おはようございます、やまちゃんです。ひたすら在宅勤務なのですが、コロナ前から自宅用ワークデスクとして立ち仕事できる背の高い机を導入しています。スムログ読者の中にも在宅勤務が長い方たくさんおられると思いますが、立ち仕事は画面と目の距離が近くなりませんし、作業中の姿勢が自然と良くなる、足腰も鍛えられてオススメですよ^^
さて、今回のご相談です。
差出人:リフォーム?悩み中
はじめまして。
どなたを指名すればよいかわからず、回答者はオープンで質問させて頂きます。
現在、築15年程度の中古マンションの購入を予定しており、購入後のリフォーム?リノベーション?を検討しております。
築15年ですが、間取り自体は気に入ってる為、間取りの大幅な変更は考えていません。
築15年ですが、水回りの設備などは問題なく動居ていますが、デザインの古さなどは気になっています。またフローリングやクッションフロアなども傷や汚れなどがなくはない状態です。
一方で、中古マンション自体が高騰したたため、リフォームに潤沢な予算はかけれない状況です。
中古マンションのリフォームを実施する場合に、どのような箇所をリフォームすれば生活の利便性やリフォーム後の満足度が上がるか、これまでのご経験からアドバイス頂けますでしょうか。
リフォーム自体の経験がなく、アドバイス頂けますと幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
ご質問ありがとうございます。回答させていただきますね。
まず結論から申しますと、目に入る面積の大きいものを綺麗にしてください。
シンプルに言えば、それだけです。
一方、ご相談にある「生活の利便性」改善については、設備のアップグレードだったり間取り変更が必要になるのかな?と思いましたので、以下の回答では解決できないと思います。
目次
間取りを変えないリフォーム
「リフォームに潤沢な予算はかけれない」ということにフォーカスさせていただきました。この順番で行くのが費用対効果が高いと思います。(1)壁紙を張り替え
(2)フローリング剥離後、ワックス or コーティング
(3)目の高さにあるスイッチやコントローラ類を交換
(4)建具交換
(5)キッチン面材など張替え
「間取りの大幅な変更は考えていない」とのことで、リフォームを安く済ませるなら、間取りは変更しないに限ります。
部屋内の壁を取るだけなら簡単ですが、あれこれ新規に立てる、壊して作り直すとなるとコストが上がりますので。
また既存の間取りまんまのリフォームだと全くの素人でも完成イメージをしやすく、リフォーム業者とのコミュニケーションが比較的少なくなるため、より施工コストの安い業者の選定がしやすくなります。
一度スケルトンにして全部やり替えるくらい大掛かりになると、人工(にんく)代や材料費が高くなるのもしかりですが、リフォーム業者担当と施主との間で完成イメージの乖離が大きくなりやすく、「イメージと違うじゃねーか!」と施主がブチ切れるリスクを回避するため、どうしてもコミュニケーションコストが余計にかかってしまいにコストに跳ね返ってしまいます。(個人的には、好きじゃないです)
なのでたくさんのインテリア雑誌なりWebサイトを見て、完成イメージを自分の脳内になるだけ明確に持つことが肝要かと思います。
上の各項目について、簡単に説明します。
(1)壁紙を張り替え
言わずもがなです。一番安上がりで効果が高いです。少しTipsで、白い壁紙がいいとサンプルだけ見て一番白いのを選ぶと、実際に大きな壁全体に広がるとマジのピカピカ真っ白でまぶしくなるので、薄っすらと色がついている壁紙の方がいいと思います。
落ち着いた色にしたければ、「こんなに色ついてていいの?」と感じるくらいがちょうどいいです。
失敗したくなければ小さいサンプルだけで判断せずにメーカーのショールームに見に行ってください。
(2)フローリング剥離後、ワックス or コーティング
