ベランダの避難ハッチが気になる! 目立たないようにシールを貼るのは大丈夫?

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お便り返しです。




差出人:マンション初心者メッセージ本文:
最近、新築マンションを購入した者で、今家具、家電を揃えていっているところなのです。内装などを検討している中で、ウチはベランダに避難ハッチがあるのですが、それが目立って気になっています。皆さまはこの避難ハッチについてどうされているのでしょうか?もちろん物を置いて隠すということはダメだと思うのですが、例えば木目のシートを貼るなどということはしてもいいのでしょうか?
(他の住戸の方が見ても避難ハッチだと分かるように、表示や注意書きのシール部分はそのままで、それ以外のステンレスの部分に貼るなど)避難ハッチがあるのは初めてでして、何もしてはダメなのか、シートを貼るくらいならいいのか、説明書など見ても特に書いていないため分かりませんでした…よろしくお願いいたします!

マンション初心者さん、複数候補のひとりとしてご指名ありがとうございます(最近ご指名が多くありがたいです)。

新築マンションご購入おめでとうございます! 家具・家電を揃えるのは大変ですが楽しいものですね。インテリアをトータルで検討されるなかで、ベランダの避難ハッチが気になりだしたということですね。安全の観点で書きますので、せっかくのお気持ちに水をさす厳しいトーンになるかもしれませんがご容赦ください。

投稿フォームにありますとおり「法律に係る内容」はお答えできませんので、本記事でも法解釈はしていません。

避難ハッチのおさらい

オリロ―の避難ハッチの説明より:

避難ハッチとは

ここでは当社のもう一つの主力製品でもある避難ハッチとハッチ用はしごについて紹介します。

「避難器具とは」でも記した通り、マンホール(ハッチ)の形状をした避難器具の取付け具をいい、当該避難器具はハッチ用つり下げはしごが組み込まれているケースが大半を占めます。それ以外では固定はしごか垂直式救助袋が組み込まれます。ちなみにマンホールとは円形の開口部を有するものを意味し、ハッチとは角型の開口部を有するものを意味しています。現在では角型のものが圧倒的に多いので円形のものを含めて避難器具用ハッチ、略して避難ハッチと称しています。平成4(1992)年以降ステンレス製に限定されることとなりました。

避難ハッチ(オリロ―より引用)

避難ハッチ(オリロ―より引用)

ベランダにおける注意点

前回記事で、ちょうど専有部の改変について書きました。

結論としては、専有部ですので規約に反すること以外、お金さえかければ躯体に影響がない限り大抵のことは入居後に可能です。規約に関していえば、有名な例ですと広尾ガーデンヒルズは規約上フローリングが認められていなかったりします。が、HARUMI FLAGはそもそもオプションで廊下タイルが選択肢にあったのでもちろん問題ないですね。

これに対し、ベランダは専用使用権が認められているものの、あくまで共用部なので使用にあたっては注意が必要なのはご存知かと思います。

もう一点、プラウドタワー芝浦記事でも話題にしたように、マンションにおいては2方向避難の確保が必要です(玄関から逃げられない場合、マンションではベランダ以外逃げ場がない)。避難ハッチがあるのはこのためですね。


まとめ的なこちらの記事にあるように、ベランダ(バルコニー)においては「すぐに元の状態に戻せる」「緊急時の邪魔にならない」が原則と思います。

避難ハッチに関する規定

そして避難ハッチについては、さらに消防法関連の詳細な規定があります。

避難器具の設置及び維持に関する技術上の基準の細目(消防庁告示第二号) より引用:

消防法施行規則(昭和三十六年自治省令第六号)第二十七条第二項の規定に基づき、避難器
具の設置及び維持に関する技術上の基準の細目を次のとおり定める。
避難器具の設置及び維持に関する技術上の基準の細目
第一 趣旨
この告示は、消防法施行規則(昭和三十六年自治省令第六号)第二十七条第二項に規定す
る避難器具の設置及び維持に関する技術上の基準の細目を定めるものとする。
(略)
第八 取付方法
避難器具の取付方法は、次によるものとする。
(略)
五 避難器具用ハッチを設ける場合は、一、三及び四(一)ロから(四)までの例によるほか、
次によること
(略)
(五) 避難器具用ハッチには、次に定める事項をその見やすい箇所に容易に消えないよ
うに表示すること。
イ 避難器具用ハッチである旨の表示
ロ 製造者名
ハ 製造年月
ニ 使用方法
ホ 取扱い上の注意事項

以上より、避難ハッチであることが「見やすい箇所に容易に消えないように表示」されていることが必要なことはわかります。

マンション初心者さんは法令の理解は別として、きちんと次のように書かれていますね(冒頭に書いたとおり、私自身は法解釈はしません)。

(他の住戸の方が見ても避難ハッチだと分かるように、表示や注意書きのシール部分はそのままで、それ以外のステンレスの部分に貼るなど)

世の中色々な方がいらっしゃるという観点から、内容の是非はいったん置いて3つほどリンクをご紹介します。

ベランダ 避難はしご目隠しのおしゃれなインテリアコーディネート・レイアウトの実例

ベランダの避難はしごをオシャレに目立たないようにするやり方と注意点

避難ハッチの蓋カバー付けれました~世田谷区

個別の内容には言及しませんが、ご覧になってどう思われたでしょう? 私は正直、お隣さんにしたくないですね。

「実例」にある、カッティングシートを貼るケースがマンション初心者さんの想定パターンだと思うのですが、ほかの事例に比べると非常に控えめに感じられますね。が、ここでマンション初心者さんのお隣の方の立場になってみましょう。

マンション初心者さんは隠したいくらい見た目も熟知されていますが、お隣の方は自分のベランダにはハッチが設置されていないので普段見ることがありません。その状態で、いざ火事になって慌てて隔て板を破って飛び込んできたとき、1秒を争う状態で目立たなくなっていたら… あとは常識で判断いただければと思います。

44階建てタワマン火災の事例から学ぶ

ちょうど今週、タワマン火災がありましたね。


リンク先の記事より:

元東京消防庁 麻布消防署長・坂口隆夫 氏:
マンションの避難というのは、二方向避難というのができるようになっています。基本は階段から避難できます。しかし、階段は煙で覆われると使えなくなります。
その場合はベランダに出て、ベランダから隣のベランダに、隔て板を破って 避難する。そのベランダのどこかには避難ハッチというものがついていて、開けると避難はしごが入っています。それを降ろして下の階のベランダに避難する、そういうことを繰り返していくと、地上まで避難できるのです。ですから、この二方向避難ができるということを住んでいる方は確認しておく必要があります

まさに上で述べた二方向避難について述べられています。今回の火災はベランダで発生した火災でしたが、考える機会になったと感じます。

否定的に感じられたら申し訳ありませんが、本記事が少しでもマンション初心者さんの新生活のご参考になれば幸いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

港区湾岸タワーマンションに在住の計算機技術者(でありたい)。 23区では同エリアしか居住経験がなく、いまも湾岸エリアで評判のMRは見に行っています。 自分の新築リノベーション経験を振り返りつつ、主に湾岸を中心に常に変化し続ける街の情報などを追うことで、次のリノベーションへのヒントを得ようという目論みです。

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