お便り返し-6 騒音トラブルにはどうしたら?【DJあかい】

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今回のお便りは「生活音苦悩中」さんからです。

ブロガーの皆様、お知恵を拝借したく、メッセージいたします。

今、築1年になろうという物件に居住していますが、毎日、運動会かプロレスでもやっているのかというほどの足音や落下音(ドスンやゴトン)、何かを引きずり回すようなズズズズズという生活音に悩んでいます。
管理会社に相談したところ「周囲には、生活音トラブルの一番の原因である子供を持つ家庭はない。張り紙で収まるはず」として、新築入居そうそうから張り紙をしてもらいました。
しかしながら、一向に収まる気配はなく、深夜早朝を問わずドスンドスンゴトンゴトンズズズズズの大合唱は続きます。
耐えかねて直接手紙を投函したところ、管理会社から注意されてしまいました。
張り紙しても効果ない、手紙投函は管理会社に叱られるという状況で、最終手段として訴訟すら検討しましたが、管理会社からは「音は上階とは限らない。証拠もないのに訴訟して、違ったらどうするか」と訴訟すら止められて八方ふさがりです。
売却?引っ越しを検討していますが、このご時世、即売に繋がるような人気物件ではないため、遅々として進みません。

音は素人考えですが、上から下に伝わるものと思っていたので、周囲の部屋すべてとなると、もうどうしたらよいかわからず、直接各家庭に直談判するしかないのかと、穏当な解決はできない覚悟を決めるしかないところまで追い詰められた感じです。

マンションに経験深いブロガーの皆様、この現状を打破するためのアイデアをお授けください。
どうか、どうかよろしくお願いいたします。

集合住宅につきものの悩みですが、解決策は主に次の3つになるかと思います。
1.戦う
2.逃げる
3.耐える
それぞれ見ていきましょう。

1.戦う

戦う(イメージ画像)


生活音苦悩中さんはどういうスタンスをとるのかいろんなとこからいろんなことを言われて定まっていません。
それも一つストレスなのかなと思います。まず戦うなら戦うとスタンスを決めましょう。
そうしたら弁護士に相談するなり業者に騒音の程度や音源を特定してもらうなりして進めていけばいいだけです。
その中で、その音が受忍限度を超えているか超えていないか、つまり客観的に耐えがたいレベルの音・頻度なのかという判断が出るはずです。
受忍限度を超えていなければ裁判でも勝つのは難しいので2か3を検討しましょう。
和解や示談、裁判での勝訴が得られれば現状の状況は解決します。
その後でも音が気になるというのであれば他の部屋の問題と言うより生活音苦悩中さんご自身の問題ということになってくるでしょう。
(受忍限度云々の話ははるぶーさんの記事:お便り返し-11 騒音クレームへの苦情先としての対応【はるぶー】に詳しいのでご参照ください)

2.逃げる

2016年を代表する作品「逃げ恥」


逃げるは恥だが役に立つ、とガッキーも言ってましたが、こちらの方が他の手だてより手っ取り早いでしょう。
築1年のマンションがなかなか売れないということは昨今で言えばあまりないと思いますし(分譲時の価格で売るのはさすがに難しいかもしれませんが)
売るのはちょっとということであれば貸せばいいのです。さすがにローンより貸し出した家賃が安いというのは昨今の状況で言えば考えにくいので。
今度は最上階か戸建てに住んで抜本的解決しましょう。

3.耐える

耐え難きを耐え忍び難きを忍ぶ(イメージ画像)


耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、と先帝も玉音放送で仰っていましたが、我慢できるなら我慢するに越したことはないでしょう。
今は防音グッズも充実しています。遮音カーテン、防音パネル、防音シート、イヤーマフなどなど。
音が気にならない程度まで抑えられれば儲けものです。それでもだめなら1か2を実行するしかないでしょう。

祈ります

生活音苦悩中さんの問題が上記のアドバイスによって(別によらなくてもいいですが)解決するよう祈ります。

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マンションコミュニティの皆々様方、ごきげんよう。不動産業界に身を置くDJあかいと申します。 この度、スムログという多くの人の目に触れる晴れの舞台をいただきましたので、普段のブログと一味違った学びのある記事を発信していきたいと思います。

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8 件のコメント

  • 元理事長 より:

    騒音源が特定されないと動きようがないですね。
    特定されれば理事長として訪問して直接対面で注意できますが。
    ただし、直接対面注意はその住民とのトラブルになる可能性は高いです。
    経験則から話すと、ほとんどの場合、注意された相手はキレますよ。
    それを覚悟で理事長は突撃しなければなりません。

    • DJあかい より:

      そうですね、まずは特定しないことにはどうしようもないと思います。
      理事長が突撃するとはなかなか親身なマンションですね。

  • はるぶー より:

    無数に騒音問題を扱って、理系らしくかなりの数の騒音測定を
    こなしてきたんですが、
    クレーム元の過剰反応としか認定しようがないケースが多くて、
    あるところから管理組合に持ち込まれる音の問題は、
    聴覚超人による過剰反応の蓋然性が高いと行動せざるを得なくなりました。
    そんなことを言っても、理事会側もクレーム元も幸せになるわけ
    ではないから、専有部間の争いには理事会は関与しないで、
    今はまぁ有り体に言って全数を放置する代わりに、
    防災のブロック集会などで上下階が一緒にワイン飲むなんて
    機会を増やしてますね。
    相手の家族全員と顔見知りだと、不思議と音がしても気にならない
    ように人間できてますから。

    • DJあかい より:

      そこら辺結局はコミュニケーション、人間関係による部分も大きいのかもしれませんね。

  • ゆき より:

    全く同じ思いをしてますので、大変参考になります!出ようとは思うものの、入居して半年だし築17年だしそんな物件売れるのかな!?と不安になり、行動できずにいます。静かと聞いて決めたのに、お隣さんは以前から悩んでるというので、知ってたはず。。音が理由で出ることは不動産屋には伝えたほうがよいでしょうか?

    • DJあかい より:

      音が理由で出るというのは伝えたほうがいいでしょうね。
      新しく買った人が音を気にされて契約の取り消しや損害賠償を求めてきた場合、そのことを隠して売ったゆきさんの立場はかなり厳しいものになります。
      そういうリスクを負うつもりがなければ、先に仲介業者に伝えて重説にも載せて納得したうえで買ってくれる人に売るのがいいと思います。

  • 生活音苦悩中 より:

    DJあかい様

    お便り返し有難うございます!
    今は1の戦うを選択し、デベロッパーに調査を依頼しているのですが、デベロッパーは「他の人からは生活音の申出がない。つまり、あなた1人が気にしているだけなので調査はしない」と頑なに調査を拒まれてしまっています。管理会社(デベロッパーの関連会社)の実施したアンケートでは生活音に悩んでいるという方が何軒かいたのですが、同じ系列会社でどうして主張が違うのか、不思議です。
    こういうとき管理組合や建築関係に知見が足りないので交渉には苦労しています。

    並行して、あかい様の仰ってた防音シートやパネルを探してみたいと思います。
    ありがとうございました。

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