高浜橋北詰に見るタワー文明の勃興(3)芝浦4丁目 前篇

スポンサードリンク

すっかりごぶさたのシリーズ3回目です。

(スムログに書かないうちに夏が過ぎ^^;)秋となり文化祭シーズンですね。受験ネタ寄りになりますが、最近の中高一貫校はアクティブラーニングに力を入れていて、中学受験生にアピールする場でもある文化祭でテーマ発表などしているようです。
アクティブラーニングについては、今週の『SUUMO新築マンション 首都圏版』(9月19日号)でもコラムで取り上げていたので、子育て世代には気になるマンションネタかと思います(マン点さんの記事はこちら)が、モチーフとしているだけで本記事あくまで立地論なので悪しからず。

今回は、これまで見てきた高浜橋の(1)北東サイド(2)北西サイドに、BBQシリーズで紹介したケープタワーグローヴタワーがある芝浦アイランドを加え、この春中学生になったばかりのタビ太君の視点から(3)芝浦4丁目としてあらためてとらえなおし考古学します。

プロローグ

高浜橋付近に住んでいるタビ太君は、芝浦小学校を卒業し、都内の私立中学に通い始めました。友達と話をしていて、(彼なりに)すごいことに気づいてしまいました。

友人A「(略)でもウチ、マンションだからなー」
タビ太「いやいや田舎のおじいちゃんちじゃあるまいしマンションに決まってるでしょ?!」
友人B「え、ウチまわり一軒家ばっかりだよ」
友人C、D「僕も」「私も」
(タビ太:心の声)「世の中にはマンションじゃなく一軒家に住んでる人がけっこういる?!」

そう、タワーエリアに住んでいるタビ太君にとっては、一軒家は近所で見たことがない特別なものでしたが、どうやら中学校の友達は半分くらいが一軒家に住んでいるようです。

そんなタワーネイティヴな子の素朴な疑問からのテーマ発表内容を見てみましょう。

※タワーネイティヴ(世代):ものごころついたときからタワーしか住んだことのない子たちであり、2005年頃から急増している。社会的話題となり2017年流行語大賞にノミネートされた(民明書房)

 

テーマ:「なぜ身近には、大きなマンションばかりあるのか」

調べようと思った理由:

近所では、マンションが普通で一軒家が珍しいが、クラスの中では一軒家が珍しくないと知って驚き、なぜ大きなマンションばかりなのか気になったから。

仮説

仮説1:
埋立地なので工場や倉庫があったはずで、その工場が海外などに移転し、あいた土地を開発してマンションになったのではないか。

理由:貿易などのときに港の近くに工場があった方が便利だと思ったから。

仮説2:
交通が便利だと通勤や通学が楽だから大きなマンションが建ったのではないか。

理由:小学校の友達が近くの歩いて行ける私立(慶應・普連土など)や、電車で都内のあちこちの学校に通っている。きっと通勤にも便利なのではないかと思ったから。


検証方法

  1. 三田図書館で芝浦に関係する本を探し、参考になりそうなものを借りて調べる
  2. もっと調べたいことをインターネットで調べる(掲示板は正しいかわからないので除く)
  3. 現地へ実際に行って、今の様子を写真に撮って取材する

検証結果1

芝浦4丁目は大正~昭和にかけて埋め立てられた(図1)。

大正6年と現在の芝浦4丁目比較

図1.大正6年と現在の芝浦4丁目比較(この地図は、時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)により作成したものです)


私が住んでいる芝浦4丁目の代表として最近10年間にできた分譲マンションのうち30階建て以上のものについて昔と今でまとめた(表1)。工場や倉庫だった広い土地が、大きなタワーマンションになったことがわかった。

昔と現在の変化

表1.昔と現在の変化

検証結果2

JR東日本の1日平均乗降客数の順位を表2にまとめた。田町は、乗降客の合計が18位と多いだけでなく、定期の利用比率が多いことから通勤・通学利用者が多いことがわかった。

表2.JR東日本の乗降客数

表2.JR東日本の乗降客数


芝浦4丁目の人口と世帯数の変化をグラフ1にまとめた。大規模マンションができた時期と、人口と世帯数が急増した時期が2006年~2008年で一致している。また最近は世帯数に対し人口の増え方が大きいことから子供が増えていることがわかった。

グラフ1.芝浦4丁目の世帯数と人口の変化

グラフ1.芝浦4丁目の世帯数と人口の変化


芝浦港南地区と港区の他の地区の戸数別棟数の比較をグラフ2に示す。他の地区に比べて芝浦港南は40戸以下の小規模マンションの割合が少ない。いっぽう、101戸以上の大規模マンションの割合が多く、とくに201戸以上の割合が港区全体の5倍以上と非常に多いことがわかった。

グラフ2.港区の戸数別棟数(地区別)




例によって長くなったので、後半に続きます。

ここまでの出典:

図1.時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二) http://ktgis.net/kjmapw/index.html
表2.JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/passenger/
グラフ1. 港区ホームページ https://www.city.minato.tokyo.jp/toukeichousa/kuse/toke/jinko/chocho/shibaura/index.html
グラフ2.港区ホームページ https://www.city.minato.tokyo.jp/mansyontatekae/sien/documents/honpen.pdf


あわせて読みたい

スポンサードリンク

ABOUTこの記事をかいた人

港区湾岸タワーマンションに在住の計算機技術者(でありたい)。 23区では同エリアしか居住経験がなく、いまも湾岸エリアで評判のMRは見に行っています。 自分の新築リノベーション経験を振り返りつつ、主に湾岸を中心に常に変化し続ける街の情報などを追うことで、次のリノベーションへのヒントを得ようという目論みです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)