【お便り返し_4】子供が2人できることを想定した時に、可変型3LDKを選ぶ際の注意点


すまいよみです。

テレワーク、自宅待機をし始めた頃はストレスを感じていましたが、真っ昼間から家族で映画を見たり、自宅周辺で子供と遊んだり、贅沢なひとときを過ごしているうちに、日頃いかに時間に追われていたか、あらためて気づかされる日々を過ごしています。

お便りをいただきました。ありがとうございます。

すまいよみさんへの質問です。
現在未就学の子供が1人、さらにあと1人増えるかも、という30代夫婦です。
現在、3LDKで部屋選びをしていますが、今は子供が小さいので一緒に寝ており、広めの2LDKで十分。ただ、子供が2人になり大きくなれば寝室、リビング、子供部屋×2は必要になりそうです。
そんなことを考えると下手に部屋を余らせてもしょうがないのでウォールドアによる仕切りのある部屋を検討中です。ウォールドアなら広いレイアウトに出来るので、家族のフェーズを考えるといいのかなと思っております。
ただ、ウォールドアにすると音漏れや冷気が逃げるなどデメリットもあるかと思います。
また、壁にして完全に仕切った場合とウォールドアにした場合の資産価値の変化の差もあるのか気になります。
実際、私のようなシチュエーションの場合、どちらの方がおすすめでしょうか?


イシューを子供が2人できることを想定した時に、可変型3LDKを選ぶ際の注意点としました。

※この記事では、
可動式の引き戸やウォールドアによって、LDと隣接した洋室を一体化できる間取りを「可変型3LDK」、各居室が壁で仕切られ独立した間取りを「独立型3LDK」と呼ぶことにします。

子供が2人できることを想定した時に、可変型3LDKを選ぶ際の注意点

まず、以前書いた記事を前提とさせていただきます。【お便り返し_2】家族4人が、戸建てと同じように住むための、最適なマンションの間取りとは

そもそも独立型と可変型を選べるのか

3LDKの間取りを検討する際、好みに応じて可変型と独立型の間取りを選ぶのは困難です。新築分譲時にオプション選択できる場合もありますが、現在、首都圏で分譲されている3LDK住戸は、ほとんどが以下のような田の字型で、LDと隣接した洋室が間仕切りやウォールドアで一体化できる仕様が主流を占めるからです。私が初めてマンションを購入した頃は、普通に独立型の間取りを選べましたが、今や主流は可変型の間取りになりました。間仕切りやウォールドアが台頭してきた背景には、コストを抑えるために60㎡台の3LDKが出始めた頃、10畳~11畳前後の狭いLD空間を効率的に利用するためや、少子化という時勢もあったと考えられます。

通常のマンション選びは、エリアや立地、ブランド、価格、環境などが大きな検討要素を占めるので、間取りから選ぶ事は現実的ではありません。可変型か独立型に焦点を充てるに至っては、なおさら枝葉末節ですし本末転倒です。

ただし、前回記事の通り、小規模マンションやワイドスパンを採用しやすいタワーマンション、築年数が10年以上経った中古マンションなどであれば、独立型の間取りを比較的選びやすいです。

 

子供2人が部屋を持った時に、暮らしやすい住空間を確保する

子供部屋2つが稼働するようになった時、家族で団らんするLDの広さは、最低限デッドスペース無しの整形な空間で、10畳、11畳以上は欲しいです。4人で座れるダイニングテーブルとソファ、テレビ台を置けるスペースを目安にしています(参考記事)。家族3人で快適に住むためのマンション選びは『タワマン、2LDK、63㎡』!

先ほどの間取り図は、表記上12畳を指していますが、キッチン横のデッドスペースまでLD表記に含まれますから、実際に家具を置ける有効畳数は10.5畳になります。田の字型の間取りでは、畳数表記上12 畳が目安ですね。

下記のような60㎡台の3LDKでは、LD畳数表記は10.3畳ですが、実質LDに使える畳数は9畳ほどで、子供2人が子供部屋を持ってウォールドアを閉めると、かなり手狭に。他の居室や収納部分に充てる面積にもよりますが、田の字型の間取りにおけるLDの有効畳数が10畳以上となると、70㎡強の規模が必要になると思います。

 

