【お便り返し】68平米の田の字プランに子育てファミリーが住むのは難しいか?

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こんにちは!住井はなです。
複数人のご指名いただいたお便りは、基本的には他のブロガーさんにお任せすることにしているのですが(今回のご相談内容だとすまいよみさんが得意分野かと)、私の記事を読んで不安になったとのことで、責任を感じる…。
あまり有益なことはアドバイスできなさそうですが、張り切って回答していきます!

こどもかわいいさんからのお便り↓
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誰に答えて欲しいですか?
全員、マンションマニア、のらえもん、すまいよみ、住井はな

メッセージ本文:(一部抜粋)
30代夫婦、子どもが産まれたら嬉しいけど基本はDINKSを前提に68平米の田の字新築マンション(3LDK)を購入したところ、嬉しいことに子どもを授かりました。
とてもHappyなのですが、他方子どもが産まれたらもしかして狭い…?と不安になり(特に以前住まいはなさんのエントリも拝見して)、大きな家具を買うのが怖くなっています。
今はリビング横のウォールドアを開けて子ども部屋兼リビングとして使いつつ、あとは寝室と夫婦の仕事部屋にしています。もしもう一人産まれたら確実に部屋が足りなくなるだろう…とは思っており…
今後どういうふうにすれば家族のびのび暮らせるのか、近く買い替えるのを想定したほうがいいのか、何かご指南いただければ嬉しいです。
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こどもかわいいさん、お便りありがとうございます。
子どもって本当にかわいいですよね! お便りからもHappyが伝わってきました!

私の記事…「狭小化する専有部。子ども部屋について間取図を見ながら考えてみた!」を読んでいただいたのでしょうか。
記事にも書いたように以前は3LDKといえば75平米以上のイメージだったところ、現在は60平米の3LDKも珍しくなくなりました。どうしてもリビング・ダイニングと各洋室が狭くなり、家具配置が難しくなるのが悩ましいところです。

お便りいただいた68平米、田の字プランに家族3人(4人以上も視野に入れて)で快適に過ごせるかは、正直ご家族の考え方次第なので、なんとも言えません。
極端に言えば、家族4人で50平米や2LDKに住むこともできるし、実際そういうご家庭もあると思います。
また、単純な広さだけでは判断できないというのもあります。同じ広さの田の字プランでも、収納の形状やドアの形状、天井高によって生活感は変わってきます。また、間口幅が狭い住戸だと洋室の形が細長くなり、家具配置が急に難しくなります。
こどもかわいいさんご夫婦のライフスタイルもわからないので、あくまで私の経験をもとに思うことを共有させていただきます。

58平米3LDKに子育てファミリーが住むのは難しいか(住井はな)スムログ
 

私は仮住まいで1年間だけ42平米の家に住んだことがあります。
当時、夫が単身赴任だったので子どもと2人暮らし、ときどき夫が帰って来て3人暮らしでした。市況が良かった時に企画されたマンションで全体的に天井高は高く、上まできっちり収納することで、図面上で見る収納サイズのイメージよりもたくさんのものを入れることができました。
私はマンション自体が大変気に入っていたので、その暮らしに満足していましたが、夫と子どもは「とにかくあの家は狭かった」と言っていて、あまり快適な家ではなかったようです。

(天井高や部屋の形状にもよりますが…)今の家にご家族4人で住むことは十分可能だと思いますが、お便りの最後にあった「家族のびのび暮せるのか」と言われると、我が家の経験から考えても「のびのび」では無さそうです。
では、「買い替えを想定した方がいいか」というご質問に対しては、「資金が問題ない場合」と「資金が苦しい場合」で変わってくるかと思います。

 

<資金面に余裕がある場合>

迷わず引っ越しを検討することをお勧めします! その際、まず検討していただきたいことは「街を変えるかどうか」です。

夫婦お2人で暮すイメージで購入した家を子育てファミリーとして買い替える場合、間取りや広さだけではなく、子育てしやすい周辺環境かという点も考えていくことになるかと思います。
習い事や教育方針など、実際に子どもが育っていくなかで見えくるご家庭の方針もありますので、街(周辺環境)も含めて次の家を検討した方がいいです。
もし今のお住まいが子育て環境もいいということであれば、周辺でいい物件が出てくるのを待てばよいのでシンプルですね。

