お便り返し(26)都心 or 実家?将来、地元に戻るパワーカップルの住宅購入

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こんにちは、やまちゃんです。
夏本番で暑いですね。わたくし昼間の外出時はサングラスをかけてるのですが、手持ちのiPhoneXはサングラスしたまま鍵を解除できるんです。これ顔認識できてるの?意味ねーじゃん!と思って調べてみたところ、FaceIDの技術は赤外線を利用しており、殆どのサングラスは赤外線を通すため真っ黒のサングラスでも目の識別が可能なんだそうです。う~んハイテク。

さて、今回のご相談です。

差出人:ササニシキ

スムログブロガーの皆様へ

いつも楽しくブログを拝見しております。
マンション購入について質問させてください。

私達は30代前半、世帯年収1,500万円、貯蓄3,000万円程度、都心部の大手企業に務める夫婦(子供なし)です。
結婚をし、そろそろ家を購入するとともに子供もほしいと考えています。

私は長男で、将来的には埼玉県内の実家の土地や家を相続することとなるため、20~30年後にはそちらに戻らなければなりません。

ある程度長いスパンで住むことにはなりますが、永住目的でない住宅購入は、どのような戦略で望むべきでしょうか?

  • 都心で広さは求めず、10年程度ごとに必要な広さのマンションに住み替える。
  • 実家付近の駅ナンバーワンマンションを購入し、実家に戻るまで住み続ける。
みなさまのアドバイスを頂戴できれば幸いです。
よろしくお願いします。

ありがとうございます。ご回答しますね。
(※頂いた文中の「世帯年収」「大手企業に務める夫婦」というワードから、夫婦共働きと読み取ってお答えします)

まず私の意見を申しますと、後者「実家付近の駅ナンバーワンマンションを購入し、実家に戻るまで住み続ける」の選択肢が良いんじゃないかと思います。

この手の話は、家族ステータスに強く関係しまして、もしもササニシキ様がまだ独身で結婚する予定もないとか、ご夫婦とも子を望まないとか、双方実家が近くにないなら、資産価値ゴリゴリ狙いで(価格維持できそうな、何なら値上がり期待できるような)物件を選べばいいし、都心エリアのマンションでも購入して「10年後どうするかな~」みたいなスタンスでいいと思います。都心部の大手企業ご勤務ということですから、仕事に精を出せるように通勤が便利で駅も近くておしゃれなマンションとか住みたいですよね。

一方で、今回のご相談のように、実家が近くすでにご結婚をされていて子供も欲しいと考えておられるなら、近い将来の「子の幸せ」も考えて、育児のための住まい選びが必要になるという立場でいます。

育児のための住まい選び

お子さんを将来持ちたい、またはお子さんがまだ小さい共働き世帯の場合、夫婦両方が時間的・身体的・精神的・経済的な余裕を作る、そのために利用可能な外部リソースを最大限使う、そのためにどこに住むかを考える、ということをお勧めしたいです。

子供が生まれても、ご主人が毎日仕事が遅くて子供の寝顔しか見られない、奥さんは幼くしゃべれない子だったり、ああだこうだと駄々をこねる子の世話に明け暮れて助けを求める先もないなんて世帯、今の日本に一体どれほど多くあるのでしょうね。

育児のストレスは多分に夫婦仲に影響します。周りのお知り合いの方にも夫婦間に子育ての軋轢があって「もうこれ以上、子どもは無理」なんて人いませんか?人様のことをとやかく言える立場ではありませんが、もしも次の子を望んでいるなら少し勿体ないなと思ってしまいます。

奥さんが家事育児能力・ストレス耐性に長けていて、仕事から帰ってきて文句の一つも言わず全部ぱぱっとやってくれたらありがたいですが、個人の能力に依存する話です。そもそも今はこういう男側の発想自体シバかれますね(笑)

そのため個人の能力や努力にできるだけ依存しない仕組みが必要です。

とはいっても何も難しい話でなく、シンプルに助けを借りられる人を増やせばいいという話です。ここをきっちり押さえてると、嘘みたいに育児負担が改善すると考えています。
  1. 身内の力を借りる → どこに家を買うか
  2. 保育園に預ける → 確実に入れるエリアか
  3. 子の力を借りる → 子だくさんを狙う

ある程度長いスパンで住むことにはなりますが、永住目的でない住宅購入は、どのような戦略で望むべきでしょうか?

