居住地域と中学受験:サピックス考(2) 港区編:白金高輪校にみる課金ゲー

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忘年会シーズンたけなわですね。職場の忘年会の是非については最近Twitterでも話題になっていますが、プライベートな関係、とくにマンション系のお誘いは嬉しいものです(忘年会に限らず、いつでもお誘い歓迎です 笑)。


さて、マンション系といえば弊スムログでも忘年会は恒例となっており、鉄の掟による芸能人格付けチェック並みのランキングが恒例となっています(梅宮辰夫さん、天国で「古いお友達」の松形弘樹さんと笑っていらっしゃる頃でしょうか)。


今年もゴザ席は覚悟していましたが、運営のブログも書く素敵な担当者やまちゃんから、「コホン、皆さん年末ですよ。よもやわかっていらっしゃいますよね?ね??(超意訳)」のメッセージをいただき急に皆さん駆け込み投稿が増えているようで…

とヨタはこんなところで、3月の記事に続くサピックスねた第2弾です。

サピックス白金高輪校

とうとうクソ物件オブザイヤー授賞式(こちらももとは忘年会の余興的な位置づけ?)にまでデビューした、来世どんぐりの木の会代表代理心得N的まにあさん。
けっこうご近所さんな気がしますが、こんなツィートを。

1年生からすでに入れないって拡張前の豊洲校じゃあるまいし、と確認すると…
1月実施 新学年第3回入室テスト
https://www.sapientica.com/application/entrance/guidelines/
より(毎月更新されてしまうので引用):

※白金高輪校の新1~6年生、宮前平校の新1~4年生、渋谷校の新3~6年生、横浜校の新4〜6年生、大井町校の新4・5年生、大船校・お茶の水校・練馬校の新5年生は、入室テストを実施しません。
※中野校の新5年生は定員に達したため、12/13(金)10:00をもって入室テストのお申し込み受付を終了しました。
※白金高輪校の新1年生は現在募集を停止していますが、2年生進級時に募集を再開します。

中学受験(中受)にあまり詳しくない方向けにフォローしますと、サピックスは入室テストがあり、基準点に達しないと入れません。質担保のためそれはよいとして、一般的な入塾は、東京都・神奈川県の中受(2/1~2/5くらいまで)が終わった翌週、すなわち3年生の2月を「新4年生」と呼び、現在そのテスト期間中ということになります。
11月に第1回があったと思いますが、第3回の前に白金高輪校と宮前平校は定員に達してしまったため、いまからでは小学校入学前なのにもう入塾自体できず、渋谷校、横浜港、大井町校も一般的な新4年生からのスタートはお断りという意味の分からない状態を意味します。

白金高輪校は、駅からは少しだけ離れていますが魚籃坂下交差点の、以前は「ほぼ日」本社があった通称「明るいビル」のところです。

むしろわかりにくいので地図はこちら。

周辺マンション事情

位置でもわかりますが、東西方向では港区のほぼ中心に位置しており、そもそもサピックスの港区内の校舎は白金高輪校のみです(同様に、都心3区では千代田区は御茶ノ水校、中央区は東京校のみ)。
白金高輪校の開設は10年前の2009年夏(それまでは山手線内に校舎がなかったとか)なので、土地柄もともと教育熱心な方が多い港区内陸に満を持してオープンしたと思われます。数年前までは満室の声は聞いておらず、クラス数も各学年10程度だったはずなので、ここへきて一気に増加しているようです。
要因として中受熱の高まりも多少あるでしょうが、決定的と思われるのはマンション界の湾岸戦争と言われた2000年代です。これまで記事化しましたが、前半の港南エリアに続き主戦場は芝浦エリアへと北上し、芝浦アイランドのタワー群やキャピタルマークタワー(CMT)が2007年ごろにあいついで竣工しました。湾岸ではありませんが、白金高輪校のお膝元である白金タワー(2005年竣工)はもちろん、徒歩圏の高輪・ザ・レジデンス(TTR:2005年竣工)、シティタワー高輪(CTT:2004年竣工)の存在も大きいですね。もはやタワーしか書いていませんが、シティタワー麻布十番(2009年竣工)、パークコート麻布十番タワー(2010年竣工)も近いです。

新築マンションが入居開始すると、就学前の子が一気に増えるのはもちろん、はるぶーさん情報によれば500戸で50人/年ほど赤ちゃんが生まれるとか。


品川、田町に限って書くと、先行した港南小の児童数はもはや1300人超、芝浦小も田町駅前にあったころは2クラス/学年しかなかったはずですが、9年前に新築移転したにもかかわらず途中グローバルフロントタワー(GFT)の2016年竣工もあり1200人弱いるとか。もはや昭和のマンモス校(死語)の様相で、急きょ建設中の第二芝浦小(仮称)のネーミングが話題になる始末。
「新設区立小学校の学校名募集アンケートを実施します」 https://www.city.minato.tokyo.jp/kyouikuseisaku/shibaura_gakkoumei.html

