マンション購入 『失敗しなければ幸せ』 か?

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特にこのマンションコミュニティの掲示板とかを読んでいて感じる「不思議」というか、まぁ私のマンション選び私見でもだらだらと。

座談会では、スムログメンバー全員に、『はるぶーはもう買い換えないだろう!』と、欠席裁判で言われているんですが、まぁ必要を感じなければ住み替えるもんでもない。コミュニティとかに関与してきた根っこを抜いちゃうことになるもの。

「失敗しなければ」幸せになれるの?

世の中には、無数の「絶対失敗しない」ためのマンション選びの本やホームページがあってあれこれ指南されてます。逆に「必ず成功する」マンション選びで検索するとあんまり見つかりません(笑) 不思議だよね。

実は「失敗しないように」買えば幸せになれるのかなぁとかずっと不思議に思ってます。「失敗しない」ってなんなんでしょう? 中古になって値落ちが少なければ成功なのかな。でも世の中一般に勝ち組認定なマンションを買えたことと、そこで本人がハッピーに暮らせるかどうかは全く別ですよね。

沖さんの本にでてきますが、世の中のマンションの値段は、平均すると毎年坪4万とかで「そこに立つ同条件の新築との比較」では減価していきます。中古なのに値上がりしてるのは、それより早く新築が上がってるわけ。

無論例外は無数にありますが、土地分の価値はなくならないで建物の上物の価値が25-30年で値段がほぼ0に向かって落ちていくような値段の変化が一般的なわけで、建物の値段は場所でそんなに変わりませんから、同じグロス単価であれば坪単価の高いやつ(≡概ね都心の物件)ほど値落ちはしにくいことになります。

一方で、私がよく「7000万円の壁」と提唱しているように、夫婦共稼ぎでも一般ピープルの買えるマンション価格には上限があります。ぎりぎりで値段の落ちないようなのを買おうとすると、かなり狭いので我慢した上に、車を手放すとかしなければなりません。快適に住める面積には下限があると思うから、もしも家族が多かったりしたら、「値落ちしない」マンションにずーっと住んでいるからハッピーとも言い切れない。

実際に、マンション名を聞けばマンションヲタク的には、『あの中古になって爆騰したマンションですね、おめでとうございます!』なんて「絶対負けてない」マンションを買いながら、案外浮かない顔をしている人って実は結構な数見てきました。ここは資産価値鉄板だぁ~とかいって旦那さんのほうが暴走したら、日もあたらないなんて嫌!とかで、その部屋には奥さんは結局入居しなかったってな人まで実は知り合いにもいます。
【他にも理事長をやったばかりにそのマンションに住めなくなった人とかも..ね】

平均的な購入者の収入層とずれていると…

衣食住にどう拘るかは人によって違うから、背伸びしてでも、多少狭くても資産価値保全できるやつが欲しいというのは別にありだとは思う。でも同じマンションに住んでいる人が皆ベンツだのBMWを乗り回していて、子供は皆私立なんて近所付き合いだと、ぎりぎりのローンに加えて、「人並み」(実際には遙かに平均を超える)の教育投資とかで、生活ぎりぎじゃーとか浮かない顔をしている人って結構多そうにも思えるわけです。子供って金かかりますよねぇ。

実は、資産価値に拘ることの多いご主人側は、その値段のマンションが買えるくらいだからばりばり働いていてマンションにいないことが多いけど、奥さんや子供はマンションで過ごす時間がずっと長くなる傾向が強い。特にメガマンションだと、それ自体が街みたいなもので、均一なコミュニティに入っていけないと本人はともかく、家族は浮かない顔をしているってなことにもなりかねない。

上げ相場だと、慌てて買わないと損?みたいにジャンピングキャッチしやすいのは株なんかと一緒ですね。独身ならともかく、家族のいる人は、それで皆ハッピーになれるのかな?とは。別にマンションが必ず家族を幸せにしてくれるということは絶対ないわけですから、冬の時代に無理は禁物でないかな・・・なんて思うわけです。 スーモとかの雑誌では、ここ数十年ずっと買い時らしいですけども(笑)

資産価値優先の選択に意味があるのは2戸目から

賃貸仕様と、分譲仕様って結構違うから、なかなか一度分譲マンションに住んでしまうと売り払って賃貸に戻るという選択をできる人は少ない。家族がいて、子供が学校に通っていたら、コミュニティにかなりディープに参加しているわけで、引っ越し先は同じ学区じゃなければならんなんてことはざらに起こる。私自身も、子供の小学校の転校はさせないようにで仮住まいの経験があります。

マンションの資産価値というのは、実際に売って、次のを買うとかしない限り顕在化させることはできません。特に再開発系の立地などで、値上がりしてきたようなところで引っ越し先も同じ駅でないといけないとかだと、売ったら買ったときより高く売れるかもしれないけど、次に買うのはもっと値上がりした値段じゃなきゃ買えないわけです。

投資用にもっている2戸目なら、家賃収入と本体価格の上下を見ながら売り買いのタイミングを計算して、一番お得な時に売却が可能ですが、自分と家族を住ませている1戸目で”資産価値がぁ”とか大騒ぎするのもどうかなぁと。実際には、沖さんの著書の教えみたいに、次々買い換えて、わらしべ長者を狙うってのは至難です。途中一回も失敗できませんからね。

なので、私は、「資産価値最優先で選んでいいのは2戸目から」が持論です。実際に常時複数戸を持っていますが、自分の住んでいる部屋は家族の要望を全部とりいれるように選んでます。

確かに10年で半値に落ちてしまうようなマンションも世の中にはあって、これを最初のステップで手に入れてしまうと、「その土地にはりつけの刑」になっちゃうからこれは誰しもできれば避けたいというのは分かります。ただ要は、「ローン残債」>「マンション価格」という債務超過な状態は避けるというポイントを最低限抑えておけばいいと思うんですがどうでしょう。自己居住用の家はまずは家族の気に入った条件を満たすもののなかから、最後に1つだけ選ぶときに、これが一番値おちが少なそうよね・・・って考えるものかなとは思うわけです。

 そもそも賃貸でなく、「分譲マンションを買う」には明確な理由が必要かなと思うわけで、はるぶーのマンション選び私見はまだ続きます。




なんか写真がないとブログの横に絵がつかないのでうちからの眺め。

夜景
眺望など飽きるとかいう一派もいますが、「私は」毎日見てても飽きません。わざわざキッチンの前は耐熱ガラス+IHじゃなきゃいやだとか注文つけまくって設計変更、毎日スカイツリーを眺めながらクッキングしています。

この写真には私が抽選落ちしたマンションがかなりの数写っているんですが、まぁそこにすんでたら眺めて楽しむってできないか(苦笑)

ABOUTこの記事をかいた人

マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。多いはず!! それなのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。世の中に多い管理士系ブログとは一味違う、理事会側から見たマンションの運営を中心テーマに書いていこうと思ってます。

2 件のコメント

  • Kevin より:

    ご指摘の通りマンションの資産価値は、企業価値と連動する株式に敵わない?
    御子息さまが一人なら、相続後の資産目減りは少ないかも。
    すごい美人で頭が良い欠点のない人と結婚するより、自分と相性の良い人と仲良く暮らした方が幸せになれる気がします!

  • はるぶー より:

    たまたま自分の好みのものが、資産価値保全的にもベストならハッピーなんですけどね。
    マンションって画一的なことに価値がある部分があるから、
    拘りで普通じゃない部分には大抵値段はつかないですからねぇ。それを理由にやらないのでは、分譲を買う理由がない気も…ね

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