1.身内の力を借りる

ササニシキ様は幸いにも埼玉にご実家があります。これはとても素晴らしいことで、大きなアドバンテージだと思います。親子仲が良好なら、ご両親の力を借りない手はありません。子供が好きなご両親ならきっと喜んで手伝ってくれるのではないでしょうか。

そのため実家付近の駅にあるマンションを購入して、先々、実家に戻るタイミングでマンションをどう処分するかを決めるという戦略が現実的かな?と思いました。駅ナンバーワン物件をご検討とのことで将来は貸すなり売るなり、何とでもなりますね。
(親の足が悪くなったからと実家とマンションを交換して住むパターンもよく聞きますよ)

あと身内の力を借りる話と逸れますが、ご実家近くを選ぶメリットの1つとして、将来的に土地や家を相続されるというササニシキ様のお立場ですと、ご両親からの資金贈与もありえますね。これヤラシイ話ですみませんが、親元でマンションを買ったり、実家の土地に家を建てることを条件に、親が資金援助するという話は実際多いです。

我が子が近くに住んで孫の顔もすぐに見られるなら、祖父母の財布の紐は緩むものでして(笑)、経済面に余裕ができます。この点でも実家近くのマンションを買うことのアドバンテージたり得ます。(すでに自己資金をたくさんお持ちですし頭にないかも知れませんが。。)

3世代それぞれの交流、心の安定や安心感、教育、生活費の面でも親族近居はメリットだらけです。ここでは嫁姑問題には触れないでおきますが良い関係性だと最高ですね^^

2.保育園に預ける

併せて、奥さんも仕事をされているなら、育休後の復帰も視野にあることでしょう。物件周辺で、0歳児クラスのある認可・認証保育園の受け入れに余裕があるかどうかは確認してみてください。

当たり前のことすぎて「アホか」と思われるかも知れませんが、保育園に入れるかどうかを運に頼ることなく、確実に入れるよう調べておくことは大事だと思いますので、あえて書きました。

入園は1歳児クラスになると申し込みが増えますので、少し早くとも0歳児クラスに入れて枠を確保しておいてエスカレーターで上がっていく方が無難です。今くらいの夏場でも0歳児クラスに空きがある保育園が複数あるエリアなら固くて、保活に不利と言われる早生まれの子だったとしても入りやすいでしょうね。

時間的、肉体的、精神的な余裕は、親それぞれが子どもと物理的に離れられる時間をきちんと作ることで担保できます。また経済面の余裕は、シンプルに夫婦共働きできた方が有利です。

また子供も勝手に色々覚えて帰ってくるので楽です。物心つく前からお友達の中に放り込んでおくとコミュニケーション能力もつきます。めちゃくちゃ風邪もらってきますが免疫がつきます。むしろオッケーです。だから保育園ありきの物件選びという視点は大事だと思います。

3.子の力を借りる

これは育児が先か?子作りが先か?の話なのですが、子に子の面倒を見てもらうというアイデアです。一定の年齢に達したら子は多い方が忙しいのではなく、逆に楽になるんじゃないかという発想です。

実際には、子が子の面倒を見ることはできませんけども、一緒に遊ばせていると、親が代わりに相手をしなくて良いという点で面倒を見てもらっていることと同義です。

この話は私自身まだ親としては就学児もおらず未経験ですので話半分に聞いて下さい。ただ先輩パパママの話や、自身の子供時代を思い出して信用に足ると判断し、将来楽するためにも子だくさんを目指すのは大いにアリだと考えます。

 