ちなみに、うちの子どもが産まれたときに住んでいた家(前述の仮住まいとはまた別の家)よりも、今現在の家の方が広いのですが、子どもは「最初の家が広くて好きだった」と言っていて、いくら「今の方がだいぶ広いんだよ」と言っても信じてくれません。身体が小さい未就学児には、狭い部屋も広く感じていたようです。
実際に、部屋数や広さが気になり始めるのは子どもがある程度大きくなってきて子ども部屋を用意する頃からなので、それまでに周辺環境も含めて検討し、次の家が決められるといいかと思います。
(「狭小化する専有部。子ども部屋について間取図を見ながら考えてみた!」を公開した時、同じマンション内でもう一部屋、コンパクト住戸を追加購入したという方がいらっしゃって、買えるのであればそれが一番いいかも!と思いました。)

 

<資金に余裕がない場合>

年々価格が上がり続けている市況の中で、似たような条件で広い家を購入するとなると資金面が苦しいという場合もあると思います。
そもそも今、新築の田の字プランは75平米くらいで広めな方なので、それ以上部屋数がある広い部屋を探すこと自体に苦労するかもしれません。
郊外にずれるか、築年数を諦めるか、駅徒歩などの諸条件を妥協するか…となると、今一度本当に引っ越した方がいいんだっけ?を検討したくなります。

(買い替えおすすめとは真逆のことを言いますが)子ども部屋の配置についてご相談いただいたときに必ず言っているのが「いずれ子どもは巣立っていくので、もしご夫婦が今の家を気に入っているのであれば、子どもがそれぞれの部屋が必要になる数年間だけ親がリビング横の部屋に寝ればよいのでは?」ということです。
特にこどもかわいいさんの場合、3LDKなので仕事部屋を諦めれば、夫婦の寝室と子ども部屋2つとして使い分けることはできるハズです。

間取り図を見てないので想像ですが、58平米の3LDKとなると各部屋はかなりコンパクトなサイズかと予想します。
お便りに書いていただいた通り、大型家具は慎重に購入した方がいいと思います。
お子さんの人数や性格、兄弟の性別によっても必要な家具は変わってきます。不確定要素が多い間は、大型家具は一旦家具レンタルで対応する、低学年の間は「リビ勉」にして勉強机を買わない、リビングにテレビは置かずにPCやプロジェクターで代用する、ベッドではなく布団にするなど工夫した方がいいかもしれません。
最近の田の字プランには奥行のある「布団クローゼット」という収納があることが多いですが、これはベッドを置くスペースがないor置くとそれだけで部屋がいっぱいになる住戸において、毎日布団を上げ下げすることで、日中の生活スペース作れるよね!という意味の収納だと思っています。

また、家具を買う際も、スペースを効率的に使う工夫ができます。
例えば、専有部が狭くなってきてから一方がベンチ型のダイニングテーブルを置いているモデルルームを見かけるようになりました。
ベンチを壁にピッタリくっつけることでダイニングチェアを置くよりも省スペースになります。大人が2人で座るベンチは、子どもであれば3人座れたりもするので、お友だちを呼んだときにも椅子を追加しなくていいというメリットも。
ただし、ベンチの高さと机の高さが子どもの成長に合わせて合わなくなってくる可能性があるので、リアルな生活の中で本当に使い勝手が良いのかは熟慮した方がいいです。
例えば、未就学児はストッケなどの子ども用の椅子に座らせる→ベンチに高さのあるクッションを敷いて高さ調整→ある程度の身長になってきたら普通に座るなど、子どもの姿勢や安全性をシミュレーションしてから購入したいですね。

58平米で子育てファミリーが暮らすにはの家具例(住井はな)スムログ

インターネットの拾い絵ですが、左のようなベンチを右のように壁にくっつけて置くイメージです。右側のベンチは下が収納になっているかも?取り出しにくさは一旦おいておいて、収納も兼ねられたらさらにスペース効率良くなりますね!カフェみたいでおしゃれ!


さらに、共用施設のテレワークスペース(あれば)をフル活用し仕事部屋や勉強部屋の代用する、トランクルームを借りて季節外のものを入れる、家の近くのテレワークスペースと契約するなど空間を増やす工夫も検討できます。

資金面で余裕があるなら買い替え検討、でも工夫して今の家に住み続けるという選択肢もあり!ということで…少しでも不安解消できたでしょうか?
以上、簡単ですが、お便り返しとさせていただきます。

 

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マンションが大好きな子育てママです。女性目線でマンションの選び方や住まいの情報を発信していきます! (モデルルーム、街づくり、子育て、ワンオペ、保育園、教育)

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