タワーマンションの維持費はどの程度高いのか?検証してみました。

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ご無沙汰しております、DSアキです。
久々の投稿となってしまい申し訳ありません。
温めているテーマもありますので少しずつ更新してまいります…!

ではさっそく、タイトルの本題に入る前に、先日会った友人との会話をご紹介させてください。

友人は数年前に江東区のマンションを購入したのですが、マンションに関する話題の中で「タワマンは身の丈に合わないからやめた。」と言っていたのですよね。
身の丈とは何を指しているのか?と気になり詳しく聞いてみたところ、設備が豪華すぎる、管理費とかの負担が重そうとのことでした。

スムログ読者の皆さまの中にも、タワーマンションの維持費が気になっている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、マンション選びの参考として、「タワーマンションはどの程度維持費が高いのか?」を見ていきたいと思います。

先日、「住まいサーフィン」でも行政区別・駅別に管理費・修繕積立金の調査を公表したのですが、今回はスムログ限定でタワーマンションが多い地域をピックアップし再集計※を行いました。

※2020年以降に取得した、中古マンションの管理費・修繕積立金データを抽出し、独自に集計。タワー(20階以上)、大規模(200戸以上)、中規模(50~199戸)、小規模(~49戸)と定義。

毎月の維持費(管理費+修繕積立金の合計)70㎡換算

毎月の維持費(管理費+修繕積立金の合計)70㎡換算


集計結果を見ると、やはり全体と比較してタワーマンションの維持費が高い傾向が見られました。
また、規模別に見ると、中・大規模マンションの維持費は相対的に安く、小規模マンションの維持費がもっとも高くなっています。
港区などの都心部では、タワーマンション以上に小規模マンションの維持費が高い結果となりました。

都心部は、マンションの戸数にかかわらず、ハイグレード物件が中心であり、管理の質、またそれにかかる費用も高くなります。
小規模マンションは、維持管理にかかる費用を少ない戸数で割るため、1住戸あたりの維持費が戸数の多いマンションと比較し割高になりがちです。

そのため、維持費の観点だけで見ると、
・都心で高い水準のサービスをコスパ良く受けたい方は「小規模よりもタワマン」を選ぶ
・毎月のランニングコストをなるべく安く抑えたい方は「中規模以上の非タワマン」を選ぶ
のがお得な選択と言えそうです。

実際に、タワーマンションと中規模以上のマンション(タワーマンションを除く)の維持費を比較した結果が下記となります。

タワーマンションと中・大規模マンション(非タワマン)の価格差 70㎡換算

タワーマンションと中・大規模マンション(非タワマン)の価格差 70㎡換算


エリアによりばらつきはありますが、タワーマンションと中・大規模マンション(非タワマン)の価格差は2千円~8千円程度となっています。
仮に支払い額の差を月5千円とした場合、年間6万円、10年では60万円の差となり、けして小さくはない金額です。

しかし一方で、共用施設や便利なサービスを活用できるのであれば、月5千円の支払いは惜しくないと考える方も少なくないのではないでしょうか。

このように考えていくと、維持費に対する考え方ひとつとっても、住まいに求める条件は人それぞれ。
身の丈というよりは、自分のライフスタイルにマッチした物件を探すことが重要ですね。

凡庸な結論となりましたが、今回はここまでとなります。
次回もよろしくお願いいたします!

ABOUTこの記事をかいた人

マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」運営会社に在職中。 住まいサーフィンコラム編集長・データサイエンティストとして、住宅購入に役立つ情報を日々発信しています。

スムログでは、住まいサーフィン独自の分析データを活用しつつも、都心偏重の自社サイトとは異なる目線で記事を更新していきます!
かくいう私自身も、さいたま市在住の30代です。よろしくお願いします。

運営サイト⇒住まいサーフィン

2 件のコメント

  • しろた より:

    確かなデータに基づく記事が好印象でした。
    これからも更新頑張ってください、応援しています。

  • しろた へ返信する コメントをキャンセル

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