港区で保活が問題になってからはや15年、小学校が足りなくなって9年、これらの問題が完全には解決しないまま、いよいよ港区湾岸ネイティブ世代(造語)が中受を考える年頃を迎えたわけです。人口動態からわかっていたはずとはいえ、塾が不足するフェーズに移行したことが感慨深いです(苦笑)。保育園・小学校は公的なものなので何らかの対応はされ、補助も出ますが、塾は民間のもので少子化が止まらない現状でポコポコつくるわけにもいかず。

塾ごとに戦略は異なるようで、上述の田町・品川にいわゆる四大塾は田町の日能研しかなかったのですが、満を持してか2年前に日能研品川校が田町の隣(まだ新駅がないので)なのに開校しました。
このことから日能研は基本、歩いて行けるところ、サピックスはバス・電車も想定という違いだと思いますが、あらためて実感するのは白金高輪のアクセスが意外に(失礼)よいことです。地下鉄は都営三田線・南北線に限られますが、小学生が基本自分で通わないといけないので、あまり遠くからくるのは難しいものがあります。もともと地下鉄が整備される前は都電が魚籃坂を3系統も通っていた歴史もあってか、バス便のアクセスは充実しています。
都電 魚藍坂を行く
https://umemado.blogspot.com/2012/05/blog-post_9666.html
この流れから、小学生が田町・品川からも数多く通っていると思われます(芝浦アイランドの北側は元・都電の整備工場だったりと、意外に縁あり)。

高浜橋北詰に見るタワー文明の勃興(3)芝浦4丁目 後篇

高浜橋北詰に見るタワー文明の勃興(3)芝浦4丁目 後篇



白金高輪校ですが写真がないか探したところ昨年通りかかった際に撮ったものがこちら(Google Photoで自動認識)。

サピックス白金高輪校

サピックス白金高輪校

合格実績

お約束の合格実績がデカデカと。難関校で実績を出してのし上がったサピックスらしく、男女とも開成、桜蔭を筆頭に御三家(ん、武蔵は?)を前面に押し出しています。ちなみに開成の中学定員は300人ですが2018年は表示のとおりサピックスから263人、2019年に至っては273人と、筑駒の分など余分に出しているとはいえ寡占化がさらにすすんでいます。寡占の話は(1)でも書いたので、気になるのは白金高輪校の実績ですが、さすがに校舎内に立ち入らないとオフィシャルには入手できないようなので個人ブログ(ゴロゴロ中学受験さん)にて。

サピックスの校舎別合格実績数の推移(筑駒、開成、麻布、武蔵、駒東)
https://www.goro-goro.net/2019-sapix-kousya-danshi-0201

こちらの男子難関校を見ると、開成は13人(前年+7)とサピックス内ではまずまずレベルですが、場所柄を反映し麻布16人(前年+12)で過去最高、別リンクを見ると慶応普通部9人(+7)、慶應中等部9人(+5)と軒並み過去最高レベルを達成しているようです。もともと慶應こちらも場所柄で慶應志望のお子さんが多いとは聞いていましたが、ここまで結果が違うと、さしずめ(1)でもご紹介した「二月の勝者」のように校長が変わったとかでしょうか。


課金ゲー

成果が出るお子さんが増えるのは親御さんとしては期待が高まるのでしょうが、前述の状況だと気になるのは懐具合です。四大大手塾は結局どこでももろもろ込々で「新4年生」からの3年間で約300万円かかると言われています。3年生以前は通塾日数も週1ですし、金額も4年生以上に比べればかわいいものですが、小学生のモチベーションってそんなに長続きするものなのでしょうか。(中受はおろか、塾と名がつくものはソロバン塾しか通ったことがないので正直イメージできません)

ここでさきの二月の勝者第2巻より黒木新校長のセリフを引用。

「課金ゲー」? 面白いですね、その通り過ぎて。(中略)「中学受験」は特急券です。(中略)お金をかけた者が圧倒的有利。こんなシステムで成り立ってる職業のどこが「教育者」ですか?

黒木校長は、塾講師がサービス業であることのたとえとして特急券の例を出していますが、私には「一度乗ったら途中で課金をやめられない/降りることができない」のダブルミーニングに感じられました。
いまやとくに都心部ではクルマを持つ人も減り続けるなか、人生の三大資金は「住宅」「教育」「老後」で決まりでしょうが、マンションが高騰をつづけるなか、白金高輪校に集う皆さんはどう教育費を捻出しているのか気になるところです。

スムログなので白金高輪といえばSHIROKANE The SKYや、ひさびさの芝浦大型物件ブランズタワー芝浦の話も織り込もうと書きはじめたのですが、長くなったのでこのへんで。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

港区湾岸タワーマンションに在住の計算機技術者(でありたい)。 23区では同エリアしか居住経験がなく、いまも湾岸エリアで評判のMRは見に行っています。 自分の新築リノベーション経験を振り返りつつ、主に湾岸を中心に常に変化し続ける街の情報などを追うことで、次のリノベーションへのヒントを得ようという目論みです。

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