参考事例として

ここから私個人の話ですみませんが参考になればということで。うちは子どもが3人います(双子の2歳児、0歳児)。今は3人とも保育園に行ってて、あとは妻の親にお願いして週末金曜から週明け月曜まで泊まり込みで面倒を見に来てもらってます。

幸い皆が仲良く関係性が良いです。妻の親がとにかく孫好きで、あやしてもらってる所を見るだけでもこちらの頬が緩みます。一緒に生活していて気を遣わないと言えば嘘になりますが、子の立場で考えるとメリットの方が飛び抜けるので自由にしてもらってます。

育児について夫の立場で考えることとして、こういった枠の設定(育児を考えて物件を買う)と人員の工面(面倒を見る人を増やす)、あとはまっとうに仕事を頑張って家庭にお金を供給(手伝ってくれる親族にも経費+α)をやってれば、あらかたOKです。

うちはそれでも回らないので私もがっつり育児参加してます。保育園の送り迎え、お風呂・食事・寝かしつけのサポート、夜泣き対応などです。本音を言うと全然やりたくありません(笑)
でも、育児環境を用意して余裕ができれば次の子行こうとなるので、子だくさんのために今は頑張ってます。

夫婦2人だけで見るなんて、とてもじゃないけど無理です。アウトソースが必要です。
よく有名人がSNSで子育てをアウトソースして叩かれてますけど、子育ては夫婦だけでするものという価値観は、核家族が当たり前になった現代の負の常識だと思ってるくらいです。

さて、すでにお分かりかと思いますが、私は「子沢山は幸せである」という価値観でこの記事を書いてます。大いにバイアスがかかった内容なので、その分は差し引いて読んでください。こういう内容は今の世の中的にNGなのは理解してますが、言いたいことを言えないのも嫌なので書いちゃいました。

個人的な経験として、長い間不妊治療したり、生まれた子を亡くしかけたりで凹むことも多々ありまして、だからこそ命をつなぐ事だったり守るということは、本当に本当に大事だと感じてます。

今めちゃくちゃ大変ですけど、覚えてないだけで自分も物心つく前には親に同じことをしていた訳で、大変だからこそ迷惑かけた親に敬意を払いつつ、自分も孫も元気だよと近くにいる機会を増やしてあげることも1つの親孝行なのかなと考える次第です。

 

最後に、、

今回、ササニシキ様に頂いたご相談で、都心マンションという選択肢を否定するつもりは毛頭ありません。お仕事を優先されるなら都心の方が近いでしょうし、流通価格も維持できるでしょうし、素晴らしい選択だと思いますが、それでも住まい選びの子供シフトは大切という立場でいます。

これから子作りを頑張ろう、1人目が生まれたら続いて2人目、望むなら3人目、、、
「じゃ次行こうか」と意思決定ができるよう最適化された育児環境を作ることは、どこに住んで誰の力を借りるかという要素が大きく影響します。

子供がいるお知り合いの方で家庭環境が上手く行ってる方にもヒアリングされてみて下さい。オリジナルの秘訣もきっとあるでしょうし、聞いた話が合う/合わないあるでしょうし、子育ての先輩の実体験も参考にして物件選びをされてみても良いかも知れませんね。

ここに書いたことも、合う/合わないがあると思います。取捨選択をして頂いて、将来のご自身の家庭に適した環境を作れますよう願っています^^

 
注釈:
当方からのご回答は、過去にスムログに頂いた古めの質問をピックアップさせて頂いております。特定のケースについてご質問の際、その内容を一般化して多くの方に関係する内容とさせていただく場合があります。また本記事は、当方の個人的な見解・意見であり、その内容に関していかなる責を負うものではありませんので予めご了承下さい。

ABOUTこの記事をかいた人

スムログ担当者です。その昔、某デベで新築営業した後、Web業界に転身しました。妻と子供5人(6歳双子、4歳、3歳、2歳)、7人家族の親父業をやってます。

こちらのサイトでも担当者やってます。
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