新築マンションの値引きについての記事は何度か記事にしていますが今回はちょっと違う視点で値引き事情を共有いたします。

「新築マンションって値引きするものなのですか？」

という相談を受けることはよくありますが「値引きはあります。」が答えになります。

どこのデベロッパーだって値引きはしています。

「いや！うちの会社は値引きなんてしたことない！マンションマニア嘘つくな！」

という大手デべさんがいらっしゃるならどうぞクレームをください。それくらいのことを言えるくらい値引きというのは当たり前におこなわれるものです。

(なんか、強気に出ちゃったけど出禁はどうか勘弁してください。数年に一回は買いますので。。。出禁は〇〇ぶ〇さんだけでお許しを。。。)

どんなに不人気であったマンションであろうと価格を調整すれば売れるようにいかに商品と価格のバランスが重要かということですよね。

ただ、過去の記事でもお伝えしていますが値引きありきで住まいを探すことはあまりおすすめしていません。値引きがあるということはそこまでの人気マンションでない可能性が高いですし、条件の悪いお部屋であることはたしかです。

もちろん値引きと言っても数万円～物件価格の2割など幅はありますがこの市況で1円も値引かずに完売できる新築マンションのほうが珍しいのではないでしょうか。いつもお伝えしているところではありますが定価で買うなら最後まで売れ残らなそうな間取りを選ぶことをおすすめします。自分と同じ間取りの上階がお安く売られたらなんだか嫌な気持ちになりますけど自分が購入した間取りは値引きなしで他のお部屋で値引きがあったなら後悔はしないでしょう。

人気マンションのモデルルームで「値引きできますか？」と聞く行為は恥ずかしい？？のでやめたほうが良いと思いますのでご注意ください。。。

さて、本題へ。

値引きのタイミングはいつだろう・・・と皆様が考える際にはどのようなことが思いつくでしょうか？

・メニュープランやオプションが選べない時期になった
・竣工して棟内モデルルームへ移行した

上記が一般的に思いつくでしょうか。

もちろん上記も影響しますが最近は大手ばかりが売主ですから必ずしも竣工前完売を目指す必要はなく、竣工したから値引きをするかと言えばそうではなくなりました。

ではマンションマニアはどのようにして値引きのタイミングを見極めているのか・・・あまり教えたくはない？！ですが共有いたします。(笑)

私が見る視点としては後発のプロジェクトです。新築マンションを製品化するのも販売しているのも人間ですから販売するマンションの数ほど人員が必要となります。販売現場では多少なりは販売協力会社や派遣の方で調整はできますが販売する人だけがすべてではないですし、すべてを協力会社に任せるわけにもいきませんから後発のプロジェクトが進むにつれて先発しているどの物件から人員配置するかを決めなければいけません。

例えばA物件に10名が関わっていたとしてその方たちの後発配置物件がなければ焦ってA物件を完売させる必要はありません。じっくりじっくり販売していけばいいのです。

しかしながらA物件の近隣でB物件とC物件のプロジェクトがどんどん進んできたらどうでしょうか。

・A物件が売れ残っているというのはB物件とC物件を販売する上で悪い印象を与えてしまう
・A物件を完売させないとB物件とC物件の人員が確保できない

上記の理由からA物件を早期完売させようと値引きが始まるわけです。

上記以外にはモデルルームを借りている土地の退去期日なども影響してきます。新たにモデルルームを建設したり棟内モデルルームに移行するくらいなら値引きしてでも完売させたほうが良いとなる可能性もあります。

ですから「気に入っているんだけど(←ここすごく大事です)価格だけが・・・」という物件がある際はその売主の後発プロジェクト(できれば近隣)を探ることが値引き開始を見極める良い時期というわけです。

住友不動産が値引きに渋い理由の一つに総合マンションギャラリーがあるということも影響しているのですかね。

私は不動産会社に勤めたことがないマニア目線でしかないですから上記が合っているかはわかりませんが人員配置が値引きにも影響しているなぁ～とは感じています。