【お便り返し】どういう属性の方々が都内マンションを買ってるのか普通に疑問です。価格の高さに金銭感覚がついていけず怯えています。

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こんにちは!
ふじふじ太です!

お便り頂き有難う御座います。

差出人: きさらぎ

誰に答えて欲しいですか?

のらえもん, ふじふじ太, はるぶー

メッセージ本文:

世帯年収1900万(1000万+900万)ですが、地方出身でこの世帯年収になったのもこの数年なので、都内マンションの高さに金銭感覚的についていけません(笑)。月々25万の支払いと仮定すると、自分の月々の手取りの半分以上が消えていくかと思うと、いくらボーナス込み世帯の手取りから見れば20%程度になるとはいえ、怯えます。

どういう属性の方々が都心便利立地のマンションを買ってるのか、普通に疑問です。


 

 

お便り頂き有難う御座います!

私は都内の東湾岸エリアの取引が中心なので、少々偏った見解になるかもしれませんが、私の経験談を元にお答えさせて頂きます。

 

月々25万円の支払額(管理費・修繕積立金込み)ということは、おおよそ物件価格は8,000万円のマンションということになりますね。

 

どういう属性の方が買っているのか。
結論から言うと、「大手法人勤めで安定収入のあるご夫婦またはファミリーがペアローンで購入する」ケースが最も多いです。
高額帯のマンションを単独で購入される方はかなり少ない印象です。

 

特に湾岸エリアはファミリーの街ですので、必然的に子育て世代が集まる傾向にあります。

こんなに相場が上がっているのに買うなんてどうかしてると主張される方もおりますが、今も購入検討されている方はたくさんいらっしゃる訳で、その方々からすれば完全に余計なお世話でしょう。
そんなことはわかっていると。

 

購入の動機で最も多いものが、「結婚した、子供ができた、子供が大きくなり手狭になってきた」という家族構成の変化によるものです。
湾岸に限らず、物件購入の動機で一番多いものが家族構成の変化によるものというデータもあります。

 

画像出展:SUUMOリサーチセンター 2022年首都圏新築マンション契約者動向調査

 

 

当然相場を見て高値掴みにならないように気を付けるものの、それがメインではなく、相場が上昇していることは承知の上でもご家族・ご自身のために必要だと思うから買うのです。

相場が上がってきたから買わないとか、下がってきたから買うとか、そういう尺度ばかりではありません。

 

 

余談ですが、湾岸エリアの勘違いされているポイントが、背伸びして見栄で買っている、成功者の証、高層階でパーティーしたいから買っていると思われがちですが、それは少数派で、子育て環境が良い・生活しやすいという合理的な理由があるから買われております。

 

 

 

世帯年収どのくらいの方が8000万円のマンションを買っている?

 

ここからもう少し掘り下げます。
では世帯年収がどのくらいある方が8,000万円のマンションを買っているのかというと、正直そこに統一感はなく、各個人のライフプランやご事情によってばらばらです。
※ご質問の答えになっておらずすみません。

 

世帯収入が1,200万円で購入している方もいれば、世帯年収2,000万円で購入されている方もおります。
*最低でもご年収1000万円程度以上の方が検討している感覚ではあります。

 

購入に適切なご予算を考える際、「世帯収入」という物差しだけではとても測れません。
ご夫婦の年収比率、年収増減見込み、貯金額、ライフプラン、生活レベル、リスク許容度、価値観などを総合的に判断して予算を決めていきます。


 

一般的には世帯年収の6倍~7倍くらいまでなら問題なく住宅ローンが通る水準ではありますが、ローンが通るからそれが正解ということではありません。

最近はよく「年収別の予算一覧」というような情報も目にしますが、あくまで一般的な目安ですのでそれを鵜呑みにしてはいけません。

 

