スキップフロア型マンション、エレベーター停止階とプライベートフロア、どちらが勝る?

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最近のマンションはすべての階にエレベーターが停止しますが、一時期の大規模マンションは、そうではありませんでした。今日はスキップフロア形式のマンションを検討中の相談者からの質問にお答えします。

差出人:ぽんた

こんにちは

皆様の記事をいつも楽しく拝見しています。
神奈川県北部で築20年ちょいのファミリー向け中古マンションを検討しています。
予算、立地、広さなど希望に合うマンションを見つけたのですが、メリットでもありデメリットにもなる部分で迷っています。
それが、両面バルコニー、エレベーターが止まらないスキップフロア式、ということろです。

個人的には玄関側の北側2部屋にもバルコニーがあり、玄関前を他人がほぼ通らないというプライバシー性の高さを気に入っています。

一方でエレベーターからは一階分登り降りが必要です。

分譲時はこちらの形式の方が人気で高かったらしいですが、今はエレベーター停止階を特徴として売り出す部屋もあるのでリセールにどのくらい影響するのかが気になっています。

小さな子供がいますが一階分くらいなら大丈夫なので私はよいものの妻がリセールを気にしています。
場所自体は「住み心地ランキング」などで毎度上位に出てくる駅で、徒歩13分なものの一定人気エリアではあります。

バリアフリー法の関係でこの形のマンションは今後できませんが、プライバシー性とエレベーター停止利便性とどちらが市場では評価されるのでしょうか?


スキップフロア型のマンションは、平成初期の大規模マンションによく見られました。最近の人だと知らない人も多いかもしれませんね。すこしイメージしにくいと思うので、図面を用意しました。

スキップフロア型マンションの典型例。このマンションは、地階に入口があり、4階と7階に共用廊下があり、それ以外の階は階段を登るか降りるかでアクセスします。


スキップフロア型マンションは共用廊下側から見るとひと目でわかります。現代のマンションはすべてのフロアにエレベーターが停止するため、横の共用廊下が見えます。スキップフロア型マンションは「エレベーター停止階」と「エレベーターが停止しない階」が存在するため、外観が変わります。

エレベーター停止階のメリット:あらゆる意味で利便性が高い
エレベーター停止階のデメリット:共用廊下側部屋のプライベート性が低い

エレベーター非停止階のメリット:プライベート性が高く、居住空間を広げられる
エレベーター非停止階のデメリット:必ず階段を使わなくてはならず、バリアフリー性が低い

グリーンコープ南大沢エレベーター非停止階の間取り。北側2室にバルコニーがあり、覗かれる心配がない。


分譲時はプライベート性が高いと、非停止階のほうが高く売られていたこともあったそうです。

のらえもん、実は「スキップフロア型のマンション」を親が買い増してそこで育ったので、実情はよくわかります。分譲から30年後にどうなったかといえば、「エレベーター停止階に人気が集まり、非停止階の部屋は敬遠されがち」な結果となりました。マンション住民が高齢化するにつれて、入居時30代40代だった人はいま70代。毎日の階段の上り下りがつらいと聞きますし、足腰が弱くなりマンション住民の中で非停止階居住の高齢者に向けて有償のゴミ出しボランティアが管理組合で議論される、そういう世の中になっています。

ということで、ご質問に対する答えとしては「エレベーター非停止階は、プライベート性があるものの、将来リセールで苦労する」ということになります。

他の方にも聞いてみました。はなさんは、プライベート感を重視されています。

バギーが必要な小さい子供がいたら、やっぱり階段は使えない。年配の人でも不便でしょうし、何年か後に自分がシニアになると分かっていたら、敬遠すると思います。リセールで考えたら評価できないと思うんですけど、以前見に行った一棟リノベ分譲マンションにスキップフロア型があって、共用廊下側にバルコニーが付いてたんですよね。バルコニーがあれば、窓が両面通風取れるじゃないですか?それはいいなあと思いました。
だから、間取りのそういうプラスを気に入っていらっしゃるのであれば、またちょっと違うのかなと思いました。


一方、はるぶーさんは、マンションの高齢化を心配されていました。

2、30 年前に流行ったけど、もう全く作られなくなりましたよね。やっぱり市場の評価がないんですよね。車椅子やバギーでは通れないという面が、市場でも重視されるようになったことが大きいと思います。例えば管理試験とか受けてもスロープはいくらまで?みたいな問題がどんどん出てきて、これから年配の方が増えてきた時に、評価加点が構造的に取れないわけですよね。そう考えると、マンション全体としては推奨しがたいかな、という気はします。

単身向けなら良さそうな気がしますが、ファミリー向けでと言われると、今後のことを考えても、少しニーズと合いにくい気がしますよね。

マンションってめちゃめちゃ早く老化が進むので、20 年経っていると、 10 年後には年配ばっかりなんですよ。階段を 1 回登ったり降りたりするだけでも結構大変なので、ちょっときついと思います。マンションの最大のメリットはエレベーターがあって、段差が一切ないこと。それを失ってるのは、すごいデメリットですね。

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マンションアナリスト、ブロガー、インフルエンサー。マンション購入ということに真正面から真剣に考えたブログを足掛け10年も運営しました。忙しくなりすぎて更新が滞りがちですが、スムログも引き続きがんばります、よろしくお願いします!
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1 個のコメント

  • スキッパー より:

    我が家がスキップフロアですが、あえて養護派として投稿します!
    37歳、子供1歳の2019年にスキップフロアの中古マンションを購入しました。
    (まさかの翌年からの理事会役員輪番笑)

    5階のエレベーターが4階に止まるタイプで、両面バルコニーではなく、片方がバルコニー、片方が玄関のアルコープ?ポーチとの一体型タイプです。

    実体験としては目の前を誰も通らない&玄関まわりにベビーカーや子供の三輪車(今は自転車)などが複数台置けるのがすごくよいです!
    ベビーカーも軽量タイプだったので1階分の階段移動は特段苦ではなかったかなー。

    築25年のマンションで、70歳代~の方もそれなりにいらっしゃいますが、理事会でもスキップフロアの階段移動が議題、課題になった形跡はありませんでした。
    まだ顕在化してないだけかもしれませんけどね。

    ただ、三輪車型のベビーカーはさすがに諦めましたし、車椅子だと補助がないとそもそも外出すらできないといったデメリットはいかんともし難いですよね。

    私の場合は希望エリアにそもそも新築がなく、同年代のスキップフロアマンションしか選択肢がないというやや特殊な状況でした。
    ただ購入まで一年くらいウォッチしてて、いくつか売りに出た中でスキップフロアだから安い、売れ残ってるというのは特になかった感覚です。

    一方スキップフロアのメリット要素は角部屋でもほぼほぼ満たせるので、エレベーター停止階の角部屋があれば間違いなくそちらを選びます笑

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