可動式部分の快適な仕様

ここも積極的に選べるものはありませんが、気になるところです。家具の配置を邪魔するような間仕切りの出っ張りが目立つ仕様だと、マンション自体を選びたくないほど、テンションが下がります。理想は、部屋一面をしっかり開口でき、天井までの高さがあるような可動式間仕切りか、ウォールドアですね。家具の配置がしやすくなり、空間の広がりも違います。

更に、LDと洋室の間をコンクリートで仕切らず、

開口部一面が「連窓」仕様だと開放感が違います。

ウォールドアにするデメリット

ウォールドアや間仕切りで仕切られた部屋の大きなデメリットは、プライバシー性にあります。とりわけ、いつも人がいるLDに隣接した部屋に住む子供は、音や人の気配1つにナーバスになる時期が来るはずです。LDで生活する側も、仕切りの向こうの子供に気を遣うでしょう。

それと、以下のようなワイドリビングの間取りになると、LDに隣接した洋室は窓が無くなります。とはいっても、1つ部屋が与えられるだけでも十分贅沢だと思いますので、ここは2人目の子供ができたら割り切ってしまうところかと思います。

他には、壁に絵画を掲げたり、壁際に固定してオブジェ、家具を配置することが、無理ではありませんが不安定で難しくなります。壁際にソファを置いても、未就学児がソファに飛んでいって、壁に圧をかけギシギシ音をさせている様子を見ると、ぞっとします。ウォールドアに面してソファなんて置けません。つまり、「壁」や「壁際」におけるユーティリティスペースが少なくなる事を意味します。

可動式なので、破損する心配があります。

それでも、家族が少ない時に、LDを広くゆったり使えるメリットは非常に大きいです。

子供が部屋を利用するのが、小学校に入ってから大学卒業して独立するまでくらいでしょうか、子供部屋が2つ埋まる期間は限られるので、可変型の間取りは非常に効率的でメリットが大きいと考えています。

 

間取り形態による資産価値への影響

可変型3LDKと独立型3LDKの違いによる資産価値への影響は無いと考えます。

マンションの資産としての側面、言い換えると、需要が高く人気が保てるポイントを見た時に、立地や築年数など他の要素が大きく、影響はほぼ無いでしょう。

現在、可変型が主流になっていることは、様々な家族形態、生活様式をカバーできる万能型として消費者から支持されている顕れでもあり、間取りの形や専有面積によっては、むしろ独立型の方が敬遠される場合があるかもしれません。

関連して、強いて言うならば、間取りで資産価値、つまり人気の優劣に影響するのは、物件ごとの需要に見合った、使いやすい間取りや居室数です。

例えば、ファミリー層をターゲットとしたマンションにおいて、3LDKを作れる70㎡規模の住戸があえて2LDKであると、その部屋を検討してくれる人が少なくなるかもしれません。家族が2人か3人であれば、少しでも経済性を考え、効率的な60㎡規模の2LDKを探す人が多いからです。

そうしたときに、リセールまで考えるならば、2LDKでも3LDKでも、需要に対して使いやすい間取り、より経済的で効率的な間取りである必要はあると思います。

最後に

考えるべき視点、
「可変型か独立型そもそも選べるのか」
「子供部屋が埋まったときの住戸内環境」
「可動式部分の細かな仕様」
「可変型のデメリット」
「資産価値への影響」
を考慮した上で、pepsiさんのおっしゃるとおり、子供を2人作る前提で3LDKを選ぶ際は、ウォールドア設定の可変型の間取りを選ぶべきだと考えます。

間取りについては、細々と考える視点も必要ですが、家族が裸でぶつかり合い、愛情や思いやりの心を育んでいけるような家庭環境を作っていくことが大事だと、私個人としては切に思っています。家や間取りはその手段に過ぎません。

ですから、子だくさんに恵まれたなら、兄弟でけんかして部屋を取り合ったり、狭い部屋でぶつかり合いながら暮らすことも、それはそれで幸せなのではないでしょうか。そう言っては元も子もありませんが。

以上てす。少しでもお役に立てれば幸いです。ありがとうございました!

ABOUTこの記事をかいた人

ファミリーで永住できる居住性を第一に、資産としての側面も合わせて見るのが、すまいよみマンション選びのモットー。ただしマンション選びに失敗しても深刻になる必要はありません。今や住まいは一生物の買い物ではなく、僕も4度のマンション購入を経て満足の境地に達しました。
東京東5区(墨田、江東、足立、葛飾、江戸川)のマンションを日々探訪しています。
運営ブログ 「すまいよみ」東京イーストマンションブログ

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