フローリングについては、張り替えるとなると、どうしてもまとまった費用がかかりますし、今はどこも管理組合で材料の遮音等級に制限がかけられていると思います。一方で、フローリング表面のワックスを剥離して塗り直すだけでも見違えて綺麗になります。ご相談では「フローリングやクッションフロアなども傷や汚れなどがなくはない状態」ということで、「状態がわりと良い」と読み取りました。
私の経験では、白っぽいフローリングに上からマジック書きされた床でさえ、業者さんが草刈り機みたいな機械でウィーンとやって全く分からないレベルで綺麗になりました。フローリングの材料や元のワックスの状態、キズや汚れの程度によりますので業者さんに見てもらってください。(ふつう、「完全には綺麗にならない」と釘を刺されると思います)
物理的に付いたキズや凹みはどうしても残ってしまいますが、引きで見たときのワックスの光沢などで印象がかなり改善します。
(3)目の高さにあるスイッチやコントローラ類を交換
壁のスイッチやコントローラ類は、足元にあれば目立たないのですが、目の高さにあるとどうしても古さが目立ちます。プラスチック製のものは経年で黄色っぽくなってしまい、壁紙が新しくなると余計に気になります。機能をアップグレードしないにせよ新しいものに取り替えるだけでかなり見た目がスッキリします。
なお、インターホン設備など共用部と連携あるものの交換は、いろいろ制限が出ると思いますので業者やメーカーに聞いてください。15年も経つとさすがに同機種はないでしょうし。
(4)建具交換
枠やドア、収納扉の交換です。壁紙や床が綺麗になると、次は建具の古さが気になります(笑)予算に余裕があるようなら取り替えたい、、というか予算を取って取り替えることをお勧めします。建具がカッコイイとインテリアもカッコ良くなります。個人的には、ドアや収納扉の高さを高くするとカッコイイと思います。(好みの問題ですが)
そして建具は多少値段が高くても、気に入ったものを選んだ方が満足度が高くなると思います。
(5)キッチン面材など張替え
水廻りの設備が機能的に問題ないなら、キッチン扉や備え付けの食器棚の面材(ダイノックシート)を張替えるとか、要するに目に入る面積の大きいものの見積もりを取ってみてください。(面材の張替えは意外と高いです)以上となりますが、リフォーム会社の選び方については以前、「お便り返し(6) リフォーム会社、工務店/おすすめの探し方」という記事を書いていますので併せて参考にしてみてください。
リフォーム実例
さて、ここに書いてある通りにやった実例をご紹介します。私が手掛けたものです。リフォーム業者を選んだ基準は、上の過去記事にも書いた通りです。
- 口コミ評価が高い
- 担当者がまとも(話した印象)
- 建具を施主が指定できて発注も代行してくれる
- 施主指定の建具にもアフターサービスを付けてくれる
- その上で、施工費が納得できる
私はこういう事に首を突っ込むのが好きで、多少こだわりもありますし、何より経験になるので手間をいとわないですが、面倒でしたら口コミ評価と見積り額だけでも悪くないんじゃないでしょうか。
簡単ですが、上記に則ったリフォーム事例と実費(平米単価)をご紹介します。
なお、2つの事例ともフローリングは張り替えたこと(自分ごとならフローリングは張り替えます)、間取りを全く変えていないこと(部屋内の壁は一部取りました)も付け加えておきます。なんだかんだ、水廻りを変えないなら安く済みます。
リフォーム事例 その1
ほぼフルリフォーム、浴室のみ既存ママ平米単価7.9万円(税込)
(※画像はクリックすると大きくなります)
ビフォー
アフター
リフォーム事例 その2
水廻り以外をリフォーム、キッチン・トイレ・浴室は既存ママ平米単価5.6万円(税込)
※家具家電は費用に含まれていません
ビフォー
アフター
以上です!
参考になってましたら嬉しいです。
こちらの回答は、過去にスムログに頂いた古めの質問をピックアップさせて頂いております。記事の内容は、当方の個人的な見解・意見であり、その内容に関していかなる責を負うものではありませんので予めご了承下さい。