですが、「シンク上にも吊り戸棚のタイプ」を選ぶ人は最近は少ないと聞きました。個人的にはこのタイプだと開放感か独立なのかどちらかに振ってほしいなぁ

のらえもん
吊戸棚も「付けない派」「付ける派」いますよね。付けないとオープン感出て広く感じる。リビングと一体感もでて、眺望も楽しめる。
住井はな
少しでも収納増やしたいし、有明ミッドクロスみたいな「キッチンペーバーホルダー付きの吊り戸棚」はすごく便利なんですが、今回は取っちゃいました。。。
のらえもん
最近のタワマンを観察すると「吊戸棚無しかつフラット天板」が増えてませんか?たぶん「収納の多さ」よりも「リビングとの一体感と眺望」を取ったのかと。
住井はな
タワマンに限らず「無償オプションで吊り戸棚つけるつけないを選べるところ」が多いかもしれません。
のらえもん
私どっちも経験しましたけど、キッチンが広いか収納庫が別にあれば、吊戸棚いらないんですよ笑
住井はな
そうですね!キッチンペーパー置き場には困っていますが、台所に十分なストレージがあれば吊り戸棚は取りたい。今回「足りる!」って判断して思い切って吊り戸棚取って、結果的には満足しています!
のらえもん
結局、思い切りと割り切りで何とかなるんでしょうね!
吊戸棚なくても、はなさんのようにあれだけ素敵な料理できますよ、みなさま。
住井はな
(笑)。せっかくマンションを購入したのですから、素敵な家時間を過ごしたいですね!
のらえもん
ということで、住井はなさんでした。はなさん、ありがとうございました!
住井はな
自由に話し過ぎてとっちらかってしまいましたが、知識が豊富なのらえもんさんとマンションの話をするのが楽しくて、あっという間でした♪ ありがとうございました!

対談に出てきた物件の掲示板

 

最後に

第4回対談「のらえもん&住井はなが語る、女性から見たモデルルームのお話」の対談、いかがでしたでしょうか?今後も面白いテーマを取り扱って参りますのでお楽しみに。

スムログでは、今後取り上げて欲しい座談会・対談のネタを随時募集していますので、「スムログメンバーへの質問やお便り」からお願いいたします。

過去の座談会/対談

第4回対談「のらえもん&住井はなが語る、女性から見たモデルルームのお話」前編

バックナンバーはこちらから
座談会/対談カテゴリページ

スポンサードリンク