例えば、貯金額が十分にある方は少々月額の住宅費が重くても平気ですが、貯蓄額が少ないならあまり攻めるべきではありません。

世帯年収が高くても、奥様の年収割合が高い、今後育休の可能性がある、自己資金が少なく不安、教育費にお金をかけたいなどのご事情があれば、しっかりとそういった個別事情も考慮して予算を組み立てる必要があります。

単身で生活レベルはいくらでも調整できて、年収増加見込みが高く、リスク許容度の高い方であれば、借入額MAXの界王拳8倍、9倍以上にチャレンジしても良いでしょう。
※ちなみに、時代は異なるものの、私の一次取得は単身時で界王拳10倍でした。

 

などなど、各個人の事情に様々です。
それは今も昔も変わらないのですが、さらにここから深めていきます。

 

 

最近購入している方の特徴は?

 

①無理をしない安全主義思考

最近はご予算を無理する方は減り、非常に手堅い予算設定にされている方が増えてきた印象です。

私が相談を受けて、総合的に判断してもご予算1億円以上でも全然問題ないなという方でも、手堅く8,000万円~9,000万円以内というご予算にしているというイメージです。

それは今後のマンション市況に対する警戒感が高まってきているからなのでしょう。
数年前までは、その価格で本当に大丈夫ですか?と私が不安に思うような価格で購入される方もおりましたが、最近はそういうイケイケな感じは減ってきました。

ただ、最近のニュースを見ていると、今後もどうやら金融緩和は継続されそうな雰囲気ではありますね。

 

 

②買い替え組は意思決定が早く、一時取得者はかなり慎重

他には、買い替え組の意思決定は早いが、一次取得者は非常に慎重という特徴も感じます。

今の市況を特に警戒しているのは当然ながら一時取得者さんです。
家賃も分譲価格も上がり、一時取得者さんにはつらい時期であることは否定できません。

買い替え組は過去の価格上昇の恩恵を享受できているので、リスク許容度が一時取得者よりも高いとも言えます。

 

 

③海外勢の躍進

また、海外勢(主に中国人)の勢いも最近特に強いなと感じております。

比較的相場に近い物件であれば、8000万円の物件でもキャッシュでグイグイ申し込んできます。

投資用に限らず、自己居住用またはセカンドハウスとして購入される方もおり、意思決定も早く、すごい勢いです。
週末でいくつか見て、その中で決めますと宣言してくる方もおります。

私の経験値では、彼らの好みは「築浅・共用部ギラギラ・高層階・海が見える」マンション・お部屋を重視している傾向があります。

私の知り合いの港区がメインエリアの仲介担当にヒアリングしてみたところ、中国人含む海外勢からの問い合わせが前年比で3割以上増えているとのことでした。
海外勢の躍進は湾岸よりもさらに都心部の方が顕著のようです。

中国のゼロコロナ対策が終わり、日本へ入国される方が増えた影響と、中国経済・不動産の先行き不安感から、品質の良い日本の不動産に鞍替えしているのかもしれません。

 

 

ご質問者のきさらぎ様も、スムログにご質問をしてくるということはマンション購入に少なからず興味があるということですよね!
世帯年収的には大変羨ましがられる属性で、まさにパワーカップルそのものです。

物件を購入できる土俵にいらっしゃると思うものの、ご質問内の情報だけでは買うべきか買うべきでないか何とも判断できませんので、もしご購入をご検討されるという際は、ご予算設定含めて是非個別相談もお待ちしております!

 

本日は以上となります。
ご講読頂き有難う御座いました!

 



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ABOUTこの記事をかいた人

不動産コンサルティングマスター。2022年MBA取得。現場で仲介営業を10年経験済。取引件数500件以上。賃貸・売買どちらにも精通。多数メディア出演経歴あり(NHKクローズアップ現代・ABEMA TV・香港TV等)。不透明な不動産取引業界を透明化させ、失敗のない購入・売却のサポートをすることが使命!マンション購入は怖くないと発信していきたい!皆さんのマンションライフを応援しています!YouTubeもやっておりますので是非ご覧下さい!

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