ル・サンク小石川後楽園建築確認取り消し問題、ついに決着

スポンサードリンク


NIPPOよりかねてから係争中であったル・サンク小石川後楽園建築確認取り消し問題の上告の結果がリリースされました。
最高裁判決ですのでこれにて確定したことになります。
これまでの経緯や論点については弊記事ル・サンク小石川後楽園建築確認取り消し裁判の結果から見る問題点をご覧ください。

NIPPO「訴訟に関するお知らせ」

2019 年 8 月 19 日
各 位
上場会社名 株式会社NIPPO
代表者 代表取締役社長 吉川 芳和
(コード番号 1881 東証第1部、札幌既存)
問合せ先 執行役員法務部長 會川 聡
(TEL 03-3563-6739)

訴訟に関するお知らせ
当社および神鋼不動産株式会社が、東京都を相手取って提訴しておりました建築変更確認取消裁決
取消請求上告・上告受理申立事件につきましては、2019 年 8 月 16 日、最高裁判所第三小法廷におい
て、当社らの上告および上告受理申立てについて、上告棄却・上告不受理決定がなされましたので、
お知らせします。
なお、本件訴訟の概要については、2018 年 12 月 19 日付開示資料「訴訟の判決に関するお知らせ」
をご参照ください。
以 上


鮮やかな棄却。取り付く島もなし。これにてルサンク小石川後楽園は幻のマンションとなりました。
取り壊して再築するのか、あるいは建物付きの事業用地として他社に譲渡するのか、あるいはそのまま放置され都心の肝試しスポットになるのかはわかりませんが、とりあえず今建っているマンションは分譲されず歴史の闇へ消えていくことになります。
問題となった避難階を軽微な変更で対応することはできなかったのか、とかそもそも違反であるなら建築確認・計画変更をなぜOKしたのか、その責任をデベロッパー(NIPPO・神鋼不動産)がすべて負うのは妥当なのか(この点については都に対する50億円の損害賠償請求がNIPPOによって別途提訴されています(日経記事))、等疑問や論点は尽きませんが、近隣住民とデベロッパーの争いの歴史にまた1ページを加えることとなりました。

工事車両が危険、日陰になる、眺望がなくなる、これら先住民がマイナスを被ることについて反対したくなる気持ちはわかります。しかしその先住民の中にはマンションの住民もいる。自分たちのマンションを建てるとき同じことが(工事、日照、眺望)起こったはずなのに、そこを度外視して、後から来る者に対して現状の自分たちの権利を絶対として扱うよう求め、それが受け入れられなければあらゆる手を使って対抗する。これは文京区だけの話ではなく、タワマンの林立するエリアや自分の権利や資産価値に敏感な人が多い場所であればどこでも起こりうる話です。自分たちの利益や権利を維持するためには後から来る人たちへ何をやってもよい、そういうエリアには自然と人気がなくなっていく、そういう動きがこれから出てくるのではないかと思います。近隣住民はNIPPO・神鋼不動産との闘いには勝ったかもしれませんが、その勝利でもって自分たちの資産価値をかえって傷つけたかもしれません。


人びとの
願ひ叶ひし
こいし川
蝉の声こそ
廃墟に響け

スポンサードリンク

ABOUTこの記事をかいた人

マンションコミュニティの皆々様方、ごきげんよう。不動産業界に身を置くDJあかいと申します。 この度、スムログという多くの人の目に触れる晴れの舞台をいただきましたので、普段のブログと一味違った学びのある記事を発信していきたいと思います。

運営ブログ
DJあかいのマンション総研

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)