クローズアップ現代+の「タワマンも危機に」って、描写に無理があるんじゃないか

我らが師匠、はるぶーさんの勇姿を見ようと、5/30のクロ現を録画して見ました。思ったことを呟いただけなのに、次あったら打診棒と言われてしまって恐怖に震えています。もう、テレビやメディアで頻繁に出られる御身になったことですし、説得力強化のためにもちょっと痩せたほうがいいんじゃないかなと思います。次回のスムログ飲み会では、はるぶーさんの前だけに野菜しか入っていない鍋はどうかと、提案しておきます。

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さて、コントの部分はここまでとしておいて、先日はるぶーさんが大活躍されたクロ現、そもそもの取り上げ方「修繕積立金が不足するマンションが増えている!タワーマンションでも異変が!」という切り口はなんかおかしいんじゃないか、という感想です。

内容をざっくりまとめると:

  • “埋もれた空室”が都内のマンションに増えている。その数5,000以上
  • オーナーと連絡が取れず、管理費修繕費の滞納が増えている
  • 管理費の時効は5年だから早めに動きましょう
  • 老朽化の建て替えを阻むのは連絡が取れないオーナー。上海にいたりする
  • タワマンの修繕に悩む元理事長。積立金を早く値上げしないと使い切ってしまう
  • カリスマ理事Oさん率いる足立区のマンションは修繕積立金を均等方式に移行して解決
こんなところなんですが、「都内の所有者行方不明の空き部屋マンション」「老朽化したマンションの建て替え」「修繕積立金が不足したマンションが多い」という三要素がごちゃまぜになっていて、何を言いたいのかわかりにくかったですね。それぞれワンイシューづつ30分で構成すれば良かったんじゃないかな。

そして、「いま次々と建つタワーマンションも20年後には築30年となって次々老朽化が」・・・って、いまそこにある危機として日本各地に、30年40年経ってるのに適切な修繕ができていない築古のマンションが山ほどあるのに、築10年くらいのタワマンを目の敵のように取り上げるのは、全くフェアじゃない気がするんですよ。
クロ現さんの方で「修繕積立金の値上げに失敗してるタワマン」を一生懸命探したらしいんですが、ほとんどのマンションは修繕積立金を着実に値上げしていますし、そもそも修繕積立金の不足はタワー形状だとしても板状形状だとしても同じこと。タワマンはまだ新しいので、たとえ修繕積立金が予定通り積み上がらなくて機能不全になるのは20年後とかなんですよね。

その一方で、補修が全然できてなくて外壁が朽ちてる機能不全ゴミ一直線マンションなんて都心だけでなく郊外にもいっぱいあるわけじゃないですか。なぜそっちをもっと今ある危機として取り上げないんだろうって。


(こんなマンションいっぱいあるので、そっちの方調査したらいいんじゃないですか)

この表を見れば、東京湾岸のタワーマンションは次々に修繕積立金を値上げしてるんですよね。大規模修繕工事に入ったWコンフォートタワーズがこの値段なのは、外野なのでなんともいえませんけど、自走式メインの駐車場から得られる収入がかなり多いんじゃないでしょうか。


マンションだろうが一戸建てだろうが、維持費は絶対にかかります。サボってるところが山程あるけど「維持管理は所有者住民に丸投げ」というフリップにははるぶーさんと同じく私も疑問を持ちました。維持費がかかるのに出せない人は買うべきじゃない。番組の中で長嶋さんが「60平米の部屋なら修繕積立金は月1.2万円が目安。タワマンならもっと」と番組の中でおっしゃってましたけど、たとえばタワマンなら単純計算で1.5倍として、月1.8万円。70平米なら月2.1万円。管理費や固定資産税とは別に、これだけ払える人じゃないと、タワーマンションにそもそも住む資格が無いってことなんじゃないですかね。タワマン、高いんですから。

物件価格が高いところの住民は、問題解決能力も高い人が多いので、さほど私は心配していないです。

それでは、お後がよろしいようで。

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