福山事件からマンションのセキュリティを考える

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昨今ワイドショーの話題は福山雅治の自宅に何者かが押し入った、そしてその犯人はマンションのコンシェルジュだったという事件で持ちきりです。件のマンションは分譲マンションですから、当サイトの読者の方にも無関係な話とも言えません。今回はいろいろ深めて考察していきたいと思います。
事件の概要や件のマンションについては親切な方がまとめていらっしゃいますので下の記事をご覧下さい。
福山雅治自宅侵入事件について自分用まとめ

犯人イメージ画像(「名探偵コナン」より)

犯人イメージ画像(「名探偵コナン」より)


さて、今回の事件の動機は何なのか。一部では時給の安さ・待遇の悪さが一因ではないかという人もいましたが、僕はそうは思いません。そうであるなら、待遇は基本的に一律(地域補正はあるにせよ)なわけですから当該管理会社からもっとそういう事件が起こっていないとおかしいでしょう。「人は給料のみにて生くるにあらず」と福音書に書いてあったかどうかは覚えていませんが、今回のコンシェルジュの待遇がさほど悪いとは思いませんし、待遇が悪いから悪さをすると言う人は待遇が悪いのだから何をやってもいい、全ては好待遇をもたらさない会社の責任だという危険思想の持ち主なのではないでしょうか。普通時給が安いからといって人の家に突撃しませんし、それが結びつくと考える方が個性的な考え方(ポリティカルコレクトな言い回し)でしょう。

今回の事件の動機が何だったのかは捜査の進捗を待つよりほかありませんが、容疑者が同じ町内に住み、件のマンションのコンシェルジュの求人に応募し、侵入前に変装したりと用意周到なところを考えると、ガチな系統のファンで、最初からダイレクトアタック狙いで動いているようにも見えなくありません。目的がはっきりしている人の前には、法律も刑罰もトリプルセキュリティも何の意味もなしません。法律や刑罰はそれを恐れる人にしか抑止力として働きませんし、トリプルセキュリティも外部犯や不特定多数を狙う空き巣などが対象です。自爆テロ犯が行動をためらわないのと同じで法律などより(その人にとって)上位の目的があれば、刑罰も時には死さえも怖くなくなるわけです。




結局のところ人間が関わる以上、完璧なセキュリティなど存在しないのかもしれません。
「完璧な安全などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」
いくら二重三重のセキュリティを作ったところで鍵を預かっている人がやましい心を起こせば一気に無力化してしまいます。ではマンションに住んでいる限り、スタッフにガチ勢が紛れ込んできたりする事態を想定しなければならないのか。だとすれば人によっては落ち着かない日々を過ごすことになります。
今はそうですが、今後そうでなくなる可能性があります。それは「人間が関わる以上セキュリティの不安が残る」というのを逆転させれば、「人間がかかわらなければセキュリティは完璧になる」ということになります。
とするなら、解決策はこれしかないでしょう。





ペッパー君「ペッパーです。コンシェルジュ始めました」(写真はオーブンハウスfacebookサイトより)

ペッパー君「ペッパーです。コンシェルジュ始めました」(写真はオープンハウスfacebookサイトより)


ペッパー君をコンシェルジュに起用すれば、魔が差して人の家に侵入することもないでしょう。冗談みたいな話と思うかもしれませんが、案外そう遠くない未来に実現するかもしれませんよね。

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マンションコミュニティの皆々様方、ごきげんよう。不動産業界に身を置くDJあかいと申します。 この度、スムログという多くの人の目に触れる晴れの舞台をいただきましたので、普段のブログと一味違った学びのある記事を発信していきたいと思います。

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DJあかいのマンション総研

2 件のコメント

  • Kevin より:

    玄関扉が開き、センサーライトが点灯するたびに写真を指定のクラウドに保管して頂ければ、ダマでの侵入は困難になるかも?
    共働き世帯で子供の帰宅確認にも流用出来そう。
    インターフォンの録画機能は玄関開閉だけでは機能せず、繰り返しにより上書き消去など少し頼りない!

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